The English We Speak
To have an axe to grind
EPISODE 161004 / 04 OCT 2016

p0493vjz


ニール:こんにちは、The English We Speakへようこそ。僕はニール。そして僕と一緒なのはフェイフェイ…

フェイフェイ:ハイ。

ニール:フェイフェイ、リスナーの皆さんにどうして僕がスタジオの中で斧を研いでいるのか説明してくれるかな?

フェイフェイ:ええ、いいわよ。それは、今回の番組で「斧」という語を含む表現を皆さんに紹介するからです。その表現には三つの異なる意味があります。 1 - 他の人に受け入れてもらいたい意見がある。

ニール: 2 - 何かに腹を立てたり憤慨している。

フィフェイ:そして 3 - 秘めた計画がある。

ニール:その表現とは 'to have an axe to grind' です。昔々のことと想像してみてください。誰かがあなたに酷いことしたとすると、あなたは仕返しをしたい、相手を痛めつけたいと思っているかもしれません。するとあなたには、鋭利な武器が必要かもしれません。斧のような!

フェイフェイ:なんて怖い。

ニール:現在の使い方では、誰かが「研ぐべき斧を持っている」と言っても、その人があなたを斧で襲撃しようとしているという意味ではありません!

フェイフェイ:この表現の意味の異なる例をいくつか聞いてみましょう。

[例]
まずい、ロジャーがやって来る。彼は喫煙についてはうるさい意見の持ち主だから、その煙草の火は消した方が身のため。じゃないと、彼は何時間も君の健康について説教するよ。

夕食は「ヤミーチキン」で食べようなんて提案したらダメだよ。ジムは先月そこを解雇されて、あの店には恨みがあるからね。

地元の政治家連中にはいつだって利己的なたくらみがある。彼らは何かを隠しているじゃないですか。

ニール:つまり最初の例では、'to have an axe to grind' と言う表現は人に受け入れてもらいたい意見があるという意味です。ロジャーは嫌煙派なので、喫煙者に対しては彼が喫煙者について思っていることをはっきり言います。彼には強い信条がある、ということ。

フェイフェイ:二つ目の例は、ジムは「ヤミーチキン」をクビになったので、彼はその会社に憤慨し腹を立てています。彼は何かしら復讐したいと思っている。彼には恨みがある、ということです。

ニール:そして三番目の例では、政治家たちは人々に秘密があります。人には話していない、何かやりたいことがある。彼らには企みがある、ということ。この使い方はイギリス英語ではあまり一般的ではないとお伝えする必要があります。

フェイフェイ:さて、もう説明は済んだので、ニール、誰かがケガをしないうちにその斧は片付けるべきだと思うわよ。

ニール:名案だね。今や超鋭くなっているから。触ってみてよ。

フェイフェイ:うわー! その武器をどこかにしまわないなら、私、怒るわよ!

ニール:ごめん。

二人:さよなら!

[ノート]
Hiya:ハイ・やぁ・こんにちは
explain:説明する・明らかにする・弁明する
sharpen:研ぐ・とがらせる・際立たせる
axe:斧
programme:計画・予定・演目・番組
expression:言い回し・語句・表現
contain:含む
opinion:意見・考え方・評価
accept:受け入れる・引き受ける・応じる・承認する・納得する
programme:計画・予定・演目・番組
expression:言い回し・語句・表現
opinion:意見・考え方・評価
accept:受け入れる・引き受ける・応じる・承認する・納得する
upset:ひっくり返って・混乱して・動揺して・憤慨して・不調の
hidden:隠された・秘密の
plan:計画・図面・意図・考え
grind:磨り潰す・研磨する・擦り合わせる・きしませる
if:(ここでは)~という状況だと仮定すると・~の場合・~という条件において
imagine:想像する・思い描く・推測する
get revenge:復讐する・仕返しする・報復する
hurt:傷つける・苦痛を与える・感情を害する
sharp weapon:鋭利な武器
horrible:恐ろしい・身の毛もよだつ・ひどく不快な・下品な
That's horrible.:それはひどい・まいったなぁ・最悪だ
In modern use:現代的な用法
attack:攻撃する・襲う・非難する・取り組む
here comes:~がやって来た・やって来る・ほらここに
had better:~したほうが良い・~するのが身のためだ・~しないと困ったことになる
put out a cigarette:たばこの火を消す
for hours何時間も
suggest:提案する・勧める・持ちかける・意味する
get dinner from:(fromが気になる。そこで夕食を食べるの意味でいいのか、もしかしてテイクアウトとか出前を取るという意味があるのか?)
Yummy:おいしい・うまい・素敵な・魅力的な
since:~して以来・~だから
fire:(ここでは)解雇する
local:地元の・現地の・地方の・部分的な
politician:政治家
You know:(文頭に置いて)~でしょう・~ですよね・~じゃない?・ほら
hide:隠す・秘密にする
anti-smoking:禁煙の・喫煙反対の・嫌煙の
smoker:喫煙者・喫煙家・喫煙車両
some kind of:ある種の・何かの
keep secret:秘密にする・黙っている・口外しない
common:一般的な・普及した・公共の・日常の・普通な・ありふれた・平凡な
British English:イギリス英語
put away:片付ける・しまう・収納する・取っておく・放棄する
get hurt:ケガをする・負傷する・痛い目に合う
Good idea:いい考えだ・名案だ・得策だ
feel:(ここでは)触る
Argh=aargh:<間投詞>(驚き・苦痛・怒りなどを表して)アーッ!

おさらいすると、(1)それが正しいと受け入れるよう説得したい考えや信条がある  (2)have an ax to grind with/against:~に対し恨みや怒り、反感がある  (3)利己的な思惑や下心がある・密かな企みや目論見がある こんな感じ。ベンジャミン・フランクリンに由来するらしい逸話に興味のある方はググって下さい。ヘレンの声がちょっと登場。