WHAT'S TRENDING TODAY?
Iguana Becomes Star of Tennis Match in Miami
March 23, 2017

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This is What’s Trending Today.

フロリダ州で行われているテニス大会マイアミ・オープンの一回戦が水曜、突然の来客によって中断した。

チェコ共和国のイリ・ベセリはドイツのトミー・ハースと対戦している時に、イグアナに気付いた。この大型のトカゲは、コートサイドにある得点掲示板の上からの眺めを楽しんでいるようだった。

ベセリは審判に、競技を止めてイグアナを追い出すように求めた。

審判はベセリに、イグアナが競技面に飛び出してこない限り試合を止めることはないと伝えた。

審判はこう話した。「あんな風に、スコアボードの上にいるなら、君を邪魔することになるとは思わないよ、イリ」

ベセリは納得しなかった。

審判は「あれのことは気にしないでほしい。危険な動物じゃないから」と言った。

二人が会話している間に、元世界ランク2位の選手であるハースはイグアナのところまで行って自撮り写真を撮影した。

Special selfie @miamiopen , thanks for coming out to watch some Tennis 🎾🦎

tommy haasさん(@tommyhaasofficial)がシェアした投稿 -

観客は歓声を上げた。

テレビの解説者は「こんなのはなかなかお目にかかれませんよ」と話した。

ハースがインスタグラムにのせた写真にはたくさんのコメントが付いた。ある人はこう書いている。“Man, I’m going to hate it when you are truly done playing.”(訳出来ず)

結局のところ、イグアナは邪魔になった。

テニス競技場で働く職員が、イグアナの尻尾をつかもうとしたり、タオルを投げかけて捕らえようとしたが上手くいかなかった。

イグアナはコートの反対側へと走り抜け、得点掲示板によじ登った。


「そこら中、走り回ってるぞ」と解説者は話し、「こんなの見れるとは思ってなかったでしょう!」と付け加えた。

誰もが笑い、歓声を上げ続けた。イグアナはとうとう捕まえられ、会場の外へと連れ出された。

ベセリは動揺から立ち直り、試合に勝利した。

38歳のハースはこう話している。たぶんイグアナは、僕がマイアミ・オープンで試合するのは最後かもしれないとの知らせを受けたのだろう。

「彼は『やあ』と言って、試合をのぞき見でもしたかったんだよ」と、ハースは述べている。

これが今日、トレンドになっている話題だ。

ダン・フリードルでした。

[ノート]

first-round match:1回戦・予選
tennis match:テニスの試合
Miami Open:マイアミ・オープン は、毎年3月にアメリカ合衆国フロリダ州マイアミのキー・ビスケインで行われる男女共催の国際テニス競技大会である。(wikipediaより)
Florida:フロリダ州 は、アメリカ合衆国東南部の州である。メキシコ湾と大西洋に挟まれるフロリダ半島の全域を占め、北はジョージア州とアラバマ州に接しており、サンベルトと呼ばれる比較的気候が温暖な州の1つである。(wikipediaより)
delay:先延ばしにする・時期を後ろにずらす・遅らせる
例文rain delay:雨天による一時中断
due to:~のために・~により・~が原因で・~のせいで
surprise:突然の・不意の・予告なしの
visitor:訪問者・来客・見学者
Jiri Vesely:イリ・ベセリ(イジー・ベセリー)(1993年7月10日 - )は、チェコ・プシーブラム出身の男子プロテニス選手。これまでにATPツアーでシングルス1勝、ダブルス1勝を挙げている。左利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。自己最高ランキングはシングルス35位、ダブルス94位。(wikipediaより)
Czech Republic:チェコ共和国、通称チェコは、中央ヨーロッパの共和制国家。首都はプラハ。(wikipediaより)
play against:対戦する・試合する・相手にする
Tommy Haas:トーマス・マリオ・"トミー"・ハース(Thomas Mario "Tommy" Haas, 1978年4月3日 - )は、ドイツ・ハンブルク出身の男子プロテニス選手。愛称の「トミー・ハース」という名前でツアーの公式サイトに登録されている。シングルス自己最高ランキングは2位(2002年5月)。これまでにATPツアーでシングルス15勝、ダブルス1勝を挙げている。身長188cm、体重84kg。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。(wikipediaより)
Germany:ドイツ
notice:気付く・分かる
iguana:イグアナ イグアナ科は、爬虫綱有鱗目に属する科。別名タテガミトカゲ科。砂漠から熱帯雨林まで様々な環境に生息する。地上棲や樹上棲等様々な環境に適応し、最たるものではウミイグアナのように食料の乏しい海洋の島で潜水能力を身につけ海藻を食べるようになった種もいる。(wikipediaより)
lizard:トカゲ
seem to:~ように見える・~ように思われる
view from:~からの眺め
scoreboard:得点掲示板・スコアボード
courtside:コートサイド
ask:尋ねる・聞く・頼む・依頼する・求める
umpire:審判・仲裁人
try to:~しようとする・試みる・努める・装う
remove:取り除く・取り去る・除去する・排除する・追い出す・移転させる
unless:~でない限り・~である場合を除いて・もし~でなければ
run onto:飛び出す・駆け込む
例文run onto a field:(観客などが)競技場に飛び出す
playing surface:競技台表面・競技面
surface:表面・表層・面
bother:悩ます・困らせる・嫌な思いをさせる・迷惑をかける・邪魔をする
disagree:一致しない・意見が合わない・同意しない・異議を唱える
forget:忘れる・思い出さない・気にしない・無視する
dangerous:危害を加える・危険な
During:~の間に
conversation:会話・話し合い
former:かつての・元・前の
-ranked:~位の
go over to:~に出向いていく・~の所に行く・立ち寄る・訪問する
take a selfie:自分で自分を撮影する
fan:ファン・熱狂的支持者・観客
cheer:喝采を送る・応援する・声援する・歓声を上げる・元気づく
commentator:解説者・評論家・実況アナウンサー
not very often:それほど~しない・めったにない
receive:受け取る・もらう
comment:コメント・論評・意見・所感
Instagram:インスタグラムは、無料の画像共有アプリケーションソフトウェアである。デジタル画像を撮影し、画像編集(フィルター)をし、同サービスあるいは他のSNSで共有する。2010年10月6日、アップルのApp Storeに登場した(wikipediaより)
“Man, I’m going to hate it when you are truly done playing.”:(訳出来ず。1万2000件も「いいね」がついているのに、voaが選んだこのコメントは悪口?)
Man:お前・おい・あんた・君・<間投詞>いやはや・うわ・やれやれ・なんとまあ
hate:憎む・嫌う・嫌がる・残念に思う・遺憾に思う
例文come to thoroughly hate:~がすっかり嫌になる
truly:事実の通りに・正確に・まさに・実に・本当に・全く・真に・偽りなく・心から・誠実に
done:<副詞>すでに・もう・すっかり・完全に
例文It was done dark.:すっかり暗かった
distraction:気を散らすこと・注意散漫・注意をそらすもの・気晴らし・娯楽・気分転換をはかれるもの・心の動揺・乱心 (ここは、逆に「娯楽になった」でも話が通る。どっちだろうか?)
例文put aside a distraction:邪魔なものを脇へやる
例文welcome distraction:ありがたい気晴らし
after all:やはり・結局のところ・どっちみち・あれほど~しても・~の後で・~の末に
work at:~ではたらく・~で勤務する
stadium:競技場・スタジアム
catch by:~をつかむ
例文catch someone by the hair:髪をつかむ
throw over:投げ渡す
例文throw a blanket over someone's head:頭に毛布をかぶせる
例文throw water over someone's head:頭に水をぶっかける
work:働く・機能する・効き目がある・役立つ・うまくいく・功を奏する
run across:駆け抜ける・走って渡る
court:(ここでは)コート
other side:あちら側・向こう側・反対側
climb:登る・上がる・よじ登る
scamper:走る・動く
everywhere:どこでも・どこにも・所かまわず
expect:予期する・期待する・楽しみに待つ・要求する
keep +動詞ing:~し続ける
finally:ついに・最後に・最終的に・とうとう・ようやく
capture:捕らえる・捕獲する
take someone outside:を外に連れ出す
recover:回復する・取り戻す・正常に戻る
win the match:試合に勝つ
maybe:もしかすると・たぶん
get a message that:~というメッセージを受ける:
take a peek:覗き見する

日本語でもいくつか報道がありました。ITmedia内のねとらば生物部から「国際テニス大会にイグアナ乱入し試合が中断 コートを走る姿に喝采が飛びハーフタイムショウ状態に 2017年03月24日」 記事の一部を引用すると、
最終的には職員の尽力で、イグアナはつまみ出されたそうです。マイアミ・オープンの公式アカウントもこの珍事に触れ、「Iggy(イグアナ)、お願いだからコートから出てくれ」とツイート。
これはVOAの記事にも掲載されていたツイートですね。
大会係員が試合続行について協議する中、今季限りで引退するハースはこのイグアナとの写真を自撮りした。
(中略)
フロリダのテニスプレーヤーは昆虫や害虫にたびたび悩ませられるが、ゴルファーたちは同州で有名な野生生物が飛び入り参加してくることには慣れっこだ。
先週行われた男子ゴルフ米国ツアー、アーノルド・パーマー・インビテーショナルの初日では、ラウンド中に約2.5メートルのワニがコートに出現。ルーキーのコーディー・グリブルはこれに動じず、このワニのしっぽをたたいて水に戻るよう促した。
VOAの記事にあった「it might be the last time he would be playing in the Miami Open.」は、引退を指していると分かります。
余談ですが、このワニの尻尾を叩くシーンがこちら、
勇気あるなぁ…。