6 Minute English
Could you go vegan?
EPISODE 170525 / 25 MAY 2017


今回の番組で、ニールとキャサリンは何故ますます多くの人が完全菜食主義者になっているのか議論します。そして、役に立つ6個の語彙もお教えします。

[台本]

ニール:こんにちは。6 Minute Englishへようこそ。この番組がお届けするのは興味深い話題と6個の語彙です。僕はニール。

キャサリン:そして私はキャサリン。

ニール:ところで、もし気候変動と戦おうとするなら、君には何が出来る?

キャサリン:そうね、電気の使用量を減らしたり…

ニール:車の運転をやめたり…

キャサリン:しかし、科学者の考えではもう一つ、もっと大きな影響を地球に与える行動があります。それは、何を食べるかです。

ニール:ここでは肉について話をします。もし人類が食生活から肉と畜産物をなくせば、有害な排出ガスを70%減らすことが出来ます。これはオックスフォード大学の研究によるものです。

キャサリン:ちなみに排出ガスとは活動や生き物によって産出されるガスのこと。ですから工場排ガスや農業からの排ガスについて議論をすることができます。

ニール:もし肉や畜産物を食べないなら、「完全菜食主義者」と言われるものに当たります。ますます多くの人が、世界中で完全菜食主義者になっています。そこで今日の質問は、以下の有名人で完全菜食主義者なのは誰でしょうか? それは…、

a) ブラッド・ピット
b) ジェニファー・ロペス それとも
c) マイリー・サイラス?

キャサリン:だったら私は…、c)のマイリー・サイラスにするわ。

ニール:では、番組の最後に確認しましょう。さて、話をもっと進める前に、完全菜食主義者になるとは厳密にどういうことか、もう少々明らかにしてはどうだろう?

キャサリン:英国ヴィーガン協会のトム・クーネルです。

[挿入]
トム・クーネル ヴィーガン協会
厳格な菜食主義とは、できる限り、実現可能な限りあらゆる種類の動物への搾取と虐待を排除する生き方です。それは食品でも衣類でもその他あらゆることでもです。ですから私達は動物を消費も虐待もまったくしたくありません。そして思うに、えー、多様な代替手段が今という時代にはあります。完全菜食主義者になるのがこれほど容易だったことはありません。

ニール:もちろん、彼によれば動物に対する残酷な行為を避けることが全てです。しかしそれは食品だけを指すのではありません。もしあなたが真の完全菜食主義者なら、動物由来の衣類も禁止です。革製の靴はもう使えません!

キャサリン:しかし彼は、完全菜食主義者になるのはかつてなく簡単だと考えています。そして良い表現を使っていました。「今という時代」。

ニール:ああ。これは「この頃」とか「現時点では」という意味で、しばしば以前との対比を強調するために使われます。

キャサリン:つまり、多くの人が倫理上の理由で完全菜食主義者になっています。'ethical'は有益な言葉で、「道徳的な信念に関連した」という意味です。もしあなたが倫理上の理由で完全菜食主義者になったとしたら、そうしたのは、畜産物を食べたり利用するのは間違っていると考えたからです。

ニール:他には、最初の方で私たちが触れたように、環境保護への考慮で完全菜食主義者になる人もいます。家畜の飼育、つまり牛や豚といった動物を飼育すると、大量の有害なメタンガスを生み出します。早い話が、動物はそれ自身、身体から排出ガスを大量に出すのです。厳格な菜食主義を選ぶもう一つの重要な理由は…、

キャサリン:ヴィーガニズムとはちなみに、完全に菜食主義的な食事の名詞形です。

ニール:…理由は、それがより健康的だと彼らが考えていることです。

キャサリン:先ほど言及したオックスフォード大学の研究の中で、科学者たちは、もし世界中の人が完全菜食主義者になれば、毎年800万人の死が回避できると明らかにしています。

ニール:これは人の死の話です。彼らの主張では、この数値の半分は人がもう赤身の肉を食べなくなることによるもので、もう半分はもっと健康に良い果物や野菜を食べることに起因します。同様に、肥満になる人はもっと少なくなります。

キャサリン:また研究者によれば、このことには経済的な影響もあります。彼らは年に最大で1兆ドルが節約されると示しています。それは病気になる人が少なくなることで、医療費は減少し、職場での生産性は上昇するためです。

ニール:物事全てがこれほど単純なら、明日からみんな完全菜食主義者になればいいんじゃないの?

キャサリン:まぁ、多くの文化において肉食は重要な要素です。誰もが変えたいわけではありません。

ニール:それに、世界中で何百万人の人が家畜の飼育で生計を立てています。

キャサリン:そうした仕事は消滅してしまうでしょう。さて、この星の3分の1までは不毛の地だと推定されています。これは乾燥して農作物を育てられないということ。こうした地域に住んでいる人は家畜に依存しています。例えばサハラ砂漠地帯に住んでいるベルベル人のように。

ニール:家畜の飼育なしでは、彼らは伝統的な遊牧の生活様式を捨てざるを得ないでしょう。場所から場所へと移動することを。そして都市に定住します。

キャサリン:また多くの人は、えー、単に肉や乳製品を食べるのが好きなのです。

ニール:あなたに著名な完全菜食主義者について聞きました。この中の誰が完全菜食主義者ですか?
a) ブラッド・ピット
b) ジェニファー・ロペス それとも
c) マイリー・サイラス?

キャサリン:私はマイリー・サイラスと答えました。

ニール:えー、それは半分正解のような物だね、キャサリン。実のところ、ブラッド・ピットとマイリー・サイラスの二人が完全菜食主義者なんだ。ジェニファー・ロペスはかつてそうだったんだけど、その後再び肉を食べ始めたようです。

キャサリン:さて、今日の語彙をもう一度調べて締めくくりとしましょうか?

ニール:では、最初は'emission'からです。これは何かが、あるいは消化のような活動が生み出すガスのこと。家畜の排ガスとは例えば、動物が出すガスのことです。

キャサリン:排出物の種類を説明する言葉を付け足すこともできます。例えばメタン放出とか、温室効果ガス放散のように。

ニール:次に使ったのが'in this day and age'。これは「近頃は」の意味。

キャサリン:私はいまだに信じられないわ。今この時代にあなたがスマホを持っていないなんて、ニール。

ニール:でも、倫理的な理由でスマホに反対しているのかもしれないよ!

キャサリン:つまり、スマホに道徳上の反対理由があるというの?

ニール:そうさ。僕にとっては、スマホを作っている工場にいる労働者の状況を知るのは重要なことだよ。

キャサリン:それはもっともな話ね。でもニール、あなたは倫理上の理由で完全菜食主義者にはまだなっていない、そうでしょ?

ニール:それは一本取られたな。厳格な菜食主義は尊敬するけれど、そうするには僕はまだチーズが大好きすぎるんだよ。ヴィーガニズムは名詞です。

キャサリン:その通り。終わりまでに言葉はあと二つ。'arid'と'livestock'です。不毛は、多くの農作物や植物を維持するには乾きすぎている土地を表すもの。

ニール:しかし不毛地帯は時として家畜を養うことができます。'livestock'とは飼育する動物のこと。もし'stock'のことを事業の資産だと考えるなら、動物は「生きている」あるいは「生きた」資本です。

キャサリン:これで今日の番組は終わりになりました。我々のフェイスブックやツイッター、インスタグラム、ユーチューブのページにも沢山参加してください! あなたが厳格な菜食主義をどう思うか教えてください!

ニール:またお会いしましょう。

キャサリン:さよなら!

[ノート]

more and more:いよいよ・ますます・ますます多くの
vegan:完全菜食主義者・絶対菜食主義者(卵や乳製品などの動物由来の食品の摂取も避ける人。場合によっては、動物を利用した皮革製品などの使用も避ける)

bring:持ってくる・連れて行く・もたらす・至らせる
fight:戦う・対戦する・競争する・抵抗する
climate change:気候変動
use less:使用を減らす・使用量を抑える
electricity:電気・電力
drive:運転する・操縦する
behaviour:態度・挙動・振る舞い・言動・行動・習性・性質
even:(ここでは)さらに・なおさら
impact:影響・反響・効果・衝撃
planet:惑星・地球
cut out:切り取る・切り離す・取り除く・やめる・関係を断つ
animal product:動物性食品・畜産物
diet:食べ物・食事・食生活・食習慣・ダイエット
harmful:有害な
emission:放出・排出・排出物・排出ガス
reduce:少なくする・減らす・縮小する
例文reduce costs by __%:経費を_%削減する
Oxford University:オックスフォード大学 は、イギリスのオックスフォードに所在する総合大学である。11世紀の末に大学の礎が築かれていることから、現存する大学としては世界で3番目に古く、英語圏では世界最古の大学である。(wikipediaより)
gas:ガス・気体
activity:活動・活発な事
living thing:生物・生き物・生きとし生ける物
talk about:~について話す・~を話題にする
factory:工場・製造所
farming:農業・畜産
go:(ここでは)達する・~の状態になる
celebrity:有名人・著名人
Brad Pitt:ブラッド・ピット(1963年12月18日 - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州出身の俳優、映画プロデューサー。正式名はウィリアム・ブラッドリー・ピット(William Bradley Pitt)。(wikipediaより)
Jennifer Lopez:ジェニファー・ロペス(1969年7月24日- )は、アメリカ合衆国の歌手・女優。本名ジェニファー・リン・ロペス(Jennifer Lynn Lopez)。(wikipediaより)
Miley Cyrus:マイリー・サイラス(Miley Ray Cyrus, 1992年11月23日 - )は、アメリカ合衆国出身の歌手、女優。父はカントリー歌手のビリー・レイ・サイラス。出生名はデスティニー・ホープ・サイラス。(wikipediaより)
go for:(ここでは)選ぶ・決める
Find out:見いだす・解明する・理解する・明らかにする・気付く・見破る・答えを出す・謎を解く
go further:さらに~する・さらに先に行く・さらに推し進める・一段と踏み込む
why don't we:~しませんか・~しましょう・~してはどうでしょう
a bit more:もう少し
exactly:正確に・厳密に・ちょうど・まさに
Tom Kuehnel:(資料見つからず)
Vegan Society:The Vegan Society is a registered charity and the oldest vegan society in the world, founded in the UK in November 1944 by Donald Watson, Elsie "Sally" Shrigley, and 23 others.(英語版wikipediaより)
Society:社会・団体・協会・学会
Veganism:厳格な菜食主義・動物製品の使用を行わない生活様式・ヴィーガニズム
way of living:生き方・生活様式
exclude:除く・排除する・締め出す
as far as:~の範囲までは・~に関する限りは
例文as far as possible:できるだけ・できる限り
practicable:実施できる・実行できる・実現可能な・実際的な
form:形・種類・型・タイプ・形態
exploitation:利己的利用・搾取
cruelty:残酷さ・残酷な行為・虐待
例文cruelty to animals:動物虐待
clothing:衣類
purpose:目的・目標・理由・意味
just:ちょうど・ただ~だけ・ぴったり・実に・全く・まさに・単に・わずか・はっきり言って・いったい・とにかく
use:使う・利用する・消費する
abuse:乱用する・悪用する・虐待する・酷使する
feel like:~したい気分である・~のような気がする・どうやら~らしい
You know:ご存じでしょうが・当たり前ですが・あのね・ところで・いいかい・~ですよね・えー・あのー・ほら・~じゃない
plenty of:たくさんの
alternative:別の可能性・代わるもの・代替手段・選択肢
in this day and age:今日では・現代では
avoid:避ける・防ぐ・回避する
cruelty:残酷さ・残酷な行為・残虐な行為
all about:~に関する全て・全て~次第で・~が全てで
mean:意味する・指す
true:真の・本物の・本当の
out:(ここでは)不可能である・禁止されている
no more:それ以上~ない・もはや~しない
leather:革・革製の
than ever before:かつてないほど・従来にも増して・これまでより
phrase:言い回し・慣用句・言葉・語句・表現
these days:この頃・近頃・最近
present time:現時点
highlight:強調する・目立たせる・目玉にする
contrast:対比・対照・差異・不一致・明暗差
previous:前の・以前の
ethical:倫理学の・道徳上の・道義的な
relate to:~に関連している・~に関わる
moral:道徳上の・良心の・精神的な
belief:信念・考え・意見
environmental:環境の・環境に関する・環境保護の
consideration:考慮・熟慮・結果・判断・意見
look at:見る・調べる・注目する・考察する
Rear:育てる・養育する・飼育する
livestock:家畜・家畜類
cow:乳牛・畜牛・飼い牛
methane:メタン
let's just say:とりあえず~とだけ言っておこう・~ということにしておこう・~と言うだけに留めておきます・早い話が~
例文let’s just say it’s not going to be easy.:簡単にはいきそうにない、とだけ言っておくよ。
例文I've tried to write a novel, but let's just say I can't write more than three lines. :小説を書こうとしたのだけれど、早い話が3行も書けやしない。
major:大きい・重要な・主要な・大規模な
noun:名詞
healthy:健康な・健康に良い・健康的な・健全な
mention:言及する・~に触れる・~のことを話に出す
find:出会う・探しだす・発見する・気付く・理解する
claim:主張する・断言する・要求する
figure:(ここでは)数字・数量
no longer:もはや~ではない
red meat:赤身の肉
due to:~のせいで・~が原因で・~に起因して
as well as:AもBも・BだけでなくAも・BはもちろんAも・~と同様に
fewer:より少ない
overweight:太り過ぎ・肥満の
suggest:提案する・提言する・勧める・示唆する
up to:(ここでは)~に至るまで・最大~まで・~以下の
bn= billion:10億
save:残しておく・貯蓄する・節約する
healthcare cost:医療費
increase:増える・増加する・高まる・上昇する・拡大する
productivity:生産性・生産力
at work:働いて・仕事をして・勤め先で・会社で
get sick:病気になる・具合が悪くなる
simple:易しい・簡素な・単純な・複雑でない・基本の
most:大抵の・ほとんどの・大部分の
meat-eating:肉食
worldwide:世界的な・世界中で
raise:育てる・養う・飼育する・栽培する
for a living:生活のために・~で生計を立てる 
disappear:見えなくなる・消える・消滅する
with:(このwithは何?)
third:(ここでは)3分の1
estimate:見積もる・推定する・評価する
arid:乾燥した・荒れた・不毛な
dry:乾いた・乾燥した・水気がない
support:支える・支援する・支持する・養う・耐える・維持する
crop:作物・農作物・収穫高
region:地域・地帯・地方
rely on:~を頼りにする・当てにする・~を信頼する
Berber:ベルベル人・ベルベル語・ベルベル人は、北アフリカ(マグレブ)の広い地域に古くから住み、アフロ・アジア語族のベルベル諸語を母語とする人々の総称。北アフリカ諸国でアラブ人が多数を占めるようになった現在も一定の人口をもち、文化的な独自性を維持する先住民族である。形質的にはコーカソイドで、宗教はイスラム教を信じる。北アフリカ山地に住むコーカソイド系の人種(wikipediaより)
Sahara:サハラ・サハラ砂漠
be forced to:~せざるを得ない・~を余儀なくされる
abandon:諦める・捨てる・放棄する
traditional:伝統的な・昔ながらの・従来の
nomadic:遊牧の・遊牧民の・流浪の
from place to place:あちこちに・場所から場所へ
settle:落ち着く・定住する
dairy:乳製品・酪農業・乳製品製造所. 
well-known:よく知られた・周知に
kind of:~のようなもの・ある程度・やや
In fact:実際に・実のところ・つまり・要するに
used to be:よく~したものだ・昔は~していた・以前は~だった
since:(ここでは)その後
例文She at first refused, but has since consented.:最初は拒絶したが,後になって承諾した
apparently:一見したところ~のようだ・どうやら~らしい
wrap up:包む・完成させる・仕上げる・終える・締めくくる・まとめる・要約する
one more time:もう一回・もう一度
start with:~から始める・~に端を発する
such as:例えば~など
digestion:消化・理解
add:足す・加える
describe:言いあらわす・説明する・描写する・説明する・特徴づける
kind:種類
greenhouse gas:温室効果ガス
Next up:次は・次の番
maybe:もしかすると・多分・かもしれない
object:反対する・異議を唱える
objection:反論・異議・反対理由・反発
understand:分かる・理解する・把握する・聞き及ぶ
condition:状態・様子・状況・事情
fair enough:同意する・もっともだ・文句はない・妥当だ・君の言う通りだ・これで結構・まぁいいでしょう
you got me:やられた・一本取られた・いっぱい食わされた
admire:称賛する・褒める・敬服する・高く評価する
go:(ここでは)離れて行く・去る・出発する
例文time to go:もう帰る時間だよ
plant:植物・草・花
farm animal:家畜
stock:在庫・蓄え・資源・株・家畜・
asset:資源・資産
living:生きた・生きている
Join:接合する・合流する・協力させる・付き合う・参加する・加入する
Bye for now:またね・じゃあまた後で・次回お会いしましょう・ひとまず失礼します for nowで今のところは、一時的に
p0532s2n
健康に悪くていいから肉も卵もヨーグルトも食べたい派。