The English We Speak
Donkey's years
EPISODE 170815 / 15 AUG 2017


[要約]

なぜロブはスタジオにロバを連れてきたのでしょうか?! おそらく、長い間何かをしないことに関する今日の本格的な英語表現に関係があります。それが何を意味するのかフェイフェイが理解するまでにどれくらいかかるでしょうか?

[台本]

フェイフェイ:こんにちは。The English We Speakへようこそ。私はフェイフェイ…

ロブ:そして僕は…ロブ。

フェイフェイ:あー…、悪いけどロブ、何て言ったの?

ロブ:僕は…ロブって言ったんだ。

フェイフェイ:分かった。で、あなたは何故ロバをスタジオの中に連れてきたの?

ロブ:今日の本格的な英語表現を手助けするためさ。それは…、非常に長い間。

フェイフェイ:これは年齢に関係することで、わたしのどこがロバに似ているかってこと?

ロブ:そういう訳ではないよ、フェイフェイ。この成句は押韻俗語に由来するんだ。'donkey's years'は'donkey's ears'の韻を踏んだもの。いいかな?

フェイフェイ:いいわ。「ロバの日々」が「ロバの耳」の韻を踏んだものなら、あなたは私の耳がロバみたいだと言っているの?

ロブ:いやいや、耳は似てないよ。ロバの耳は長い。だからあることを「ロバの日々」くらいしていないと言うのは、それをずっと長い間していないという意味なんだ。

フェイフェイ:なるほど。良かった。じゃあこれは、私がロバに似ていることとは関係ないのね?

ロブ:全くない。この言い回しが使われているのを聞いてみよう…

[例]
もう飽き飽き。この仕事ばかりずっとやってるわ!

ずいぶん長いこと車の運転をしていない。運転の仕方を思い出せるといいんだが。

リリーのパーティーに行かなきゃいけない。何年も彼女に会っていないので、近況を聞くのは素晴らしいでしょう。

フェイフェイ:これが'donkey's years'。何かをロバの日々くらいしていないとは、それを非常に長い間していないこと。ならロブ、もう長いこと映画を見に行っていない、という言い方でいいの?

ロブ:いいよ。それにその通りだ。行ってないね。今から行ってみる?

フェイフェイ:ええ。でもロバも連れて行かなきゃいけないの?

ロブ:ああ、見てごらん。ロバが大興奮だ!

フェイフェイ:ウエッ! 分かるわ…。床に落ちてる物は何?

ロブ:うわあ、本当だ! ロバはここに置いて行くことにしようか。それの片づけは後にして。僕らが出掛けている間に、多分もう少し番組を放送できるだろうし。

フェイフェイ:はは、それはしんどい仕事ね! さよなら。

ロブ:さよなら。

[ノート]

get:(ここでは)連れてくる
donkey:ロバ
probably:おそらく・きっと
get something with:(文脈から「関係する」と訳したが、辞書的にget something withという言葉が見つからない。have something to do with:~と関係がある・関連がある・つながりがある、と同じだろうと判断)
authentic:本物の・真正の・正真正銘・信憑性のある・確かな・本格的な
phrase:言い回し・成句・熟語・言葉・語句・表現
for a long time:長い間
take:(ここでは)時間がかかる
work out:成し遂げる・実現する・解決する・解明する・算出する・考え出す・仕上げる・意味をつかむ・理解する
mean:意味する・指す

Right:(このrightはall right:大丈夫・結構・問題ない・了解した・確かに・いいぞ、を略したもの?)
bring:持って行く・連れてくる・もたらす
help with:役立つ・助ける・手伝う・支援する
donkey's years:非常に長い間
age:年齢
look like:~のように見える・似ている
Not exactly:必ずしも~ではない・ちょっと違う・そういうわけでもない・正確には違う
come from:~から来る・~に由来する・~出身である・~原産
rhyming slang:押韻俗語・語呂合わせのように韻を踏み、同じ響きの音を持つ語を使った俗語
(参考)Cockney rhyming slang:ある語句を類似した韻を持つ別の語句に置き換えたコックニーの俗語
(参考)Cockney:コックニー方言・ロンドンのイーストエンド労働者階級出身の人々の通用語で非常に強い訛りがある より厳密にいうと、「cockney」の定義は東ロンドンの教会「St Mary-le-Bow」の鐘の音が聞こえる範囲で生まれ育った人達を指す
rhyme:押韻する・韻を踏む
'Donkey's years':(「ロバの日々」は日々と耳で勝手に韻を踏む風にしたもの)
Unlike:似ていない・違う
get nothing do with:(これも、have nothing to do with:~と関係がない・無関係である、と同じだろう)
Absolutely:完全に・全く・絶対に・確実に
in action:活動中で・実施中で・試合中で
bored:退屈した・飽きた・うんざりした
hope:願う・望む・期待する
remember:覚えている・思い出す
what to do:すべきこと・やるすべきこと・必要なこと
We've got to go to Lily's party; I haven't seen her for donkey's years so it'll be great to catch up.:(前半に've got toがあると、後半は否定的な文になりそうなものだが、greatは素直な意味でいいのか?)
've got to=have to
great:大きい・巨大な・偉大な・素晴らしい・素敵な・重要な・多量の・たまらない・ひどい
catch up:追い付く・補う・取り戻す・取り入れる・確かめる
例文catch up over coffee:コーヒーを飲みながら近況を聞く・つもる話をする
correct:正しい・間違っていない・合っている
Yuk:ゲーッ!・オエッ!・ウェー!・ワッハッハ
floor:床
Perhaps we'll leave him shall we, :(Perhapsは遠回しな言い方かな?、多分)
perhaps:たぶん・恐らく・かもしれない・あるいは・ことによると
例文Perhaps you could bring me a glass of water.:水を一杯持ってきていただけませんか?
leave:離れる・出発する・残す・置いておく・そのままにする・放置する
shall we:~しませんか・一緒に~しましょう
clear up:片づける・整頓する・解決する・きれいにする
later:後ほど
present:贈る・伝える・述べる・示す・放送する・上演する
programme:(ここでは)番組
away:離れて・離れたところで・向こうへ
donkey work:つらい仕事・単調で反復的な仕事・力仕事・現場作業
p0596f0g
長い耳といえばウサギ、ではなくロバなのか。