WHAT'S TRENDING TODAY?
What Is a 'Bomb Cyclone?'
January 04, 2018

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This is What’s Trending Today…

天候の話をする際に、嵐のことを「爆弾低気圧」と呼ぶ以上に恐ろしく聞こえるものはそうはない。

しかし今週合衆国の東海岸を直撃している巨大な冬の嵐を、気象の専門家はそう表現している。

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(埋め込みできなかったのでキャプのみ)

北部のメイン州から南のジョージア州まで、嵐は強風と大雪をもたらした。学校や役所は天候のために閉鎖され、何全便ものフライトがキャンセルされた。

この嵐は名前の響きに負けないほど恐ろしいが、おそらく名前から思われるような「爆発する」ものではないだろう。

天気の専門家すなわち気象学者は、嵐に「爆弾」という言い方を長年使ってきた。気象の専門家にとってこの言葉には明確な定義があると、オクラホマ大学の気象学教授ジェイソン・フルタードは述べている。

「爆弾低気圧」がワシントンポスト紙の記事に今週登場して以降、この気象用語は人気になり、ソーシャルメディア上に「吹き荒れた」。これは話題のトレンドのトップになった。同様のことが4年前に「極渦」という言葉で起きている。それも、長く使われてきたが世間に広く知られてはいなかった別の気象用語だ。

専門用語では「ボンボジェネシス」。爆弾低気圧はそれを簡略化した言い方で、ソーシャルメディアにはその方がいいのだと、気象学者のライアン・マウイは述べている。彼は2014年に「極渦」が普及するのを後押しした人物だ。

「爆弾低気圧」は悪く聞こえるが、彼の指摘では、実際には何も爆発はしない。

嵐の強さは中心気圧によって測定される。気圧が低いほど、勢力が強い。嵐が「爆弾」だと判断されるのは気圧が急速に低下する場合で、少なくとも24時間に24ミリバールの低下だ。

合衆国の今週の嵐は、その倍のスピードで強まると予想されているとボブ・オラベックは話す。彼は、国立気象局・気象予測センターの主任予報官だ。

世界中で、およそ40個から50個の爆弾低気圧が毎年発生している。しかしその多くは外洋上にあり、それに気付く人は少ない。

「我々は爆弾という言葉を使います」とフルタードは話す。「我々(気象の専門家)はそれがどういう意味か分かっていますが、少々過熱気味だと思います」

マリオ・リッターでした。

[ノート]

When it comes to:~のことになると・~に関して言えば
weather:天気・天候・気候・気象
hard to:~し難い・~するのは難しい
sound:~に聞こえる・~に思われる
frightening:恐ろしい・ぞっとする・驚くほど
storm:嵐・荒天・暴風
bomb cyclone:爆弾低気圧 ("bomb" cyclone) とは、急速に発達し、熱帯低気圧(台風)並みの暴風雨をもたらす温帯低気圧を指す俗語。1980年にMITの気象学者フレデリック・サンダース (Frederick Sanders) らが提唱して以降、様々な気象学者がその定義や解析を試みているが、「12時間以上にわたって中心気圧が1時間あたり1hPa以上低下した温帯低気圧」を指すことが多い。熱帯低気圧の急発達は普通のことであるため、爆弾低気圧とは呼ばない。(wikipedia)
expert:専門家・達人
describe:言い表す・説明する・描写する・表現する
huge:巨大な・大量の・莫大な・膨大な
winter storm:冬の嵐・吹雪・大雪
hit:命中させる・打つ・ぶつかる・達する
northern:北の・北部・北側の
Maine:メイン州(メーン州、英: State of Maine)は、アメリカ合衆国の州である。アメリカ合衆国本土、およびニューイングランドの最東北部に位置する。(wikipediaより)
Georgia:ジョージア州(英: State of Georgia)は、アメリカ合衆国の南東部にある州。州都はアトランタ市で、人口で州内最大の都市でもある。1776年にアメリカ独立宣言をした13州の1つである。コカ・コーラやCNN、アフラックの本社などがあることでも知られている。(wikipediaより)
bring:持ってくる・連れて行く・もたらす
high wind:強風・暴風
heavy snow:大雪・豪雪
government office:官庁
cancel:取り消す・中止する・キャンセルする
But as fearsome as the storm is, it probably will not be as “explosive” as the name sounds.:(the storm is as fearsome as the name sounds, but it probably will not be as “explosive” as the name sounds. という意味だと思うが、自信はない。)
as ~ as:…と同じくらい~
fearsome:恐ろしい・怖い・驚きべき・ものすごい
probably:おそらく・きっと
explosive:爆発的な・爆発の・爆発しやすい
meteorologist:気象学者
term:(ここでは)用語・言葉・言い回し・表現
clear definition:明確な定義
University of Oklahoma:オクラホマ大学(University of Oklahoma, OU)は、アメリカ合衆国オクラホマ州ノーマン(オクラホマシティ郊外)にある、1890年に創立された州立の総合大学。物理学、哲学、宗教学、政治学、看護学などの分野では全米トップクラスであり、全米を代表する教育機関、研究機関の一つ。(wikipediaより)
meteorology:気象・気象学
Jason Furtado:ASSISTANT PROFESSOR(オクラホマ大のサイトより
appear:現れる・登場する・出現する
Washington Post:ワシントン・ポスト(英語: The Washington Post)は、1877年創刊のアメリカ合衆国・ワシントンD.C.の新聞である。(wikipediaより)
story:(ここでは)記事・ネタ
popular:人気のある・広く知られた・評判が良い・大衆の
例文become popular among the general public:民間に広まる
blow up:(ここでは)風が吹き始めて悪天候になる・風が強まる・嵐が起こる
trend:趨勢である・傾向である
topic:話題・主題・テーマ
phrase:言い回し・成句・言葉・語句・表現
polar vortex:極渦(きょくうず、きょくか、英語:polar vortex、polar vortices)とは、北極および南極の上空にできる、大規模な気流の渦のこと。周極渦(「しゅうきょくか」または「しゅうきょくうず」)、ポーラーサイクロン(polar cyclone)、北極低気圧(arctic cyclone)、南極低気圧(antarctic cyclone)などともいう。(wikipediaより)
polar:極の・極致に関する
vortex:渦・渦巻
well known:広く知られた・周知の・有名な
public:国民・市民・公衆・世間
technical term:専門用語
Bombogenesis:(meteorology) Rapid, or extreme cyclogenesis, often characterized by a barometric pressure drop of 24 millibars in a 24 hour period.(日本語の訳語は無いらしく、検索すると「ボンボジェネシス」のまま使われている。)
genesis:起源・発生・発端・創世記
参考cyclogenesis:低気圧の発生
short:(ここでは)手短な・簡潔な
way of saying:言い方
Ryan Maue:Meteorologist @weatherdotus (COO) (本人のツイッターより
help:助ける・手助けする・手伝う・支援する・救う・役立つ・一役買う・促進する
popularize:世に広める・普及させる・一般化する
note:書き留める・留意する・言及する・指摘する
actually:実際は・実際に・本当のところ・実は・実のところ
explode:爆発する・破裂する
measure:測る・測定する・評価する・比べる
central pressure:中心気圧
consider:見なす・認める・考える
mililbar:(正確にはmillibar)ミリバール
参考:バール(英: bar)は、圧力の単位である。100,000 Pa に等しい。メートル系の単位であるが、非SI単位である。バールの 1/1000 であるミリバール (mbar) は、かつて気象分野で使われたが、1992年以降はヘクトパスカル (hPa) に置き換えられた。
expect:予期する・期待する・楽しみに待つ・予想する・求める
strengthen:強くなる・高くなる・増加する
rate:割合・比率・速度・変化量
例文at a rate of:~のペースで
Bob Oravec:(資料見つからず)
lead:主な・主要な・先頭の
例文lead engineer:主任技術者
例文lead attorney:主席弁護士・弁護団長
forecaster:予想する人・予測する人
例文weather forecaster:気象予報士
the National Weather Service:アメリカ国立気象局(略称:NWS)は、アメリカ合衆国商務省海洋大気庁 (NOAA) を構成する6つの部局のうちの一つで、同国の気象業務を担当する国家機関である。(wikipediaより)
Prediction:予測・予想・予報
develop:成長する・発達する・発展する・生じる
open ocean:外洋
notice:気付く・分かる
 I do think it gets a little hyped up.:(訳に自信なし。世間がこの言葉に興奮しすぎと言う意味か、言葉自体がやや大袈裟だと言っているのか?)
get hyped up:気分が高まる・テンションが上がる・興奮する
hyped up:興奮した・過熱した・ワクワクする・良い・誇大な・大袈裟な・模造の・いんちきの
例文She was hyped up at the thought of owning her own car.:自分の車が持てると思うと心が躍った.
例文an economy hyped-up by arms spending:軍需支出で過熱した経済.
hype:<動詞>虚偽の広告をする・誇大に宣伝する・<名詞>誇大広告
例文fall for the hype:その誇大広告を信じ込む

2017年の年末から米国東岸を襲っている寒波は記録的な水準のようで、日本語での報道も多数あります。いくつか紹介すると、東洋経済onlineから「アメリカ南東部を襲う「異例寒波」の深刻度 2018年01月04日」 一部引用すると、
米南東部が異例の寒波に見舞われ、フロリダ州では約30年ぶりの降雪で交通に乱れが生じている。北東部ニューイングランド地方でも低気圧の急発達により4日に大雪が警戒されている。
フロリダ、ジョージア、バージニア、ノースカロライナ各州の知事は非常事態を宣言、住民に注意を呼び掛けている。
記録的な寒波が1週間続く米国で4日、北東部が猛烈な吹雪に襲われ、東海岸一帯では前日からの吹雪で約8万戸が停電したほか、交通機関にも混乱が生じている。
これまでに悪天候に関連した交通事故や寒波による死者は少なくとも14人に上る。
FNNから「アメリカ東部で記録的寒波 01/06」 一部引用すると、
アメリカ東部では、先週から記録的な大寒波が続いていて、マサチューセッツ州では4日、低気圧の接近で高潮が発生した。
これにより、ボストンやその周辺では、道路が冠水し、住居の2階からショベルカーで、救助される住人も出た。
大寒波はこの週末も続き、ボストンでは、6日の最低気温が氷点下20度まで下がると予想されている
真冬に高潮で冠水とか最低気温が氷点下20度とか、本当に大変そう。