6 Minute English
Are smartphones killing cameras?
EPISODE 180823 / 10 AUG 2018


近頃は多くの人がスマホを持っていて、その機器には1つどころかカメラが2つ付いています! 一体誰がカメラを単独で買うのでしょうか? キャサリンとニールは写真について話し、皆さんに関連する6個の語彙もお教えします。

[台本]

ニール:こんにちは、6 Minute Englishへようこそ。僕はニール。

キャサリン:そして私はキャサリン。こんにちは!

ニール:ところでキャサリン、はい、チーズ。

キャサリン:チーーーズ。

ニール:[スマホで写真を撮る]ありがとう。僕らが一緒にいる時間のささやかな記念だ。

キャサリン:見せてちょうだい…、ちょっと待って。あなたが撮ったのは自撮り写真で、私は写ってもいないじゃない。

ニール:ああそうなんだ。これがスマホの手品、2台のカメラさ! ほら、これは従来のカメラでできる事じゃない。と言うか、君はこのご時世にまだ単体のカメラを持っているかい?

キャサリン:実は持っています。家のどこかの戸棚の中に。

ニール:なるほど。これが今回の番組のテーマ。昔ながらのカメラはすっかりスマホに取って代わられたのだろうか? あるいは別の言い方をすれば、カメラはスマホのせいで時代遅れにさせられたのだろうか?

キャサリン:興味深い問い掛けですね。でもこの話題に入る前に、聴取者の皆さんにクイズを出してはどうでしょうか?

ニール:そうだね。今は間違いなく写真撮影はデジタルの時代ですが、最初のデジカメ付き携帯が発売されたのはいつでしょうか? それは:
a) 2000年
b) 2004年、それとも
c) 2007年?
君はどう思う?

キャサリン:えー、実は私、これは知っています。なので公平のため、言わないでおきましょう。

ニール:分かった。では、番組の最後に正解をよく聞いて下さい。今日では色んな種類のカメラが市販されている。例えばコンパクトカメラ。これは小さくて大部分自動化されていて、普通は固定レンズが付いている。

キャサリン:その通り。それから、一眼レフやデジタル一眼レフもあります。これは大きくて、カメラに付いているレンズを変えられて、そして多くの手動操作ができます。

ニール:また、ミラーレスカメラという物もある。これはコンパクトカメラとデジタル一眼レフの中間の物だ。コンパクトカメラのように小さくて、でもデジタル一眼レフで使えるのと同じレンズをこのカメラでも使える。

キャサリン:そしてもちろん、スマホにもカメラがあります。これは使いやすく、しかもどんどん高機能化していっています。

ニール:フィル・ホールは「テック・レーダー」誌の編集者だ。彼はBBCの番組「あなたと家族と」で、スマホが他のカメラを廃れさせると思うか質問されている。彼の意見はどうだろうか?

フィル・ホール
私はそうは思いません。コンパクトカメラの販売数はまるで崖から落ちたかのごとくですが、それは低性能品、安いコンパクトカメラです。その分野では人々はスマホを選んでいますが、私が思うにメーカーが注目しているのはもっと高性能な、高価格のカメラです。ハイエンドのコンパクトカメラとか、デジタル一眼レフといった。それはレンズを取り付けられるやつで、ミラーレスカメラもそうです。つまり市場は変化しています。で、その時期がすぐに来るとは思いません。まだ、そういう…、スマホがカメラを完全に乗っ取るような時期は。

ニール:では、フィルはスマホがカメラに死をもたらすだろうと考えていたかな?

キャサリン:一言で言えば、否。彼が言っていたのは、安価なコンパクトカメラの売上は崖から転落した、です。このかなり劇的な表現が言っているのは、売上高の非常に大幅な減少のことです。

ニール:その原因は、コンパクトカメラを選んでいたであろう類いの消費者が、今ではスマホに付いているカメラを選択しているためだ。何かを'opt for'するとは、他の何かよりもそっちを選ぶこと。

キャサリン:そこそこの品質の写真を撮る、手早くて、扱いが簡単で、便利な手段を求めている人にとっては、コンパクトカメラが以前は最良の選択でした。でも今やそれはスマホです。

ニール:そこでカメラメーカーは今、より高性能市場へと移動しつつある。それがデジタル一眼レフであり、ミラーレスカメラだ。では、こうしたより高額なカメラを今なお買っているのは誰なんだろう? ここでフィル・ホールの再登場だ。

フィル・ホール
思うにそれは…、その一部はスマホを手に入れて、いわば写真撮影にそんなふうに夢中になった人たちです。それは写真撮影への本当に素晴らしい第一歩です。そして人々は、おそらく時々その品質に少しいら立つのだろうと思います。ひとたび自分たちの創造的な技能のいわば後押しをし始め、そしてやがて次に上がる段階は何か理解しようとし始めると。ですから、それは自分たちの創造的な技能を少し広げたいと思っている人たちなのです。

ニール:彼によれば、カメラを買っているであろう人はどんな人かな?

キャサリン:彼は、写真撮影にのめり込んでいる人はスマホの性能にイライラするかもしれないと言っています。

ニール:何かに'Getting into'するは、それに強く興味を持つようになるという意味。 

キャサリン:そしてもし何かに'frustrated with'ならその意味は、それにがっかりしている、満足していないです。

ニール:つまり、スマホでの写真撮影に熱中していて、でもその制約にイラついていて、もっと創造的になりたい人は、次のレベルに進んでいく。そういう人たちは昇格していく。彼らは、フィルの言葉で言えば、「次の横木に登る」んだ。

キャサリン:ところで、横木とは梯子の水平な段の事。ですから「次の横木に登る」という表現は、より高い水準で何かをする、の一つの言い表し方です。

ニール:さて、より高い水準と言えば、今週のクイズ質問には正解できたかな? 質問は、デジカメが付いた最初の携帯が発売されたのはいつだったか? それは2000年だったか、2004年か、それとも2007年か? 最初のデジカメ付き携帯が世に出たのは2000年だ。さあ、番組の終わりに辿り着くために、語彙をもう一度見てみよう。

キャサリン:最初に取り上げたのは形容詞の'obsolete'。これが言い表しているのは、取って代わられてしまい、もうすでに第一選択ではない物のこと。

ニール:'drop off a cliff'という言い方が、例えば販売数について使われていたら、その意味は販売が短期間に著しく低下したということ。

キャサリン:何かに'opt for'の意味はその何かを選ぶこと。それから、ある活動にとても関心を持つことを、それに'get into'と言うことが出来ます。

ニール:仮にあなたが何かをしようとしているのに、それが出来ないとして、その原因が、あなたに技術がなかったり、あるいは使っている装備が適切でなかったり不十分だったりするなら、あなたは'frustrated'するかもしれません。

キャサリン:そして、より高い段階へと技量を磨くことは、'taking the next rung up'と表現することが出来ます。

ニール:それでは、今回の番組は我々からは以上です。次回またご参加ください。そして、それまでの間はインスタグラム、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブで我々に会えることをお忘れなく。もちろん、我々のウェヴサイトbbclearningenglish.com.でも。またすぐ会いましょう。さようなら。

キャサリン:じゃあね!

[ノート]

device:機器・装置・道具
carry:持ち運ぶ・身に付けている・持っている・備えている
例文carry fuel:燃料を搭載する
separate:分かれた・離れた・単独の・別個の・独立した
photography:写真・写真撮影・写真撮影術

say cheese:はい、チーズ
take a photo:写真を撮影する
souvenir:記念品・土産
例文souvenir photograph:記念写真
Let's have a look at it.:それ見てみようじゃないか
Hang on a minute:ちょっと待って・少々お待ちください
selfie:自撮り写真・セルフィー
picture:絵・写真 
magic:手品・魔法・マジック
You know:ご存じでしょうが・当たり前ですが・あのね・ところで・いいかい・~ですよね・あのー・ほら・~じゃない
traditional:伝統の・伝説の・昔ながらの・従来の
I mean:つまり・いやその・と言うか
even:~さえ・~でも
例文even nowadays:いまだに
actually:実際に・本当は・本当のところ・実は・実のところ
cupboard:食器棚・戸棚・押入れ
somewhere:どこか・ある場所
topic:主題・題目・話題
completely:完全に・全面的に・全く・すっかり
replace:取り替える・交換する・後を継ぐ・取って代わる
to put it another way:別の言い方をすれば
make ~ obsolete:~を時代遅れなものにする
obsolete:廃れさせる・時代遅れにする・陳腐化する
question:質問・疑問・問い・論点・論題・案件
get into:(ここでは)入る・~する・~を始める・足を踏み入れる
例文get into a debate:議論を始める
how about:~してはどうですか?・~はどうですか?
Of course:もちろん・そうだった・そうですね・なるほど
certainly:確実に・確かに・間違いなく
age of:~の時代
release:公開する・発表する・発売する
I'm going to be fair :(直訳すれば「公平でいようと思います」だけど、訳文のような趣旨ではないかと推測)
fair:公平な・公正な
keep ~ to oneself:~を口外しない・~を胸に秘めておく.
listen out for:~に耳を傾ける・耳をそばだてる
different:異なる・似ていない・様々な・色々な
available:利用できる・入手できる・得られる・市販されている・在庫がある
compact camera:コンパクトカメラとは、その名の通りコンパクト(小型)なカメラの総称。 デジタルカメラにおいては、レンズ交換可能な一眼レフカメラ・ミラーレス一眼カメラ・レンジファインダーカメラなどに対して、大きさ如何に係らずレンズ交換が不可能なカメラの総称として用いられることが多い。(wikipediaより)
mostly:大部分は・大抵・大半が・ほとんど・普通は
automatic:自動の・自動的な
usually:普段は・普通は・通常は・いつもは・大抵
come with:付いている・搭載している・備えている・装備している
fixed:固定の・不変の
lens:レンズ 
SLR:=single-lens reflex・一眼レフ
DSLR:=digital single-lens reflex・デジタル一眼レフ
参考:一眼レフカメラ(いちがんレフカメラ、英:Single-lens reflex camera 、SLR)とはスチルカメラの構造による分類のひとつで、撮影に使用するレンズと撮像面(フィルムもしくは固体撮像素子)の間に鏡(ミラー)を置き、実際に撮影されるイメージを光学ファインダーで確認することができるものをいう。 撮影用の光学系とファインダー用の光学系が一系統であるため(一眼)、ファインダーから見える像が撮影される写真の像と一致する。(wikipediaより)
allow for:~を許す・許容する・~を可能にさせる・~できる
manual control:手動操作・手動調整
mirrorless camera:ミラーレス一眼カメラとはデジタルカメラの分類のひとつで、一眼レフカメラの光学式ファインダーの代わりに電子ビューファインダーや液晶ディスプレイを通じて像を確認する形式のレンズ交換式デジタルカメラの総称である。ミラーレス一眼の呼称は、従来の一眼レフカメラと比較して、撮影用レンズの入射光を光学式ファインダーに導くための反射ミラーが存在しないことに由来する。ミラーレス式カメラ、ミラーレス機などとも称される。(wikipediaより)
cross between:AとBの中間物・混合した物・足して2で割った物
use ~ on:~を…に使う
convenient:便利な・使いやすい・都合の良い・うってつけの
increasingly:次第に・ますます・どんどん
sophisticated:洗練された・垢抜けた・世慣れた・凝った・しゃれた・非常に高度な・高機能な・複雑精緻な・高性能な
Phil Hall:(資料見つからず)
editor:編集者・編集長
Tech Radar magazine:TechRadar is an online publication focused on technology, with editorial teams in the US, UK, Australia and India. It provides news and reviews of tech products and first launched in 2008.(英語版wikipediaより)
Radar:レーダー
You and Yours:あなたとあなたの家族と親しい友人(番組名の訳は適当)
例文I wish a Happy New Year to you and yours.:あなたとご家族の皆さんにとって新年がよい年でありますように.
You and Yours:You and Yours is a British radio consumer affairs programme, broadcast on BBC Radio 4.(英語版wikipediaより)
while:(ここでは)~なのに・~ではあるものの・~だが
sale:販売
sales:売上高・販売数
really:全く・実に・とても・かなり・すごく・実際に・本当に・実のところ
例文seem really different:まるで違って見える
sort of:多少・いくらか・幾分・~のようなもの・~みたいな・一種の・いわば
drop off a cliff:崖から転落する
lower end:下端・低価格の・低所得の
参考low-end:一番安い・低価格の・低級な・低性能な
opt for:~を選ぶ・選択する・~に決める
manufacturer:製造会社・メーカー
look at:見る・注目する・調べる・検討する
premium:上等な、高級な・高品質の
high-end:高性能の・最高級の・ハイエンドの・高所得者向けの
attach:取り付ける・添える・添付する・貼り付ける
yet:まだ・今のところは
take over:奪う・引き継ぐ・交代する・乗っ取る・占領する
kill:殺す・大きなダメージを与える・完全にやっつける・打ちのめす・打ち切る・終止符を打つ
In a word:一言で言えば・要するに
rather:かなり・だいぶ・ずいぶん・幾分・やや・多少・どちらかといえば・むしろ
dramatic:劇的な・感動的な・印象的な・大げさな・芝居がかった
describe:言い表す・説明する・表現する
fall:落下・下落・減少・衰退
rather than:~よりもむしろ・~しないで・~するのでなく
quick:迅速な・速い・素早い
easy to use:使いやすい・取り扱いが簡単である・使い勝手の良い・簡便な
reasonable:合理的な・妥当な・中庸な・まぁまぁの・悪くない・手頃な
quality:品質・質・特質・性質・上質
used to:以前は~だった・昔は~していた・よく~したものだ
move to:移動する・引っ越す・移住する
expensive:費用の掛かる・高価な・高級な
pick up:持ち上げる・手に入れる・拾得する・受け取る・買う・身に付ける・習得する
get into:(ここでは)興味を持つ・熱中する・夢中になる・のめり込む
that way:その方向に・そのように・そんなふうに
probably:多分・おそらく・きっと
sometimes:ときどき・たまに
get frustrated with:~に苛立つ・~にイライラする
once:一旦~すると
they sort of start pushing their creative skills:(訳に自信なし)
push:押す・押し動かす・伸ばす・向かわせる・推進する・後押しする
例文push one's fortune:せっせと財産を作る
creative:創造力がある・独創的な
and then looking to see what's the next rung up:(訳に自信なし)
look to:~に目を向ける・~を当てにする・~に頼る・~を目指す・~しようとする
the next rung up:(辞書的に見つからない。訳に自信なし)
rung:はしごの横木・段・段階・レベル
参考move up a rung on the ladder:はしごを1段上がる・(比喩的に)一歩上に上がる
broaden:広げる・大きくする・拡大する・拡張する
be disappointed with:失望する・落胆する・がっかりする
be happy with:満足している・喜んでいる・うれしい
limitation:制限・制約・限界
move up:上方に移動する・上がる・昇進する・出世する・昇格する
'taking the next rung up'. :(訳に自信なし。前後の文章から言葉の趣旨を憶測しているが、takingが何か分かってない)
horizontal:水平な・横たわった
step:一歩・段・階段
ladder:梯子・踏み台
talking of:~と言えば・~の話と言えば
get ~ right:~を正しく行う
参考get a right answer:正しい答えを得る
take someone to:人を~に送る・~に連れていく
take us up to the end of the programme:(このupはいるのだろうか? 今回の話ではupという単語が繰り返し出てきたので挟んでみた、程度の事か?)
no longer:もはや~ではない
first choice:第一選択・第一志望
sales numbers:販売数
significantly:有意に・かなり・大いに・著しく・顕著に
over a short period of time:短期間に
activity:活動・活発な事
equipment:設備・備品・装備・装置・器具
develop one's skill:技能を磨く・技量を磨く・上達する・腕を上げる:
Right:なるほど・そうなんだ・へ~・(文頭で)さて、それでは
that’s all:それがすべてだ・それで終わりだ・以上です
in the meantime:その間・そのうちに
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ああそうか、煩いシャッター音がするのは日本独特の仕様だった。