6 Minute English
Describing Generation Z
EPISODE 181004 / 04 OCT 2018


今回の番組では、ジェネレーションZに注目します。この名称が言い表しているのは90年代後半から00年代前半に生まれた人々の事。Z世代としても知られ、ソーシャルメディア世代と目されています。この若い世代のこれ以外の特徴について話し合い、その中でいつくかの新しい語彙も学びます。

[台本]

ニール:こんにちは、6 Minute Englishへようこそ。僕はニール。

ロブ:そして僕はロブ。

ニール:ロブ、君は何世代なんだい?

ロブ:えーと、選択肢は何かな?

ニール:自分が何世代かは選べないよ。それはいつ生まれたかで決まることだ。

ロブ:なるほど。では、様々な世代にはどんなものがあるのかな?

ニール:そうだな、まずベビーブーマー。これは1940年代から1960年代前半までの間に生まれた人。それからジェネレーションX。1960年代半ばから1980年代前半までの間の生まれ。その後がジェネレーションY。ミレニアルズとも言うけれど、1980年代半ばから1990年代後半の生まれ。そして…

ロブ:分かった、当ててみよう。ジェネレーションZだろ? 90年代後半とか00年代前半の生まれかな?

ニール:君は実に賢いね。で、君はどれなのかな?

ロブ:ああ、それだと僕の年がばれちゃうんじゃないかな? まぁいい、実を言うと僕はジェネレーションXなんだ。君はどうなの、ニール?

ニール:ああ僕も同じ、ジェネレーションXだ。でも今日僕らが焦点を合わせるのはジェネレーションZ、Z世代とも呼ばれる。とりわけ、Z世代を特徴づけているのは、彼らがソーシャルメディア世代だということ。ソーシャルメディアがなかった時代を彼らは全く知らないんだ。

ロブ:おや、可哀相に!

ニール:うーん、それも一つの見方だね。もっと違う意見もあるけれど。Z世代について更に詳しく調べる前に、やはり質問から。「ソーシャルメディア」という言葉を誰が最初に使ったかで完全に意見が一致することはありませんが、しかし、どの年代から使われたかならば分かります。それは、

a) 1980年代
b) 1990年代
c)  00年代、これは21世紀の最初の10年の事

ロブ、君の答えは何かな?

ロブ:おいおい、よしてくれよ。これはかなり最近の事だから、c)の00年代に違いない。

ニール:では正解は番組の後ほど明らかにしよう。ここでバークレイズでアナリストをしているヒラル・パタルの話を聞きます。彼女はBBCラジオ4の番組「あなたと家族と」に出演し、ミレニアルズとジェネレーションZの間に大きな違いはあるかと質問されています。彼女の考えでは、両者は同じでしょうか、違うのでしょうか?

ヒラル・パタル
大抵の人はジェネレーションZを小さなミレニアル世代と見なしています。それは「千年紀」という言葉にとらわれているのが原因です。私たちの調査によれば、Z世代は違っています。彼らには彼ら独自の価値観や好みがあり、消費者向けブランドはそれを満たす必要があります。私たちの調査が明らかにしたところでは、Z世代は生まれつき技術に親しみがあり、非常に情報通な消費者で、極めて抜け目ありません。この、今日我々が暮らしている高度に繋がった世界が、彼らにとっては新常識なのです。

ニール:ではロブ、ヒラル・パタルは二つの世代の間に大きな差異があると考えているかな?

ロブ:ああ、そう思っている。でも彼女の意見では、誰もがそう考えている訳ではない。ミレニアルは非常に頻繁に使われる言葉なので、多くの人はそれが若者全部を指すと考えている。Z世代は、彼女によれば、小さなミレニアルズではない。彼らは全く違っており、彼ら特有の価値観や嗜好がある。

ニール:そしてこれは消費者向けのブランド、この世代に物を売りたい企業にとっては重要だ。彼らはこの世代の要求に応えなければならない。それは、Z世代が求める商品を供給する必要があるという意味。

ロブ:また彼女はZ世代のことを、生まれつき技術に親しみがあり、非常に情報通な消費者だと表現していた。

ニール:それは少々言いにくい言葉だね。でも基本的にそれが意味しているのは、彼らは最新技術やソーシャルメディアに極めて慣れている事。その結果、世界で何が起きているかに関して豊富な情報を持っている。それが彼らを抜け目なくする。

ロブ:'savvy'であるとは、状況をよく理解することが出来て、賢明な判断をする事。その知識のおかげで。

ニール:でも僕だって現代の接続された技術やメディアに関しては相当精通していると思うよ。だけどそれと共に育ってはいない。僕には目新しい。Z世代にとっては、この程度の技術は当たり前なものだ。そこら中にあり、以前からあった。ヒラル・パタルの言葉曰く、これは彼らの常識だ。ここで彼女の話をもう一度聞こう。

ヒラル・パタル
ほとんどの人がジェネレーションZを小さなミレニアルズだと思っています。それは「千年紀」という言葉が頭から離れないためです。私たちの調査が示したのは、Z世代は違うということです。彼らには彼ら自身の価値観や選好があり、消費者向けブランドはそれに応えなければなりません。私たちの調査で判明したのは、Z世代は生まれつき技術的で、非常に博識な消費者で、極めて目が肥えています。この、現在我々が生きている高度に接続された世界は、彼らにとっては新しい普通なのです。

ニール:それでは、今週の語彙を復習する時間です。でも先に、クイズの答えを聞くとしよう。どの年代に、「ソーシャルメディア」という言葉は初めて作られたでしょうか? それは、

a) 1980年代
b) 1990年代
c)  00年代

君は何て言ったかな、ロブ?

ロブ:ああ、僕はc)00年代と言ったよ。

ニール:それは間違い。意外でもないだろうが、1990年代が正解。きっと大多数の人はそれが正解だと分かったでしょう。それでは、ここからは語彙です。

ロブ:よし。今週、僕たちは'generation'について話をしました。これは、特定の時代に生まれた人を言い表すのに使われる言葉。一般的には、必ずではありませんが、約18年から20年の期間です。

ニール:そして'Generation Z'もしくは'Gen Z'に注目しました。ここには'noughties'の前半に生まれた人が含まれます。それは21世紀最初の10年間の事。2000年から2009年です。

ロブ:次の語句は'cater for'。その意味は、ある特定の集団が必要としまた求めている物を提供すること。そしてもし何かを売ろうとしているのなら、目標とする市場が望むものを与える必要があります。

ニール:そしてもしZ世代を市場とするなら、彼らが'tech innate'で'hyper-informed'なことを認識していなければなりません。彼らは接続された技術とともに育っており、とても知識が豊富です。

ロブ:そのせいで彼らは極めて'savvy'です。この形容詞の意味は、賢くて知的。ここの文脈で言えば、何を買うべきか賢明な判断が出来るという意味。なぜなら、彼らはとても多くの情報源とつながっているから。そしてZ世代にとっては、このレベルの交流や繋がりは'norm'です。それは彼らにとっては普通なこと、よくあることです。だから、私が現代的な生活や技術に時として悪戦苦闘する場合も、Z世代には簡単なのです。

ニール:まぁ確かにそうかもしれないけど、僕も番組を終わる時間だと分かるくらいには経験豊富だよ。

次回また番組にご参加ください。、また、インスタグラム、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブで我々に会えることを覚えていて下さい。それにもちろん、我々のウェブサイト、bbclearningenglish.comも。そして、我々のアプリをお忘れなく、ロブ!

ロブ:今すぐダウンロードを。無料です!

ニール:次回もご参加ください。さようなら。

ロブ:じゃあね!

[ノート]

look at:見る・目を向ける・注目する・調べる・検討する・~について考える
Generation Z / Gen Z:Generation Z or Gen Z, also known by a number of other names, is the demographic cohort after the Millennials (Generation Y). Currently, there are numerous additional competing names used in connection with them in the media. There are no precise dates for when this cohort starts or ends, but demographers and researchers typically use the mid-1990s to mid-2000s as starting birth years. Presently, there is little consensus regarding ending birth years.(英語版wikipediaより)
Generation:世代・時代・一代
describe:言い表す・説明する・描写する・表現する・特徴付ける・類型化する
late:(ここでは)後半・下旬の・終わり頃の
early:前半・初期の・早期の
noughties:00年代・2000年から2009年の10年間
characteristic:特徴・特性・特色・持ち味
along the way:途中で・どこかで・道中に・これまでに・進行中に
choice:選ぶこと・選択・選択肢・選択の範囲
depend on:頼る・当てにする・~によって決まる・~次第である
different:違う・異なる・様々な・色々の・区別された
baby boomers:ベビーブーマー(英: baby boomers)とは、第二次世界大戦の終結直後に、復員兵の帰還に伴って出生率が上昇した時期に生まれた世代を指す。この第二次大戦終結後のベビーブームは世界的現象であるが、狭義で「ベビーブーマー」という場合にはアメリカ合衆国でのベビーブーマーを指す事が多い。アメリカにおける「ベビーブーマー」の範囲については揺れがあるものの、概ね1946年から1964年頃までに生まれた世代を指す事が多い。これは、第二次世界大戦終結後からケネディ政権の時代に生まれた世代に当たる。(wikipediaより)
Generation X:ジェネレーションX(英: Generation X)は、アメリカ合衆国において、1960年代初頭または半ばから1970年代に生まれた世代である。X世代、13th Generation(第13世代)とも呼ばれる。(wikipediaより)
mid:半ば・真ん中の・中央の・中間の
Generation Y:ジェネレーションY(英: Generation Y)とは、アメリカ合衆国において1980年代から1990年代に生まれた世代である。Y世代あるいはエコーブーマー (echo boomers) ともいう。かつては1970年代半ばから1980年代に生まれた世代とされることが多かったが、現在では後述のミレニアル世代 (Millennial Generation) と同義に扱われることが多い。(wikipediaより)
millennials:ジェネレーションYと似た世代を表す表現として、1980年代から2000年代初頭(2000年前後)に生まれた世代のことを"Millennial Generation"(ミレニアル世代)、あるいは"Millennials"(ミレニアルズ)と呼ぶ場合がある。(wikipediaより)
let me guess:当ててみよう・私に当てさせて・私が予想してみる・私が思うには
guess:推測する・推量する・言い当てる・解き当てる・~だと思う
smart:利口な・賢明な・賢い・高性能の・格好いい
give away:(ここでは)漏らす・ばらす・暴露する・表に出す
I have to confess:実を言うと・白状すると
confess:告白する・白状する・自供する・打ち明ける・懺悔する
focus on:焦点を合わせる・重点を置く・重視する・注目する・集中する
mark:(ここでは)特徴付ける・目立たせる・際立たせる
in particular:特に・とりわけ・格別に・具体的には・具体的に言うと
time:時・時代・状況
poor:(ここでは)かわいそうな・哀れむべき
view:(ここでは)意見・考え・物の見方・見解
Other opinions are available:(訳に自信なし)
available:利用できる・使用できる・入手できる・得られる
例文workers not available internally:企業内に存在しない人材
in more detail:さらに詳細に・もっと詳しく
quite:すっかり・全く・完全に
参考I quite agree with you.:あなたにまったく同意する・賛成する
参考I cannot quite agree with you.:あなたと完全には同意出来ません。
term:(ここでは)用語・言葉
decade:10年間
come on:(文脈で)頑張れ・さあ早く・お願い・いいでしょ・やだなぁ・冗談はよせ・勘弁して 等
have got to:=have to
find out:見いだす・解明する・理解する・明らかにする・気付く・見破る・答えを出す・謎を解く
Hiral Patel:Barclays Investment Bank / Equity Research - Thematic Investing(Linkedinより
analyst:分析者・アナリスト(業界や企業を分析する仕事に従事する専門職)
Barclays:バークレイズ(英: Barclays PLC)は、イギリス・ロンドンに本拠を置く国際金融グループ。(wikipediaより)
appear:出現する・登場する
BBC Radio 4:ラジオ4 長波・中波・FM(92-95MHz / 103-105MHz)・デジタルで放送。聴取者数は1084万5000人。ニュース・ドラマ・ドキュメンタリー・ガーデニングなど総合的な編成が組まれている。(wikipediaより)
You and Yours:あなたとあなたの家族や親しい友人・you and the people in your family or the people you care about(番組名の訳は適当)
You and Yours:is a British radio consumer affairs programme, broadcast on BBC Radio 4.(英語版wikipediaより)
view A as B:AをBとして見る・見なす・考える
mini-:小さい・小型の・小規模の
obsession with:~へのこだわり・執着・取り付かれること・執念
obsession:妄想・強迫観念・取り付かれている事
例文obsession with greed:欲に取り付かれること・欲への執着
例文I have an obsession with him. : 彼のことが頭から離れない
millennial:千の・千年の・千年紀の
research:調査・研究・探究
own:自身の・自らの・独自の・特有の
set of values:価値観・価値体系
preference:好み・優先傾向・選好・選択
consumer:消費者・購入者
brand:商標・銘柄・ブランド
cater for:料理を提供する・仕出しをする・望むものを与える・(需要に)こたえる・応じる・(要求を)満たす
cater:仕出しをする・賄う・満たす
find:出会う・見つける・発見する・気付く・理解する
tech-innate:(訳に自信なし)
tech:科学技術の
例文tech-illiterate:テクノロジーに疎い
例文tech-savvy:テクノロジーに精通した
例文tech-smart:技術に強い
innate:生まれながらの・生まれつきの・持って生まれた・生得的な・先天性の
hyper-:超えた・上回る・過度の・非常に・超・高度に
informed:情報に通じた・博識な
例文informed consumer:知識のある消費者
例文informed investor:情報通の投資家
例文informed person:博識な人
extremely:極度に・極めて・極端に
savvy:抜け目のない・機転の利く・情報通の・物知りの・精通した
例文savvy consumer:賢い消費者・知識のある消費者
例文savvy entrepreneur:抜け目のない起業家
例文savvy shopper:目の肥えた買い物客
例文savvy banker:経験豊かな銀行家
connected:結び付いた・結合した
norm:規範・基準・標準的な状況・標準・典型・一般水準・平均
例文go against society's norm:社会の常識に逆らう
例文act differently than the norm:普通とは異なった行動を取る
comment:コメントする・批評する・論評する・意見を述べる
so ~ that:非常に~なので・なほど~
frequently:頻繁に・しばしば・たびたび
refer to:~を指す・~について言及する
value:価値・値打ち・価額
values:価値観・価値基準
provide:供給する・提供する・もたらす
goods:商品・品物・財・財産
mouthful:一口分・口一杯・適切な言葉・的を射た言葉・名言・言いにくい長い言葉・長ったらしい言葉・長いつづりの語
例文That's a bit of a mouthful. :それは長くてちょっと発音しにくいな.
essentially:本質的に・基本的に
comfortable with:~に満足である・心地良く感じる・違和感がない・慣れている・容易にこなせる・簡単に行える
modern:現代の・今の・現代的な・最新の
as a result:結果として・結果的に
be going on:進行中である・行なわれている・起こっている・始まっている
clever:利口な・賢い・器用な・巧みな・気の利いた
when it comes to:~のことになると・~に関して言えば
grow up:育つ・成長する・大人になる
level:水準・度合い・レベル・程度
normal:通常の・標準の・平常の
例文normal in modern society:現代社会では当たり前のことである
all around:辺り一面に・至る所に・四方八方に・~中に
always:常に・いつも・昔から・前々から・以前からずっと
put:(ここでは)言葉に置き換える・表現する・言う
例文How shall I put this? : これをどう言えばいいんだろう?
Right:なるほど・そうなんだ・へ~・(文頭で)さて、それでは
review:(ここでは)復習する・おさらいする・見直す
coin:(ここでは)言葉を作る
perhaps unsurprisingly:意外でもないだろうが
unsurprisingly:驚くことなく・当然
I'm sure:きっと~だと思う・~だと確信している
most of you got that one correct:(訳に自信なし)
get:(ここでは)分かる・理解する
例文I don't get it.:わからないな
correct:正しい・正確な・合っている
particular:特定の・個別の・特有の・特別な・際立った
period of time:期間・時間帯
period:期間・時期・年月・時代
include:含める・加える・取り入れる
expression:言い回し・言い方・語句・表現
target market:目標とする市場
target:標的・目標・対象・矛先
be aware:知っている・分かっている・気付いている・感じている・詳しい・認識する・意識する・自覚している
grow up with:~と共に育つ・~な下で育つ・~な環境で育つ
knowledgeable:博識な・知識豊富な
intelligent:知的な・知性がある・理にかなった・合理的な
context:文脈・前後関係・背景
source of information:情報源
interaction:交流・相互作用・意思の疎通
connectivity:繋がっていること・接続性・結合性
usual:通常の・普通の・いつもの・よくある
where:(ここでは)~な場合
struggle:奮闘する・苦闘する・取り組む・苦労する
p06mds74
ネットは情報流通量を劇的に増やしたけれど、人は必ずしもsavvyにはなってないなぁ