AS IT IS
Google Workers Protest Sexual Wrongdoing, Other Issues
November 01, 2018

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木曜、大勢のグーグル従業員が、性的不正行為、不適切な報酬、差別に対する同社の対処の仕方に抗議した。

従業員たちは、アジア、欧州、北米のグーグルのオフィスで短時間の職場放棄を行った。

ハッシュタグ #グーグル・ストライキ は世界中のツイッターでトレンド入りした。社員や抗議者たちは、20以上の都市でデモの画像をアップした。


何百人もの従業員が、ニューヨーク市にあるグーグルの事務所の外で抗議を行った。彼らはこんな風に書かれたプラカードを掲げていた。「Google、OKじゃない」、「女性に敬意を」そして「邪悪になるな」。これは、かつてグーグル社の標語だった。

報道によれば、カリフォルニア州マウンテンビューにあるグーグル本社の外には千人以上の社員が集まった。

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アイルランドのダブリンでは主催者や抗議者が、会社で起きた性的嫌がらせの被害者への支持を表明した。グーグルはこの都市で7,000人を雇用している。これは同社にとって合衆国以外では最大の事業所だ。


この抗議行動は、職場での性的不正行為に注目を集めた運動の、最新の取り組みだ。世間で非常によく知られている事例が、政界、実業界、エンタメ業界、そしてテクノロジー業界でも起きている。

グーグルの抗議行動は、ニューヨークタイムズ紙の最近の記事の後に起きたものでもある。その記事は、元幹部アンディ・ルービンの性的不正行為を告発している。同紙の報道によれば、グーグルは2014年、退社するルービンに9,000万ドルを支給している。

ルービンは先週、ツイッターで性的不法行為を否定している。

ニューヨークタイムズ紙はまた、他の高級幹部に対する性的不品行の告発も報じている。例えばリチャード・ドバウル。彼はグーグル関連の「X」研究所の責任者だが、告発が報じられた後も数年間にわたり、職務を継続していた。彼は今週辞任し、報道によれば特別な支給金はなかった。

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グーグルの最高責任者であるサンダー・ピチャイは従業員に送ったeメールで、同社の「過去の対応」を謝罪した。

「私は、皆さんの多くが感じている怒りと失望を理解しています」とピチャイは書いている。「私も同じ気持ちです。そして私は、問題を進展させるため全力を尽くします。それはこの社会の中に余りにも長い間根強く残っている問題であり、…そして、そう。ここグーグルにも」。

ピチャイは先週、グーグルが従業員48人を解雇したと述べている。それは近年の性的嫌がらせが理由であり、そこには13人の上級管理職が含まれてる。グーグルによれば、退職金を受け取っている者はいない。

木曜の抗議活動の主催者はグーグルに対し、従業員給与に関する情報の共有を要求している。彼らはまた、性的嫌がらせの報告をより公正にするための変更も求めている。

グーグルの持ち株会社であるアルファベット社には、約94,000人の従業員がいる。木曜の抗議活動は、ますます多くの社員が、「正しいことをせよ」という現在の標語をこの会社が守っているとは思っていないことを示している。

8月、従業員約1,000人が、中国の検閲要件を満たす検索エンジンを開発する同社の計画に反対する文書に署名をした。

今年の始め、数千人の従業員が同社に対し、プロジェクト・ミーブンを中止するよう要求した。この計画は合衆国国防総省にドローン攻撃を改良するための人工知能プロセスを提供するものだ。報道ではグーグルはその後、この契約を継続しないと述べている。

ジャッキー・スパイアーは民主党所属の女性下院議員で、グーグルの本社が所在する選挙区の選出だ。彼女はグーグル・ストライキへの支持をツイートしている。#MeTooを使用して、スパイアーはこう書いている。「どうして彼らは加害者に報酬を与え & 被害者を更に侵害することがOKだと思ったんだろう?」。

ブライアン・リンでした。

[ノート]
Google Workers Protest Sexual Wrongdoing, Other Issues:グーグル社員、性的不正行為やその他の問題に抗議(タイトル訳は改変)

employee:従業員・会社員・雇われる人
protest against:~に抗議する
deal with:取り組む・対処する・処置する
wrongdoing:不正行為・悪事を働くこと・犯罪・非行
unequal:同じでない・不釣り合いな・不似合いな・不均衡な・不適当な・不公平な
pay:支払い・賃金・報酬
discrimination:差別
walk off one's job:仕事を放棄する・職場を離れる・ストライキに突入する
walk off:立ち去る
for a short period:しばらくの間・短期間・短時間
walkout:(抗議や不満などの意思表示としての)退場・欠席・脱退・ボイコット・ストライキ・職場放棄
Worker:働く人・雇用者・労働者
例文worker perk:社員特典
例文contingent worker:臨時社員
protester:抗議者・反対者
publish:刊行する・出版する・発表する・公表する
demonstration:実演すること・示威運動・デモ・意思表示
carry a sign:プラカードを持つ
sign:看板・貼り紙・標識・表示
Respect:尊敬する・敬意を払う・配慮する・尊重する・大切にする
Don’t Be Evil:非公式なスローガン(従業員行動基準)には「邪悪になるな (Don't be evil.)」がある。(wikipediaのGoogleの項より)
used to:昔は~していた・以前は~したものだった・以前は~だった
motto:モットー・標語・座右の銘・スローガン
reportedly:伝えられるところでは・報道によれば
gather:集まる・集合する
Google’s Mountain View, California,:2006年、本社をカリフォルニア州のマウンテンビューに移した。移転後の本社はGoogleplex(グーグルプレックス)という愛称で呼ばれている。(wikipediaより)
headquarters:本部・本社・司令部
Dublin:ダブリンは、アイルランド島東部の都市で、アイルランドの首都である。リフィー川河口に位置し、その南北に町が広がる。アイルランドの政治・経済・交通・文化の中心地であり、アイルランドの全人口の3分の1がダブリン首都圏に集中するアイルランド国内最大の都市である。欧州有数の世界都市であり、重要な金融センターの一つになっている。(wikipediaより)
Ireland:アイルランド、またはアイルランド共和国(-きょうわこく)は、北西ヨーロッパ、北大西洋のアイルランド島の大部分を領土とする立憲共和制国家。首都はダブリン。島の北東部はイギリスのカントリーの一つである北アイルランドと接している。独立前より北アイルランドも自国の領土であると主張し、イギリスとの対立と抗争を繰り返してきたが、1998年のベルファスト合意により領有権を放棄した。(wikipediaより)
organizer:主催者・組織者・運営者・事務局
victim:被害者・犠牲者・被災者
sexual harassment:セクハラ・性的嫌がらせ
at work:勤め先で・仕事場で・職場で・会社で
protest:抗議・異議・反対・抗議行動
例文anti-capitalist protests:反資本主義デモ
latest:最近の・最新の・最後の
effort:尽力・努力・取り組み・成果・作品
例文effort to develop a vaccine:ワクチン開発への取り組み
例文scientific effort:科学的成果
movement:運動・活動・動向・傾向
bring attention:注意を向ける・関心を向ける・注意を喚起する・注目が集まる
例文bring national attention to:国中の注目が~に集まる
workplace:仕事場・職場
Highly:非常に・高度に・極めて
public:(ここでは)皆に知られている・周知の・著名な
例文His alcoholism became a public scandal. : 彼のアルコール依存症は周知のスキャンダルとなった
take place:行われる・開催される・起こる
technology industry:テクノロジー業界
follow:~に続く・~の次に来る・後に続いて起きる・追い掛ける・たどる・倣う
例文The event followed the meeting.:その事件はその会議のあとに起こった
story:(ここでは)記事
New York Times:ニューヨークタイムズ(The New York Times)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に本社を置く、新聞社並びに同社が発行している高級日刊新聞紙。(wikipediaより)
accusation against:~に対する非難・告発・告訴
accusation of:~の告発・~についての告発
例文accusation of theft:窃盗罪による告訴
executive:幹部・重役・高官
Andy Rubin:アンディ・ルービン(Andy Rubin、1963年 - )は、携帯電話用オペレーティングシステムの開発会社Android社を創業したアメリカの技術者、経営者。Googleにて技術部門担当副社長を務めた後、退職。ハードウェア系スタートアップの支援事業をスタートする予定。(wikipediaより)
payout:支払い・支払金・配当金・賞金
leave the company:退社する・退職する
deny:否定する・認めない・信じない
report on:~に関する報告
sexual misconduct:性的不品行・性的な非行・違法な性行為・性的違法行為
misconduct:非行・不品行・不倫・不当行為・不正行為・職権乱用・不祥事
include:含む・盛り込む・取り入れる
Richard DeVaul:(資料見つからず)
connected:関連した・関係がある
“X” lab:X(エックス、旧:Google X, Google X Lab)とは、Googleの機密施設によって、次世代技術の開発を担うプロジェクトである。現在はAlphabetの子会社。(wikipediaより)
Lab:=laboratory・研究所・研究室
resign:辞任する・辞職する・退陣する
Sundar Pichai:サンダー・ピチャイ(1972年7月12日生まれ)は、インド出身のインド系アメリカ人実業家でGoogleの最高経営責任者。タミル人の両親のもと、インドに生まれる。子供時代をマドラス(現在のチェンナイ)で過ごす。2004年にグーグルへ入社。Google Chromeなどのプロダクトマネジメントに携わった。2015年、グーグルの持株会社アルファベットの設立に伴いグーグルの最高経営責任者に任命された。(wikipediaより)
apologize for:~について謝罪する
action:活動・行動・行為・振る舞い
例文drastic action:思い切った対応
anger:怒り・憤り
disappointment:失望・落胆・失意
as well:同じに
be committed to:~に熱心である・取り組む・尽力する・確約する
例文fully committed to:全力を尽くす
make progress on:~において進歩する・前進する・向上する
persist:存続する・持続する・続く
例文persist in the public mind:一般に根強く残っている
for too long:あまりにも長い間
far:はるかに・ずっと・大いに
例文He was far too proud to go back.:彼は自尊心が強すぎて引き返せなかった
dismiss:解散させる・解雇する・免職する・解任する
high-level manager:(訳に自信なし。high-level executiveとどう違うんだろう?)
payment to leave:(辞書的には見つからない)
call for:求める・要求する
share:共有する・分ける・分配する・共に負う
Alphabet Inc.:Alphabet Inc.(アルファベット)は、2015年にGoogle Inc.及びグループ企業の持株会社として設立された、アメリカの多国籍コングロマリットである。本拠地はカリフォルニアに置かれ、Google Inc.の共同設立者であるラリー・ペイジおよびセルゲイ・ブリンが、それぞれCEOおよび社長である。(wikipediaより)
suggest:提言する・提案する・意味する・示唆する・示す・表す
growing number of:ますます多くの
those workers:(thoseは何だろう?)
follow:(ここでは)従う・守る・倣う
current:現在の・最新の
search engine:検索エンジンは、狭義にはインターネットに存在する情報(ウェブページ、ウェブサイト、画像ファイル、ネットニュースなど)を検索する機能およびそのプログラム。(wikipediaより)
meet:合う・かなえる・満たす・適合する
censorship:検閲・抑圧・弾圧
requirement:要求・必要条件・前提条件
Earlier this year:今年これまでに・今年すでに(この件の報道があったのが4月。署名活動が実施されたのはそれより前なので、「今年初め」の訳でいいと判断)
参考early this year:今年初め
demand:求める・要求する
cancel:取り消す・中止する・取りやめる
Project Maven:Project Maven is a Pentagon project involving using machine learning and engineering talent to distinguish people and objects in drone videos, established in a memo by the U.S. Deputy Secretary of Defense on 26 April 2017.(英語版wikipediaより)
program:計画・予定・日程
provide A with B:AにBを提供する・供給する・与える
the U.S. Defense Department:アメリカ合衆国国防総省(略称:DoD)は、アメリカ合衆国の国防省である。アメリカ軍の七武官組織のうち、沿岸警備隊、アメリカ公衆衛生局士官部隊、合衆国海洋大気局士官部隊を除く陸軍、海軍、空軍、海兵隊の4つの軍を傘下に収める。陸海空軍の各省の統括組織であるため、日本では「国防総省」と訳されることが多いが、単に「国防省」とされることもある。2015年現在、同国の官庁の中で最大規模の組織となっている。(wikipediaより)
artificial intelligence:人工知能とは、「「計算(computation)」という概念と「コンピュータ(computer)」という道具を用いて「知能」を研究する計算機科学(computer science)の一分野」を指す語。(wikipediaより)
process:一連の行為・過程・作業(ここでのprocessの意味が分からない。プログラムくらいの意味合い?)
improve:改良する・改善する・向上させる・高める・伸ばす
drone:無人航空機(むじんこうくうき、英: Unmanned aerial vehicle, UAV)は、人が搭乗しない(無人機である)航空機のこと。通称として、短くドローン(英: drone)と呼ばれることもある。(wikipediaより)
strike:殴打・攻撃・空爆
continue:続ける・継続する・持続する
contract:契約・協定
Congresswoman:女性下院議員・女性国会議員
Jackie Speier:Karen Lorraine Jacqueline Speier (born May 14, 1950) is an American politician who currently serves as U.S. Representative for California's 14th congressional district, serving in Congress since 2008. She is a member of the Democratic Party. (英語版wikipediaより)
Democratic Party:民主党は、アメリカ合衆国の政党。共和党と共に二大政党制を構成している。一般的に保守の立場を取る共和党に対し、リベラルの立場を取る政党である。(wikipediaより)
represent:(ここでは)~選出の議員を務める
reward:報いる・報酬を与える・見返りを与える
perpetrator:犯人・加害者
further:更なる・一層の・追加的な
violate:違反する・法を破る・冒涜する・侵害する・妨害する

関連する日本語の報道をいくつか紹介します。BBC日本語版から「世界各地のグーグル社員、女性の扱いに抗議して会社退出 2018年11月2日」 一部引用すると、
米グーグル幹部が2014年、不倫関係にあった同僚女性に性的嫌がらせをしたと指摘されながら9000万ドルの退職金を受け取って辞めていたと米紙ニューヨーク・タイムズが報じたことを巡り、世界各地のグーグルで1日、社員たちが会社から一時退出して会社に抗議するという異例の動きに出た。
シンガポールのグーグル社屋を皮切りに、チューリッヒ、ロンドン、東京、ベルリン、ダブリン、カリフォルニア州、ニューヨークなどで社員が次々と表に出て、女性の扱い改善を求めた。
社員たちは、性的問題行動の訴えに対する会社の対応改善を要求。その中には、和解強制の決まりの廃止も含まれる。会社がこれを受け入れれば、被害者が同僚を提訴することも可能になる。
東京も? 本当でしょうか? 聞いたことないけど。
48人の解雇についてもBBCから「グーグル、過去2年間にセクハラで48人解雇 CEO明かす 2018年10月26日」 一部引用すると、
米テクノロジー大手グーグルは25日、セクシュアル・ハラスメントの訴えを受けて2016年以降の2年間に従業員48人を解雇したと発表した。解雇された従業員には、上級管理職13人が含まれるという。
グーグルのスンダル・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は従業員に送ったメールで、同社が不適切行為に「厳格な対応」をとっていると述べた。
(中略)
ピチャイCEOはメールに、ニューヨーク・タイムズ報道について「読むのが辛かった」とし、グーグルは「安全であらゆる人を受け入れる職場環境」の提供に「極めて真剣」だと記した。
ピチャイ氏は、「セクハラや不適切行為についての訴えは全て一つひとつ検討していると、皆さんに安心してもらいたい。調査し、対応する」と続けた。
また、過去2年に解雇された従業員で、退職金を受け取った者はいないと同氏は付け加えた。
ふむふむ。
Googleの従業員が、職場でのセクハラや不正行為温存体質、不透明性、不平等な職場環境の改善などを求め、11月1日に世界中のオフィスで抗議デモを行いました。
この運動を主催したチーム「Google Walkout For Real Change」は翌2日、Mediumへの投稿で、世界の50都市のオフィスで2万人が参加したと報告しました。(東京も参加したそうなのですがツイートや画像がみつかりません。)
(中略)
この運動のきっかけは、2014年に退社したアンディ・ルービンさんが従業員にセクハラしたことをGoogleが知っていたのに解雇もセクハラについての公表もせず、9000万ドル(約100億円)の退職金まで払っていたという10月25日付のNew York Timesの記事でした
(中略)
2016年に退社したGoogleフェローのアミット・シングハルさんも、実はセクハラで退社したことが後で明らかになりました。New York Timesによると、シングハルさんも「数百万ドルの退職金をもらった」そうです。

New York Timesの記事で、やはりセクハラしていたと報じられたGoogle X(現在はAlphabetの「その他」部門下)の中心的な人物であるリチャード・ディボールさんは記事が出た後、10月30日に退社しました(退職金はなし)。
(中略)
このデモでは、セクハラだけでなく、「Project Maven」や「Dragonfly」など、「Don't be Evil」に反するのではないかというプロジェクトの不透明性をなんとかしろ、という要求も掲げています。

この運動の主催者たちは、はっきり名前を公表しています。2007年にGoogle入りし、現在はYouTubeでキュレーションを担当しているニューヨークオフィスのクレア・ステープルトンさん、Google Open Researchを立ち上げたAI研究者のメレディス・ウィテカーさん、2016年入社でGoogle News LabのUS Partnerships Leadを務めるエリカ・アンダーソンさんなど。

こんな大規模なデモを画策したら、クビ覚悟になりそうですが、ピチャイCEOはデモの前に全社メールで「皆さんの怒りは分かる」とこのデモをサポートすると約束したそうです。
なるほど。この記事にちらっと出てきますが、やはり東京での活動は見つけられないようです。
次に、プロジェクト「Dragonfly」と称される、中国での検索エンジン事業について。ITmediaNEWSから「Googleの従業員、中国での“検閲版”検索サービス「Dragonfly」反対署名運動 2018年08月17日」 一部引用すると、
米Googleが中国で検索サービス再開プロジェクト「Dragonfly(コードネーム)」を秘密裏に進めているという8月1日の報道を受け、同社従業員がこのプロジェクトに反対する署名を集めていると、米New York Timesが8月16日(現地時間)、入手した幹部宛書簡と匿名の従業員の話に基づいて報じた。
(中略)
New York Timesによると、既に1400人以上の従業員が幹部宛の書簡に署名したという。この書簡の出だしは「Googler(Google従業員)は倫理的な選択をするために、自分たちが何を構築しているかを知る必要がある。今現在、われわれは知らないことがある。そこで文末に署名したわれわれは、Googleの倫理および透明性についてのコードイエローを要請する」となっている。

コードイエローとは、医療業界ではスタットコールの1つで、緊急事態発生などを知らせるもの。Google社内では、複数のチームに影響する危機的な問題発生に対処するためのプロセスを指し、担当幹部による説明も含まれる。
これがVOAの記事にあった話です。その後の動きについて、GIZMODOから「マイク・ペンス副大統領がGoogleに中国版検索エンジンの開発を中止するよう呼びかけ 2018.10.10」 一部引用すると、
Googleは「Dragonfly」と称したプロジェクトで、中国に最適化したモバイル向け検索エンジンを開発していると言われていますが、ここにきてマイク・ペンス米副大統領が「待った」をかけました
(中略)
「Dragonfly」プロジェクトをいち早く報じたThe Interceptによると、この検索サービスは「検索内容と電話番号を紐づける」可能性があるとのこと。これが本当であれば、ユーザーの検索内容を追跡することが容易になります。

Googleは「Dragonfly」プロジェクトの存在を公式には認めていませんが、サンダー・ピチャイCEOは中国版検索エンジンの開発について「探索的」で「初期段階」だと発言しています。
もう一つGIZMODOから「Googleトップ、中国市場参入について語る 2018.10.18」 一部引用すると、
検索の巨人、Google(グーグル)のサンダー・ピチャイCEOが、Wiredの25周年サミットにて、中国市場への再参入を計画していると発言しました。
反対は受けているが、ピチャイCEOはやはり意欲的という感じです。
国防総省と契約した「Project Maven」については、再度ITmedaiNEWSから「Google、「AIの倫理原則」を公開 武器など人に危害を加える利用はしないと約束 2018年06月08日」 一部引用すると、
Googleは、同社が2017年9月に米国防総省(DoD)と契約した「Project Maven」への協力に関し、社内外から批判を浴びていた。この契約は、GoogleのAI技術と画像識技術をDoDに提供するというものだが、その技術は軍事ドローンに利用される可能性があるという。

4月には、Googleの3000人以上の従業員がこの契約に反対するピチャイCEOへの請願書に署名したと報じられた。
(中略)
今回の原則発表はこうした批判を受けてのものだ。AI利用の原則として、以下の7項目を掲げた。

1.社会貢献できる利用
2.不公平な偏見を生む利用をしない
3.安全な開発とテスト
4.説明責任を果たす
5.プライバシーの保護
6.研究成果や知識の共有
7.有害となる可能性のある利用の制限

また、AIを利用しない4つの領域を明示した。

1.全体的な害を引き起こす可能性のある技術
2.人間に危害を与えることを目的とした武器その他の関連技術
3.国際的なプライバシー規範に反する監視のために情報を収集・利用する技術
4.国際法と人権に関する原則に反する目的を持つ技術

DoDとの契約の責任者でGoogle CloudのCEOであるダイアン・グリーン氏は同日、「Google Cloudを含むGoogleは、武器化したシステムへのAI利用を支援しない」と宣言した。ただし、Project Mavenの契約は更新はしないが破棄もしない。また、サイバーセキュリティ、生産性ツール、医療などについては今後も政府機関と協力していくとしている。
「契約は更新はしないが破棄もしない」。ふーむ。
Googleのセクハラ問題については、COURRIER JAPONが長い記事を書いているので、興味がある方はそちらもどうぞ。「なぜ「アンドロイドの父」はセクハラをして100億円退職金を手に入れられたのか? 2018.10.30」
話は変わりますが、日本でブラックな労働条件が改善されず賃金が上がらないのって、日本人がストライキしないことにも原因があるように思います。社員が自社の経営陣を批判しない、抵抗しない「社畜」ぶりが影響していると。