6 Minute English
The smell of coffee
EPISODE 181122 / 22 NOV 2018


[前書き]

コーヒーには、ただそれを飲む以上のものがあるのでしょうか? 専門家は、豆の香りが同じくらいに大切だと話しています。ニールとキャサリンは、コーヒーはなぜしばしば味よりも香りの方が良いのか、その背後にある科学について議論し、その中で幾つかの新たな語彙もお教えします。

[台本]

ニール:こんにちは、6 Minute Englishへようこそ。僕はニール。

キャサリン:そして私はキャサリン。

ニール:キャサリン、今回の番組を簡単な試験から始めるつもりです。君だけの為に。

キャサリン:あー、試験は大好きです!

ニール:この文を完成させてください。目を覚まして○○の香りを嗅ぐ…。

キャサリン:コーヒー! コーヒーです、ニール! それはコーヒー。言わない訳にはいきませんが、私はコーヒーが大好きです。あれは素晴らしい。

ニール:分かったよ。じゃあたくさん飲むのかい?

キャサリン:まぁ、たった二、三杯ですよ、知っての通り。

ニール:毎日?

キャサリン:いえ、一時間毎に! コーヒー大好きだから。あなたはコーヒ好きではないの、ニール?

ニール:好きだよ。多分、君ほどじゃないけど! コーヒーの一番いいところは何かな?

キャサリン:香りです。香りに違いありません。ほら、包みを開けた時、素晴らしいでしょう?

ニール:ああ。でもその香りほどいい味がする事は絶対ない。違うかな?

キャサリン:ええ、ありません。not really. それにはいつも少しがっかりしています。でも希望は持って、次の一杯はもっと美味しいだろうと思っています。実際に銘柄を変えて違うのを試すこともあります。

ニール:なるほど。君は今日、相当沢山のコーヒーを飲んだのだろう、きっと!

キャサリン:いつも通りの6杯ですよ。

ニール:えー、テーマはコーヒーの香りについて。そしてコーヒーは今日の問題の題材でもある。世界最大のコーヒー生産国は…

キャサリン:ブラジル! ブラジルです!

ニール:ええ、ですが質問はそれではありません。問題は、ブラジルが最大のコーヒー生産国ですが、どこがコーヒーを生産している第2位の国でしょうか? それは、

a: コロンビア
b: ベトナム
c: エチオピア

キャサリン:なるほど。じゃあブラジルではありませんが、でもきっと他の南米の国なので、コロンビアを選ぶことにします。コロンビア、正解ですか?

ニール:よし。正解は番組の後ほど確認します。その頃までには多分、カフェインも君の身体から抜けているだろう、キャサリン。ティム・ヘイワードはコーヒ店の経営者で、BBCラジオ4の番組「食器棚」に出演した。彼によればコーヒーの香りはどのくらい大切なんだろう?

ティム・ヘイワード コーヒ店の経営者
絶対的に不可欠です。肝要なものです。朝、コーヒー店に足を踏み入れるとこの香りが届いて、生理的な反応が起こります。

ニール:で、どのくらい重要なのかな?

キャサリン:やっと少し落ち着いてきた感じです。ティム・ヘイワードによれば、コーヒーの香りは不可欠なものです。それは非常に重要と言う意味。恐らく一番大事な物でしょう。そして彼は肝要な物だと言うことでこれを補強しました。鍵となるなにかとは、絶対に必要な物。すごく大切です。

ニール:そして彼は、香りを感じた時、香りが届いた時、人は生理的な反応を起こすと言っている。この言葉が意味しているのは、人の身体がコーヒーの香りに反応を示すということ。おそらく期待で口には涎が出始めるだろう。キャサリン、君がコーヒを買う時は、いつもそこで飲むの? それとも持ち帰り?

キャサリン:えー、普段は持ち帰りです。けれどコーヒーの一撃をすごく必要だと感じていたら、一杯そこで飲んで、それからもう一杯買って持ち帰ることもあります。

ニール:容器の説明をしてもらえるかな? 持ち帰りのコーヒーを買った時に渡されるやつの。

キャサリン:いいですよ。それは背の高い紙製カップに入っていて、フタ付きです。そしてフタには穴があって、素敵なコーヒーが飲めるようになっています。

ニール:それは問題だと思わないかい? つまりさ、香りがどれほど重要かみんな分かってる。なら、この体験におけるフタの効用って何だろう?

キャサリン:フタの効果?

ニール:そう。ではここでティム・ヘイワードの再登場だ。フタ付きで提供されるコーヒーについて話している。

ティム・ヘイワード
私が困惑するのは、どれほど多くの大規模なコーヒーチェーン店が現に、香りを消す容器に入れて商品を売っているかということです。ですからコーヒー店に足を踏み入れた時には香りを嗅げます。でも実際に飲み物をテイクアウトすると、あなたがそれを飲んでいるのは、熱い液体を直接舌を通り過ぎて送り届けるように作られた容器からです。でもそれはいかなる香りも鼻に届くのを妨げます。実に奇妙なことです。

ニール:で、彼は何を説明しているんだろう?

キャサリン:分かりました。ええ、彼は大手コーヒーチェーンについて話しています。チェーンとは、多くの店舗を街や都市に持っている企業の事。時には世界中に。人は誰でも有名なコーヒーチェーンをいくつか思い浮かべることが出来ると思います。彼によれば、持ち帰り用カップにフタをすることで、人は実のところ香りを邪魔しているのです。その香りはコーヒー体験にとても大事な物なのに。

ニール:そう。そして彼は、それを奇妙に感じると話している。これは、それを普通でないと感じる、それはおかしい、変だと思うの一つの言い方。彼によれば、困惑するほどにだ。もし何かに当惑させられるなら、それをややこしいと感じる。それが良く分からないということ。ここでティム・ヘイワードの話をもう一度聞こう。

ティム・ヘイワード
私が面食らうのは、大規模なコーヒーチェーン店のどれほどが実際、香りを取り去る容器に入れて商品を売っているかということです。ですからコーヒー店に入った時には香りを嗅ぎます。でも実際に飲み物を持ち帰る時には、熱い液体を直接舌を通り過ぎて送り届けるようにデザインされた物からそれを飲んでいますが、でもそれはいかなる香りも鼻にやって来るのを阻止します。とても奇妙です。

ニール:コーヒ店経営者のティム・ヘイワードでした。それでは、今週の語彙のおかわりをする前に、問題の答を確認しておこう。ブラジルの次に、コーヒーを一番多く生産しているのはどの国でしょうか? それは、

a: コロンビア
b: ベトナム
c: エチオピア

キャサリン、君が言ったのは?

キャサリン:私はa:のコロンビアだと言いました。

ニール:ああ、残念。今日の君におまけのコーヒーは無しだな! 正解はベトナム。そろそろ注目した語彙に進もう。さぁ始めてくれ、キャサリン。

キャサリン:では、最初の言葉は'vital'。これは非常に重要という意味の形容詞です。そしてもう一つとても似た意味の単語が'key'。不可欠なという意味です。

ニール:次に取り上げた語句が'physiological responses'。生理的な、が指すのは人の身体がする事。そして応答とは反応の事。なので生理的応答とは、何かに対し人の身体が示す反応の事。例えばコーヒーの香りのようなものに。

キャサリン:何かが人を'baffle'させるとは、まごつかせること。それを理解できなこと。

ニール:困惑させる何かを人は'wired'だと感じるかもしれません。この形容詞の意味は、異常な、とか変な。

キャサリン:そして最後に、'chain'は同一企業から生まれた、同じ名前を持つお店の集合の事。

ニール:では、僕らの番組はこれでお終いです。もっとという方は、我々のインスタグラム、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブ、それにアプリを確認してください。それにもちろん、bbclearningenglish.com.のウェブサイトも。またすぐお会いしましょう。さようなら。

フェイフェイ:じゃあね! コーヒーはいかが?

ニール:君は飲み過ぎだと思うよ!

[ノート]

there is more to ~ than:~には…以上のことがある・ものがある・意味がある
smell:匂い
bean:豆
just as:~と全く同じように・~と同じ程度に
behind:~の後ろに・~の裏側に・~の背後に
smell:<動詞>匂いがする
taste:~の味がする
along the way:道中に・途中で・進行中に

quick:迅速な・素早い・速い・即座の・利口な・鋭い・短時間の・手っ取り早い・短い・簡単な
test:試験・調査・検査
Complete:全部そろえる・完全にする・仕上げる・完了する・もれなく記入する
phrase:言い回し・言葉遣い・成句・言葉・語句・表現
wake up and smell the coffee:起きてコーヒーの香りを嗅ぐ・ちゃんと目を覚ます
have to say:言わなければならない・言わざるを得ない・言わずにはいられない
a couple of:二つの・2~3の・幾つかの
you know:ご存じでしょうが・当たり前ですが・あのね・ところで・いいかい・~ですよね・えー・ほら・~じゃない
I do (but) maybe not:(butは言っていない)
packet:包み・箱・袋・パック
quite:かなり・なかなか・すごく・非常に
例文not quite as good as:~ほど良くはない
taste good:おいしい
Well, not really. : それほどでもないよ。
Well no, not really.:(not reallyの訳出来ず。文脈的には「全然ない」みたいな感じ?)
really:全く・実に・とても・かなり・すごく・実際に・本当に・実のところ
disappointing:失望させる・がっかりさせる・つまらない・期待外れの
live in hope:望みを持っている
I might change brands:(訳に自信なし。mightを「かもしれない」と訳すとうまくいかない気がするので文脈から推測で勝手に訳した)
brand:商標・銘柄・ブランド
actually:現実に・現に・実際に・本当に・実のところ
try:試す・やってみる・試みる
have coffee:コーヒーを飲む
usual:<名詞>いつものやつ・お決まりのもの
例文:The usual, please. : いつもの、お願いします。
our topic (today):(todayとは言ってない?)
topic:主題・題目・テーマ・話題・論題
subject:主題・題目・議題・問題・テーマ
question:質問・問・問題・設問
producer:生産者・生産国・製造者
Brazil:AGFの資料によれば、コーヒー生産世界1位
Colombia:同3位
Vietnam:同2位
Ethiopia:同5位
参考:4位はインドネシア
Right:なるほど・そうなんだ・へ~・(文頭で)さて、それでは
bet:賭ける・きっと~だと断言する・~だと確信している・~に違いない
例文I bet you'll never know. : きっと君には分かりっこない。
go for:(ここでは)選ぶ・決める
have the answer:解答にたどり着く
caffeine:カフェイン
leave:離れる・去る・出発する
leave one's body:肉体を離れる
Tim Hayward:(資料見つからず)
coffee shop:喫茶店・軽食堂・コーヒー豆販売店
owner:所有者・持ち主・経営者
appear:現れる・出現する・登場する
BBC Radio 4:ラジオ4 長波・中波・FM(92-95MHz / 103-105MHz)・デジタルで放送。聴取者数は1084万5000人。ニュース・ドラマ・ドキュメンタリー・ガーデニングなど総合的な編成が組まれている。(wikipediaより)
The Kitchen Cabinet:サイトはこちら(タイトル訳は適当と言うか直訳)
Kitchen Cabinet:食器棚
absolutely:完全に・確実に・決定的に・絶対に・間違いなく・ものすごく・断然
vital:(ここでは)必須の・不可欠な・極めて重要な・重大な
key:肝要な・重要な・主要な・鍵となる
key thing:重要な事・重要な点
hit:打つ・叩く・ぶつかる・当たる・命中させる・~に達する
例文The smell of stale smoke hit me:煙のいやなにおいが鼻をついた
例文hit one's nostrils rudely:鼻孔をくすぐる
get a response:返事をもらう・手応えがある
physiological response:生理反応・生理現象
feel calm:落ち着く
perhaps:たぶん・恐らく・もしかすると
he backs this up:(back upを何て訳すのがいいのか自信なし)
back up:裏付ける・確認する・証拠だてる・支援する・応援する・後押しする・加勢する
Something that's key is (something that is) essential:(something that is は発言していない)
essential:絶対必要な・欠くことのできない・必須の・きわめて重要な
experience:体験する・経験する・気付く・感じる
phrase:語句・言葉・言い回し・言葉遣い・成句・表現
have a reaction:反応を示す・反応がある・反応が出る
reaction:反応・応答・反発・態度
water:(ここでは)よだれが出る
anticipation:予想・予知・期待
in anticipation of:~を予期して・期待して
get a coffee:コーヒーを1杯飲む・買う・もらう
normally:普通は・通常は・普段は・いつもは
take away:買って帰る・持って帰る
although:~ではあるが・~だけれども・しかし
in need of:~を必要として
in need of a coffee hit:(coffee hitの訳に自信なし)
hit:<名詞>打撃・一撃・衝突・命中
I might have one:(このmightも「かもしれない」ではうまくない感じなので、文脈で推測して訳した。)
take ~ with one:~を持参する
describe:言い表す・説明する・表現する
container:入れ物・容器・箱
to go:持ち帰り用の
lid:蓋
hole:穴
so that:~できるように
lovely:愛らしい・かわいい・素晴らしい・すてきな・楽しい・うれしい
problem:問題・課題・問題点
effect:効果・効き目・影響・結果
experience:体験・経験
serve:給仕する・料理を出す・供する
baffle:まごつかせる・当惑させる・途方に暮れさせる
chain:鎖・チェーン・チェーン店
product:生産品・製品・商品
remove:取り除く・取り去る・取り外す・除去する
design:考案する・計画する・設計する・デザインする・~を意図する
deliver:配達する・届ける・供給する・送る
directly:直接に・真っすぐに・そのまま
past:~を過ぎて・通り過ぎて・過ぎ去って・を超えて・超越して
tongue:舌
come up to:~に達する・やって来る
例文come up to town:町にやって来る
weird:奇妙な・風変わりな・変な・変わった
I see (now), yes, :(nowとは言ってない?)
I see:なるほど・分かりました(このI seeは何に対してだろう? 直前のニールの言葉に対し「了解しました。私が説明しましょう」と言っていると考えたが、その前のヘイワードの発言に対して「なるほどねぇ」と言っているのかもしれない。)
we can all:(なぜこの語順?)
think of:~のことを考える・考えてみる・考え付く・思い付く・念頭に浮かぶ・思い出す・心当たりがある
block:遮る・妨害する・阻む・妨げる・阻止する・邪魔立てする・遮断する
and he says (that):(thatは言っていない?)
find:見つける・発見する・気付く・理解する・分かる・感じる・出くわす
way of saying:言い方
unusual:まれな・普通でない・異常な・妙な・珍しい・変わった・独特の
strange:奇妙な・おかしな・変な・見知らぬ
odd:変な・奇妙な・おかしな
So much so that:非常にそうなので・とてもそうなので・~なほどだった
例文It was very cold--so much so that I could not stir out of doors.:とても寒かった、戸外へ出られないほどに。
confusing:混乱させるような・分かりにくい・紛らわしい・ややこしい
can't really understand:(訳に自信なし。弱い否定でいいのか?)
another cup of:もう一杯の
After:~の後で・~の後ろに・~の次に
extra:余分な・追加の・必要以上の・特上の・割増しの
on to:(訳に自信なし。文脈で勝手に訳した)
look at:見る・注目する・調べる・考察する・検討する
Take it away:さあ始めてください
take away:取り上げる・取り除く・持ち去る・奪う・連れ去る・連行する・買って帰る・持ち帰る・損なう
similar:似た・類似の・同様の
refer to:(ここでは)指す
confuse:困惑させる・まごつかせる・面くらわせる・混乱させる・混同する
from:から発して・~に由来して・~出身の
Fancy:(ここでは)いかがですか?
例文Do you fancy a cup of coffee? : コーヒーはいかがですか?
p06s6x6j
2位ベトナム、4位インドネシアなんだ。知らなかった。