6 Minute English
What's on your 'to-do' list?
EPISODE 190307 / 07 MAR 2019
[前書き]
請求書の支払いに家の掃除…。これらは、たとえやる気が出なくても誰もが定期的にしなければならない退屈な用事です。これらはいわゆる「生活の運営」の一部です。ニールとロブはどうすれば生活の運営の仕事がもっと面白くなるかを話し合い、皆さんに関連する語彙をお教えします。

[台本]

ニール:こんにちは、6 Minute Englishへようこそ。僕はニール。そして僕と一緒にしてくれるのは、ロブ。

ロブ:こんにちは。

ニール:ところでロブ、君は自分のことをとても几帳面な人間だと思うかい?

ロブ:そう思いたいね。

ニール:全てを整理整頓する一番の方法は何だろう?

ロブ:必要なのは「やること」リスト。やる必要がある全ての仕事の一覧表だ。それで何とか物事を進められる。

ニール:それはいい考えだし、生活の運営に関する今日の議論に取り入れられるものだ。'Admin'は'administration'を縮めたもので、会社や組織を円滑に機能させるためにしなければならない活動や業務を表現している。一方で生活の運営とは、自身の日々の生活がうまく行くためにせざるを得ない管理のこと。例えば家事をするとか、請求の支払いをするとか。そして、僕の「すること」リストの最初にあるのは、君や聴取者に質問をすることだ。

ロブ:ああ、それは忘れたくないだろう。

ニール:では、Hotels.comというサイトがある調査を依頼した。若年層、つまりミレニアル世代が生活の運営をするのにどれくらいの時間を費やしているか、についてだ。彼らが自由時間の何割くらいを生活運営の用事をするのに使っているか、分かるかな? それは…

a) 一日の4分の1
b) 一日の3分の1
c) 一日の半分?

ロブ:僕の個人的な経験から言えば、一日の4分の1くらいだと思うな。

ニール:では、君が他の人たちと同じかどうかは番組の最後に確認しよう。しかし誰もが知っているように、生活の運営は必要ではあるが、少々面倒なことだったりする。定期的に行う、つまならくてありきたりな用事だ。

ロブ:専門家がこのテーマについて研究している。そして、人はこれをどうしているのか、どうすれば退屈さが減らせるか検討した。その一人がエリザベス・エメンズ。コロンビア大学の法学教授であり、「生活運営の技法」の著者でもある。

ニール:彼女はBBCラジオ4の番組「女性の時間」で話をし、生活の運営とは何だと彼女が考えていか説明している…

エリザベス・エメンズ コロンビア大学法学教授
生活の運営とは、生活における事務作業です。これは仕事の目に見えない層で、この手のことを管理職や秘書、別名運営陣の人たちは会社でお金を貰ってしています。でもこれを誰もが、自身の生活では無報酬でやっています。

ロブ:彼女は生活の運営を、仕事の目に見えない階層と呼んでいる。つまりこれは人が実行している仕事、課題あるいは雑事であって、でも人はそれをしていることに気付いていない。あるいはそれをしなければならないと認識していない。これは生活の中の余分な仕事なんだ。

ニール:おまけにお金も貰っていない。それをするのが誰かの役割だという仕事に就いている時でない限り。例えば秘書とか、別名運営陣とか。'aka'は「~としても知られる」を略したもの。つまり秘書は運営陣としても知られている。これは管理を行う人を略した言い方だ。

ロブ:なるほど。つまり我々は生活の運営が退屈だと知っていて、報酬も受け取っていない。そしてまた、家の保険を更新しようとしたり、公益事業会社からの請求内容を問い合わせようとするとイライラしたり時間の無駄だと感じることがある。公益事業会社とはちなみに、電力やガス、水道といったものを市民に供給している企業のこと。

ニール:僕の問題は、生活運営をする時間を決して見つけられないことだ。他にもっとしたい事があるからね。だから、僕は先送りにする、物事をするのをもっと後まで遅らせると言って差し支えない。多分、そういうことをしたくないからだ。

ロブ:君はエリザベスが分類するところの「運営忌避者」だね。それが「やることリスト」が役立つ場面なんだよ、ニール。課題を書き出したものを作り、それをするに従って線を引いて消すのはとても満足感が得られるものだ。エリザベス・エメンズはこれが役に立つものだと気付いた。少なくとも一部の人にはね。彼女の話をもう一度聞こう。どんなタイプの人が、彼女の発見によれば、「やることリスト」を片付けることに一番満足感を覚えるのだろう?

エリザベス・エメンズ コロンビア大学法学教授
もしあなたが、ただ線を引いて消すためだけにすでに済ませた物事をリストにして書き留めたことがあるなら、あなたはそれに伴う「これは済んだ」の類の喜びを知っています。しかし実際に人々にインタビューをして、特に私が話を聞いた「超実行する人」は本当に、実際にそれをすることに、真の喜びを感じることが出来ます。そして、それをすべき時にどうすれば取り掛かれるのか理解しようとしています。どうすればそれが出来るのか。そこに何がしか意義があるように、ある程度歯応えがあるように、また人が喜ぶようなやり方でできるには。

ニール:彼女は「超実行する人」の説明をしていた。それは運営が大好きな人。自分の蔵書をアルファベット順に並べるのに一晩を費やすような人だ!

ロブ:エリザベスは、我々は超実行する人から学ぶべきだと話していた。そして自分の生活運営をすることに「これは済んだ」喜びを感じるべきだと。それをすることに意義を見出す必要がある。言い換えれば、それは何を意味しているのか。そうすれば、「やることリスト」を完成させていく利益を理解できる。

ニール:いかにして生活の運営をすることから喜びを得るかは人によってそれぞれ異なる。だから個人的には、僕は「運営忌避者」であり続けるだろうと思う。でもそれで、どうして僕がクレジットカードの請求を期日通りに払わないため割増料金を課せられているのか説明できるかもしれない!

ロブ:では、君が先ほど出したクイズ質問の正解を教えることは避けないでくれよ。

ニール:ああ。さっき僕が聞いたのは、Hotels.com,から委託された調査員が、2,000人の若い勤労者を対象に、生活に関する世論調査をした。彼らはどれだけの自由時間を生活の運営に費やしていたでしょうか? それは…

a) 一日の4分の1
b) 一日の3分の1
c) 一日の半分?

ロブ:で、僕はa)の一日の4分の1と言ったよ。

ニール:そう。彼らは一日の4分の1を使って用事を済ませていたんだ。病院の予約や、荷物が配達されるのを待つとか、家事をするといったことを。うんざりだよ!

ロブ:この番組とは違ってね、ニール。この番組は'chore'じゃない。今日議論した単語の一つだ。

ニール:ああ、今日の僕らの単語には「雑用」が含まれていた。退屈なありふれた仕事で、定期的に行っているもの。

ロブ:'admin'にも言及した。これは'administration'の省略形で、企業や団体、あるいは単に自分の生活を順調に機能させるためにしなければならない活動や仕事のこと。

ニール:耳にしたのは'aka'。その意味は「またの名を」。だから例えば、ロブは6 Minute Englishの達人の名でも知られている!

ロブ:どうもありがとう、ニール。次に出てきたのが'utility company'。電力やガス、水といったものを公衆に供給しいている企業のこと。これも耳にしたのが、ニールがいかに'procrastinate'したがるか。これは、物事をするのをもっと後にずらすこと。きっと、それをしたくないのが原因だ。

ニール:最後に話に出たのが'super-doer'。生活の運営をすることで、またそれを沢山することで充足感を得る人を言い表した砕けた言葉だ。

ロブ:僕みたいに。

ニール:さて、もう終わる時間ですが、我々のウェブサイト、bbclearningenglish.comでならもっと豊富なものが見つけられます。ではまた。

ロブ:さようなら。

[ノート]

Pay bills:請求書の支払い
clean a house:家を掃除する
boring:退屈な・うんざりする・つまらない
task:任務・課題・仕事
regularly:定期的に・規則的に
if someone feels like it:(人)がその気になれば
what we call:いわゆる
life admin:Refers to one's personal day-to-day chores that are of an administrative nature. (urban dictionaryより)
life:生活・人生・生涯・一生
admin:=administration・管理・統治・経営・運営・支配・運営陣・経営陣
例文admin staff:管理スタッフ

quite:全く・かなり・なかなか・すごく
organised:組織立った・秩序だった・整理された・用意周到な・きちょうめんな・まめな
would like to:~したい
organise:編成する・組織する・整理する・まとめる
to-do list:しなければならないことのリスト・やることリスト
job:やるべきこと・仕事・任務・責務
that you can work your way through.:(訳に自信なし)
work one's way through:苦労して~を完了する・苦労して進む・自活する
例文work one's way through college:苦学して大学を出る
例文work one's way through the ranks:出世の階段を上る
include:含める・取り入れる・盛り込む
be short for:~の省略である
describe:言い表す・述べる・説明する・描写する
activity:活動
business:会社・事業・商売
organisation:団体・組織・協会
run smoothly:順調にいく・円滑にいく
day-to-day life:暮らし・日常生活・日々の生活
housework:家事
first thing:最初に・まず第一に
commission:委任する・委託する・依頼する・発注する・命じる
how much time:どのくらいの時間を・どれほど多くの時間を
young adult:ヤングアダルト・若年成人・若年層
millennials:ミレニアル世代
spend:使う・費やす
proportion:割合・比率
free time:自由な時間
a quarter of:~の4分の1
a third of:~の3分の1
half a:半分の
Based on:~に基づいて
personal experience:個人的な経験
I would say:私の考えでは~だと思う・私の推測では~だろうと思う・私の意見では
necessary:必要な・必須の・欠くことのできない
chore:雑事・雑用・仕事・作業・面倒な事
ordinary:いつもの・普通の・通常の・目立たない・平凡な・ありふれた・どこにでもある
subject:主題・題材・議題・テーマ
look at:見る・注目する・調べる・考察する・検討する
Elizabeth Emens:Isidor and Seville Sulzbacher Professor of Law(コロンビア大のサイトより)
Professor of Law:法律学教授
Columbia University:コロンビア大学(Columbia University)は米国ニューヨーク市に本部を置く私立総合大学で、アイビー・リーグの一つ。イギリス植民地時代に英国国王の勅許により創立されたキングズ・カレッジが起源。各種大学ランキングで常に最上位に位置する米国屈指の名門校で、全米で5番目に古い大学である。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
author:作家・著者
The Art of Life Admin:amazon.comのページ(タイトル訳は適当)
Art of:~の技術・技法
speak to:~に話し掛ける・~の前で話す・~に語る
BBC Radio 4:ラジオ4 長波・中波・FM(92-95MHz / 103-105MHz)・デジタルで放送。聴取者数は1084万5000人。ニュース・ドラマ・ドキュメンタリー・ガーデニングなど総合的な編成が組まれている。(wikipediaより)
Woman’s Hour:Woman's Hour is a radio magazine programme broadcast on BBC Radio 4 in the United Kingdom.(英語版wikipediaより)(番組名の訳は適当)
office work:事務・事務作業
invisible:目に見えない・人目に付かない・気づかれない・世間に知られていない・隠れた・見過ごされた・無視されている・なおざりにされて
layer:層
this kind of thing:このようなこと・こういうこと・この手の物・この種の事
manager:経営者・部長・管理職・管理者
managers and secretaries, aka admins:(訳に自信なし。secretaryが秘書だとして、秘書は運営陣や経営陣と言われるものだろうか?)
secretary:秘書・長官・大臣・事務員・書記
aka:=also known as・~の別名でも知られる・またの名を
pay:支払い・賃金・報酬・給料・有料
例文sport for pay:プロスポーツ
in someone's own life:個人的な生活面では
for free:無料で
carry out:実施する・実行する・遂行する
notice:気付く・分かる
realise:気付く・悟る・実感する・理解する・実現する・達成する
extra work:時間外労働・余分な仕事
get paid for:~に対する報酬をもらう・お金をもらう・支払いを受ける、
unless:~でない限り・もし~でなければ
be at work:働いている・勤務している・仕事をしている
role:役割・役目・任務
such as secretaries or aka admins:(ここも同じく訳に自信なし)
so secretaries might also be known as admins:(同上。mightの意味合いも不明)
Right:なるほど・そうなんだ・へ~・(文頭で)さて、それでは
renew:(ここでは)延長する・更新する
house insurance:家屋保険
query:質問する・尋ねる・問いただす
utility company:公益事業会社・公共企業
frustrating:いら立たしい・イライラする・ストレスのたまる・もどかしい
feel like:(ここでは)~のような気がする・どうやら~らしい
waste of time:時間の無駄
supply:供給する
electricity:電気・電力
public:国民・市民・公衆
get round to:~するための時間を見つける・~する時間的余裕ができる・やっと~に取り掛かる
例文I couldn't get around to it. : そこまで手がまわりませんでした。
better things to do:もっとやりがいのあること
procrastinate:遅らせる・後回しにする・先延ばしにする・先送りにする
delay:遅らせる・先延ばしにする・延期する
probably:多分・おそらく・きっと
classify:分類する
avoid:避ける・近づかない
come in handy:役立つ・重宝する
written record:文書記録
satisfy:満足させる・納得させる・かなえる
satisfying:満足させる・満足感を与える
例文How can I satisfy you? : どうすれば君の気に入るんだい?
cross off:線を引いて消す・抹消する
(But) this is something:(音声にはbutはない)
work:機能する・効く・役に立つ・うまくいく
get satisfaction:満足感を得る・満足する
complete:完了する・仕上げる・終える・完成する・達成する
If you've ever made a list and put things on it you've already done, just to cross them out, then you know the kind of 'done it' pleasure that goes with that. But actually I interviewed people, especially the super-doers that I interviewed, actually can find real pleasure in the actual doing of it - so trying to understand how we can get to that when we have to do it - how we can make it so that there is some meaning in it and some texture and there're ways of doing it that please us.:(全文、訳に自信なし。下記でいくつかに分けて説明)
If you've ever made a list and put things on it you've already done, just to cross them out, then you know the kind of 'done it' pleasure that goes with that.:(全体に訳に自信がない。既に完了済みの作業のリストをわざわざ書いて、書いたそばからどんどん線を引いて消して、「これも済、これも済」という快感を得る話、だと憶測しているが、全然間違っているかも。)
have ever:これまでにしたことがある
put ~ on paper:~を紙に書き留める・~を紙に書く
cross out:取り消す・削る・削除する
know pleasure:楽しみを知る・味わう
done:済んだ・完了した・終わった
go with:~と一緒に行く・~に同行する・~に伴う・~と組になる・~に属する・~と調和する・~と釣り合う・~に似合う
But actually I interviewed people, especially the super-doers that I interviewed, actually can find real pleasure in the actual doing of it :(ここは、前の文と対比して、普通の人はリストに線を引いて消すのが楽しいのだが、'super-doer'な人たちはそうじゃなくて、実際にするのを楽しんでいるという話だと考えているが、前の文の解釈が違っていれば本文の解釈も成立しなくなる。)
actually:実際に・本当に・本当は・実は・実のところ
interview:インタビューする・対談する・面接する
super-doer:(辞書で見つからず)
doer:実行する人・やり手
find pleasure in doing:~をするのを楽しむ・~するのが楽しい・~に喜びを感じる
real:実在する・現実の・実際の・本物の・偽りのない・真の
actual:実際の・実在の・現実の
 - (and) trying to understand how we can get to that when we have to do it :(これまた全体に訳に自信なし。trying to以下の主語は何だろう? Elizabeth Emensが主語だろうか?)
get to:~に達する・到達する・到着する・着く・~に取り掛かる・~に着手する・~の状態になる・~するようになる
例文get to a healthy weight:健康的な体重になる
例文get to the beginning of:~の出発点にたどり着く
例文get to a project:プロジェクトに取り掛かる・着手する・始める
- how we can make it so that there is some meaning in it and some texture and (there're) ways of doing it that please us.:(これまた全体に訳に自信なし。textureの訳は「手触り」とか「質感」がいいのかも。(there're)は音声にはないが、ここもso that there isの続きということで補足されているのかも。)
so that:~できるように
例文so that there would not be more:~がこれ以上増えないように
meaning:意味・意義・意図・目的・重要性
texture:生地・組織・構造・質感・触感・手触り・特性・本質・出来栄え
例文love the texture of squid:イカの食感(歯応え)が大好きである
please:満足させる・楽します・喜ばせる・~の気に入る
put ~ into:~を…の状態にする・変える
collection:収集物・コレクション
alphabetical order:アルファベット順
mention:言及する・述べる・触れる・話に出す
find meaning:意味を見だす
what (it) represents:(ここはitだよね、たぶん)
represent:表す・示す・象徴する・意味する
benefit:便益・恩恵・利益・利点
different for different people:人によって違う・異なる
personally:個人的には・私としては
stick with:~とずっと一緒にいる・~のそばを離れない・~を堅持する・~を続ける・変えない・貫く
explain:説明する・解説する・明らかにする
get charged:~を課せられる
charge an extra fee:割増料金を請求する
on time:時間通りに・定刻に・期日通りに
poll:(ここでは)世論調査をする・聞き取り調査をする
young professionals:(ここでのprofessionalは、学生等でなく働いている人、という意味かと推測したが、それとも専門職の人2,000人だろうか?)
professional:専門家・専門職の人・プロ・職業人・熟達者
appointment:予約・約束
package:荷物・小包・容器
deliver:配達する・届ける
household chores:家事
Unlike:~とは異なって・違って
master:(ここでは)名人・達人
like to:~したい・~したがる・~するのが好きだ
informal:非公式の・形式ばらない・気さくな・打ち解けた・砕けた・口語の
term:(ここでは)用語・言葉
out of:(ここでは)~から・~によって・~のために
plenty:たっぷりの・豊富な・十分な
more:<名詞>より多くのこと・もの・これ以上
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super-doerとは、マリエ・コンドウのことかな。