The English We Speak
Dead
EPISODE 190422 / 22 APR 2019


[お知らせ:BBCのThe English We Speakが一日遅れの更新だったため、今日そちらをお送りします。VOAの見出し集28は昨日更新しています。]

[要約]

フェイフェイは今朝、死にそうに疲れていて、そのことはロブを死ぬほど心配させました! 今回の番組を見て、フェイフェイが'dead'に疲れたと言ったとき、彼女が何を言いたかったのか理解してください。

[台本]

ニール:こんにちは、The English We Speakへようこそ。僕はニールで、こちらはフェイフェイです。フェイフェイ? フェイフェイ!

フェイフェイ:何? ああ、ごめんなさいニール。昨夜はとても夜遅くまで起きていたから、今日は恐ろしく疲れているの!

ニール:死ぬほどしんどいのかい、フェイフェイ? 君は死にそうなの? なんて恐ろしい! 何に罹ったんだい? それは伝染するの?

フェイフェイ:ああニール、馬鹿なことを言わないで! 私は病気でも伝染病でも死にかけでもありません! ただ、とても疲れているだけ!

ニール:それは良かった! でも君は「死の」疲労と言った、なのに死に瀕してはいないの?

フェイフェイ:まさかでしょ、ニール。あなたは私よりも疲れているみたいですよ! 私が'dead'にしんどいと言ったのは、すごく疲れているからです。

ニール:つまり、'dead'は「とても」や「非常に」と言う意味で使えるのかな?

フェイフェイ:その通り。もし形容詞を強調したいのなら、'dead'を使って強めることが出来ます。

ニール:ほう、それは超ややこしいな。どうやらいくつか例文に目を通した方がいいようだ。

[例]

昼飯の時間はまだかな? 死ぬほど空腹だよ!

今朝、電車で隣に座った男性が私の肩にもたれて眠り続けていて、すごくうっとおしかったよ!

運転免許の試験に合格したときは、超うれしかった!

フェイフェイ:この番組はBBC Learning Englishがお送りするThe English We Speak。私たちは'dead'という単語の変わった使い方の話をしています。通常、これは形容詞「生きている」の逆の意味です。しかし、英語を母語とする人、とりわけイングランド北部の人は、しばしばこれを形容詞の前につけて、話していることを強調します。あなたが死ぬほど嬉しかった時の話をしてもらえますか、ニール?

ニール:そうだな、今朝目が覚めて、目覚ましが鳴るまであともう一時間あると分かった時! すごく感激したよ!

フェイフェイ:そこまでではありませんよ、ニール! とても幸せだったはあっても、とても感動したはありません! 'dead'は極端な形容詞には使えないのです。

ニール:ああ分かった。つまり「超寒い」とは言えるけど、「超凍り付きそう」とは言わない。あるいは、「極めて良い」はあるが、「極めて夢のよう」はない。

フェイフェイ:それはとても上手な説明ですね、ニール! あなたが、今は少々目が覚めているのは分かりました。でも私はまだひどく疲れているのです。

ニール:じゃあ、僕が番組を済ませている間に、僕ら二人にコーヒーを淹れるというのはどうだい。コーヒーを淹れるのは君の番だろう!

フェイフェイ:あー、違いますよニール。私はいつもコーヒーを淹れています! 自分のコーヒーは淹れに行きますが、あなたのは無しです。あなたが番組を仕上げている間に!

ニール:おやおや、コーヒーは自分で行って作るのが一番なようだ。彼女は睡眠が十分でない時は死ぬほど神経質だから! では皆さんさようなら。次回お会いしましょう。

[ノート]

dead:<副詞>完璧に、完全に、まったく、絶対に、極めて、超
have someone worried:心配させる、気をもませる
find out:find out:見いだす・解明する・理解する・明らかにする・気付く・見破る・答えを出す・謎を解く

have a late night:寝るのが遅くなる、夜遅くまで起きている
really:全く・実に・とても・かなり・すごく・実際に・本当に・実のところ:
dying:死にかけている、死に瀕した、死の間際の
awful:大変な、恐ろしい、ひどい、嫌な
have:(ここでは)病気になる、ケガをする
例文I have a cold.:風邪を引いている
例文I've got a broken leg.:脚を骨折している
contagious:直接感染する、接触伝染性の、広がりやすい
don’t be silly:ふざけるな、冗談はよせ、ばかげたことを言うな、いい加減にしなさい
silly:愚かな、分別のない、ばかげた
sick:病気の、病気になった
That’s a relief:ホッとした、やれやれ、良かった
relief:取り除く、除去、軽減、安心、安堵
Oh really,:(訳に自信なし)
really:(間投詞的に)おや,まあ,まさか、まったく,冗談じゃない、困るなあ、やめてくれよ
emphasise:強調する、重視する、目立たせる、際立たせる
make something stronger:何かを強くする、強化する、増強する
confusing:混乱させるような、分かりにくい、紛らわしい、ややこしい
perhaps:たぶん、おそらく、ひょっとすると、もしかすると
take a look at:ちらっと見る、目を通す、ざっと見る
fall asleep:眠りに落ちる、眠り込む、寝入る、寝込む、眠りにつく
annoying:迷惑な、うっとうしい、不快な、厄介な、イライラする
pass a driving test:運転免許の試験に合格する
different use:異なる用途
different:異なる、違う、いろいろの、様々の、普通ではない、変わった
Normally:普通は、通常は、普段は、いつもは
opposite:反対側の、逆の、正反対の、あべこべな
alive:生存して、生きていて、生き生きした
native:生まれた、出身の、自然の、生まれつきの、生来の、母語の
particularly:特に、とりわけ、特別に
England:イングランド(英: England)は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの「国」(英: country)の一つである。人口は連合王国の83%以上、面積はグレートブリテン島の南部の約3分の2を占める。北方はスコットランドと、西方はウェールズと接する。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
alarm:(ここでは)目覚まし時計
go off:(ここでは)鳴る、鳴り出す
thrilled:興奮した、ワクワクした、感動した、感激した
Not quite, :(訳に自信なし。強調の程度を問題視しているのか、その表現は「正しくはない」と言っているのか。)
Not quite:完全には~でない、~とまではいかない、それほどでもない、そこまでではない、まったくそうだとは言えない、そうでもない、ちょっと違う
例文close but not quite:大体合っているが正確でない
extreme:最も端にある、極度の、行き過ぎた、極端な
freezing:ひどく寒い、凍えるほどの、凍えそうに寒い
fantastic:素晴らしい、非常に優れた、夢のような、現実離れした
explanation:説明、弁明
I see you have woken up a bit now,:(訳に自信なし。上手な説明だったので「今日のあなたは、多少は頭が冴えてますね」的なことを言っているのかと推測するが、wake up a bit という表現は検索で見当たらない。)
wake up:起きる、目が覚める、目を覚ます
参考wake-up:<名詞>〈豪NZ俗〉頭の切れる
finish:終える、片付ける、仕上げる
turn:(ここでは)番、順番
had best:~するのが一番良い、~すべきだ(had betterの強意形)
sensitive:敏感な、よく反応する、繊細な、微妙な、神経質な
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①他人の肩にもたれて寝ているのが、日本人っぽい。
②「L」はlearnerを表すステッカーで教習中という意味らしい。