The English We Speak
Like riding a bike
EPISODE 190513 / 13 MAY 2019


[要約]

ニールは、岩登りは自転車に乗るようなものだと言っています。フェイフェイは戸惑いました。それは、彼が自転車を山に持ち上げているという意味なのでしょうか?! すべてはThe English We Speakで明かされます。

[台本]

フェイフェイ:こんにちは、The English We Speakにお帰りなさい。私はフェイフェイ。

ニール:そして僕はニール。やぁ皆さん。

フェイフェイ:ところでニール、職場のうわさでは、とてもワクワクするような週末を過ごしたとか!

ニール:そうなんだ! 今週末は岩登りをしに出掛けてたんだよ!

フェイフェイ:何て刺激的な! あなたがそういうことが好きだとは思いませんでした。

ニール:何を言っているんだい、フェイフェイ? それは、僕が様になっていないってこと?
なるほど、ごもっともだ。岩登りをしていた頃からずいぶん経ったけど、でも以前はしょっちゅう行っていたんだ。僕にはもう持久力はないかもしれないけど、でも今も技量は残ってる。体が覚えているよ。

フェイフェイ:何ですって? 山登りしながら自転車に乗っていたんですか? それとも、自転車を抱えて登っていたとか? 何の話をしているのですか、ニール?!

ニール:いやいや、自分を岩の上に引っ張り上げるのも必死だったのに、まして自転車だなんて! 僕が言っているのは、この技能を僕はずっと持っているだろうし、いつまでも忘れないだろうってこと。

フェイフェイ:つまり「自転車に乗るようなもの」は、何かのやり方を一旦身につけたら、忘れることは決してない、という意味で使えます。更にいくつか例文を見てみましょう。

[例]
動画を撮影するのは久しぶりだったけれど、何とか苦もなくできた。昔取った杵柄です。

子供のころはよく母と一緒にケーキをたくさん焼いていたけれど、最近になってそれを再開した。体が覚えているね、本当に。

あなたが編み物をしていたのはずっと前だというのは知っていますが、でも実際のところ、こういうのは雀百まで踊り忘れずですよ。

フェイフェイ:この番組はBBC Learning Englishがお送りするThe English We Speak。私たちは'It’s like riding a bike'という言葉について話をしてます。これを使うのは、一度何かのやり方を覚えたら、絶対に忘れないと言いたいときです。つまりニールが言っているのは、岩登りはかつて彼が四六時中していた活動なので、それは体が覚えているということ。

ニール:その通りだ、フェイフェイ。これは疲れるから難しいことなんだけれど、でも僕はロープの結び方や最善の技法をどれもやすやすと思い出せた。考え方はこうだ。一旦何かをすることを学んだら、自転車の乗り方みたいに、その技術は決して忘れることはない。

フェイフェイ:でもどうやら、スタジオの設定をあなたは体で覚えていないのですね、ニール。私のヘッドホンの音量はあまりに大きすぎです!

ニール:あらら、できるだけ早くここから逃げ出すのが一番のようだ。フェイフェイがカンカンになる前に! 僕の自転車はどこかな…? 皆さんご参加いただきありがとう!

フェイフェイ:さよなら!

[ノート]

rock climbing:岩登り、ロッククライミング
ride a bike:自転車に乗る
confuse:混乱させる、困惑させる、戸惑わせる
carry:持ち運ぶ、携行する、持っている
carry up:(辞書には見あたらない)
explain:説明する、解説する、明らかにする

welcome back:お帰りなさい
back to:~に戻って
word:(ここでは)うわさ、陰口、知らせ、消息
参考Word gets around that:~といううわさが流れる、広まる
quite:かなり、なかなか、すごく、非常に
exciting:刺激的な、面白い、心躍る、ワクワクするような、興奮に満ちた
go away:(ここでは)どこかへ行く、出掛ける
do some:(someは訳さなくていいっぽい)
例文do some fishing:釣りをする
someone's kind of thing:こちらを参照
I’m not in good shape?:(たぶん訳文の選択が正しいと思うが)
in good shape:体調が良い、調子が良い、快調で、うまくいって、様になって
fair point:もっともだ、その通りだ、鋭い指摘だ 
参考fair-enough point:もっともな指摘、理にかなった指摘
It's been a long time since: ~するのは久しぶりだ、ずいぶん長い間~していない
I’ve been rock climbing:(訳に自信なし。have beenは継続の完了形? 完了形を取るとI'm rock climbingになるので じゃあclimbは動詞ということ?)
used to:よく~したものだ、昔は~していた、以前は~したものだった、以前は~だった
all the time:いつも、その間ずっと、絶えず、四六時中、年がら年中
stamina:スタミナ、持久力、気力、根気
not ~ any more:それ以上~ない
still have:今なお持っている。
参考still have a chance:まだチャンスは残っている
technique:技術、技巧、テクニック、腕前、技量
like riding a bike:(辞書的には見つからなかった)身についた技術は忘れない、身についたものは体が覚えている
climbing:登攀、登山
struggle to:必死で~しようとする、~しようと努力する、~しようと四苦八苦する
pull up:引っ張りあげる
例文pull ~ up on a beach:~を砂浜に引っ張り上げる
pull oneself up:真っすぐ立つ(ここはこっちの意味ではないと思う)
never mind:~ではない、~どころか、~はもちろんだが、~はどうでもいい
例文I had a hard time getting out of bed this moring, never mind getting to work.:今朝はベッドから出るのさえ大変だった。まして出勤なんてね。
skill:技能、技術、腕前、スキル
always:いつも、常にいつでも、相変わらず、昔から、以前からずっと
remember:覚えている、忘れない、思い出す
例文I will always remember you. : あなたのことは絶対忘れません。
take a look at:ちょっと見る、ちらりと見る、目を通す
it's been a while since:~して以来ずいぶん日がたつ、久しぶりに~する、ずいぶん長い間~していなかった
make a video:動画を撮影する
manage to:何とか~する、思いがけず~してしまう
例文manage to get transferred to:首尾よく~への転属がかなう
easily:容易に、簡単に、たやすく
do baking:(辞書的にはない。baking breadとかじゃなくていいのかな?)
baking:(パンやケーキなどを)焼くこと
例文baking company:パン製造会社
recently:最近、先日、近頃、近年
back in:戻る、再開する、復帰する、復活する、返り咲く
really:全く、実に、とても、かなり、すごく、実際に、本当に、実のところ
knitting:編むこと、編み物製品、編物
honestly:正直に、誠実に、本当に、正直なところ、実際のところ、率直に言うが
phrase:言い回し、語句、言葉、表現
activity:活動
difficult:困難な、厳しい、苦しい、つらい
tiring:骨の折れる、疲れさせる、しんどい、くたびれる
with ease:容易に、やすやすと、簡単に
tie:結ぶ、縛る、くくる
rope:ロープ、綱、縄
and (all) the best techniques:(音声にはallがある)
once you have learnt to do something once,:(onceは一個でいいのでは?)
set up:(ここでは)配置する、調整する、設定する
volume:(ここでは)音量
way too:あまりに、はるかに、すごく
loud:大きい、うるさい
Oh dear:なんとまあ、おや、まあ
I’d best:(would be bestじゃないのかな?)
get away:離れる、逃げる、逃げだす、脱出する
as fast as I (can):(音声にはcanがある) 
get really mad:カンカンになる、本気で腹を立てる
get mad:腹を立てる、怒る、頭にくる
bike:自転車
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杵柄とか、もはや通じない語彙だな。