6 Minute English
Women in politics
EPISODE 200123 / 23 JAN 2020


[前書き]

英国でMP(国会議員)に立候補することに興味があると登録するために、何千人もの女性が50:50国会に加入しています。政治に関わる動機となったのは何でしょうか? サムとジョージナは女性の政治への関与について議論し、関連する語彙を皆さんにお教えします。

[台本]

サム:こんにちは。この番組は6 Minute Englishで私はサム。

ジョージナ:そして私はジョージナです。

サム:政治についてどう感じていますか、ジョージナ?

ジョージナ:えー、今、思うところは多々ありますよ!

サム:ええ、まったく!

ジョージナ:私が政治で見てみたいことの一つは、特に英国の政治について、国会の女性が増えることです。この国の国会議員の約34%が女性で、それは史上最高ですが、それでもまだ50%に近くはありません。

サム:当選するためにはでも、まずは立候補しなければならないのでは?

ジョージナ:ええ、'stand'という動詞は、その人が票を投じられる立候補者の場合に使います。

サム:政治の中の女性が今日の話題ですが、そこに進む前に今日の質問です。国会における女性の割合が最も高いのはどの国でしょうか? それは、

a) ルワンダ
b) スウェーデン
c) ニュージーランド

どう思いますか、ジョージナ?

ジョージナ:良く分かりません。ニュージャージーが女性の選挙権が認められた最初の国の一つで、現在の首相が女性だというのは知っています。でも、実際の答えはアフリカの国だと思うので、ルワンダにすることにします。

サム:分かりました。あなたが正しかったかは番組の最後に確かめます。今、英国には、もっと多くの女性に国会への立候補に興味を持ってもらおうとする企画がいくつもあります。その一つが、50:50国会という団体が行っている「立候補に参加しよう」運動です。ルクレス・ゴーアはこの挑戦に取り組んでいる人物で、次回の選挙に立候補したいと考えています。彼女はBBCのラジオ番組「女性の時間」のゲストでした。しかし、彼女は昔から政治に興味があったわけではありません。その事を彼女はどう説明しているでしょうか?

ルクレス・ゴーア
国会議事堂にいる自分なんて、想像しませんでした。テレビで見たとき、それはすごくつまらなさそうでした。政治は退屈に見えました、特に若い人には。ですから50:50国会が女性を巻き込んでいるのを見たとき、若い女性を巻き込み、様々な若い女性が参加しているのを見たとき、こう思ったんです。「わぁ、これはまさに私のためのものだ。私のためになるかもしれない」って。だから私は#立候補に参加、することに決めました。それ以来ずっと、自分が国会議員に立候補する見通しにワクワクしています。

サム:では、政治に関して彼女は元々どう感じていましたか?

ジョージナ:退屈! 彼女は政治は退屈だと思っていました。とりわけ若い人には。実際、彼女は政治家としての自分を思い描けませんでした。自分がそれをしていることは想像できなかったのです。

サム:彼女は今では立候補する見通しに興奮していると話してます。それはどういう意味ですか?

ジョージナ:何かの見通しとは、何かの可能性のこと。ですから以前は、それはつまらないと彼女は思っていました。今では国会議員になるかもしれないという可能性に彼女はワクワクしています。

サム:では、彼女の考えを変えさせ、政治はそれほど退屈ではないと考えさせたのは結局、何だったのでしょう? ここでルクレス・ゴーアの再登場です。

ルクレス・ゴーア
誰でもその中に政治家がいると思います。なぜなら人はみな何かに腹を立てますから。でも残念なことに政治を見ると、そこは業界用語だらけです。それはあまり…、分かる単語がありません。労働者階級の一人、つまりほら、私立学校に行ったことがなく、恵まれない生い立ちの出身であるにもかかわらず、私は、政治は間違いなく全員のものだと気付いたのです。政治について話す話し方は、全ての人に適合させなければなりません。

サム:政治について彼女が好きではなかったことの一つは業界用語です。

ジョージナ:まぁ業界用語が好きな人なんていないのでは? 業界用語とは特定の職業に関連した非常に特殊な言葉遣いや語彙のことです。業界の中ではそれが何の意味か知らていますが、外部からは非常に複雑で分かりにくく見えることがあります。

サム:ルクレスは、自分は恵まれない生い立ちの出身だと話しています。それは、彼女を育てていた頃、彼女の家族にはあまり沢山のお金がなく、それが生活や教育をとても困難にしていたという意味です。

ジョージナ:しかし、恵まれない生い立ちだったにもかかわらず、もしかするとそうだったからこそ、彼女は政治に興味を持つようになり、それは誰にとっても重要なものになりうると考えました。しかし、業界用語を使うのでなく話し方を全員に適合させなければなりません。何かを適合させるとは、それを合わせること。仕立て職人が服を合わせるのと同じように。誰でも理解しやすくするために、言葉遣いを調整することが出来ます。そうする一つの方法は、業界用語をやめることです!

サム:今日の持ち時間はそろそろ終わりですが、でも語彙のおさらいをする前に、今日のクイズ質問の答えを確認する時間です。どの国が、国会の女性の割合が最も高いでしょうか? それは、

a) ルワンダ
b) スウェーデン
c) ニュージーランド

ジョージナ、あなたは何て言いましたか?

ジョージナ:知識の基づいてルワンダと推測しました。

サム:知識の基づく推測で正しい推測でした。お見事です。正解した他の皆さんも、やはりお見事でした。2019年の数値によると、ルワンダの国会は60%以上が女性議員です。ルワンダに行こう! では、今日の語彙を思い出しましょう。

ジョージナ:いいですよ。'stand'は動詞で誰かがある選挙の候補者の時に使います。誰かが選挙に立候補すれば、その人に投票できます。

サム:自分を何かだと'see'できるのなら、自分がそれをしていることを想像できるという意味です。

ジョージナ:何かの'prospect'とは、何かの可能性のこと。ですから例えば、国会議員になる見込みは、ルクレスをワクワクさせている物です。

サム:自分自身がそれ使うとき以外は誰もが嫌っているのが'jargon'。特定の仕事に非常に固有な単語や用語のことです。そしてそれはその職業の外部の人にとっては理解するのが困難です。

ジョージナ:十分なお金がなく、教育を受ける機会がなく育った人のことを、'disadvantaged background'の出身だということが出来ます。

サム:そして最後に、何かを'tailor'するとは、ある特定の目的に適するようにそれを変えること。

ジョージナ:つまり例えば、もし政治をもっと多くの人に理解しやすいようにしたいのなら、あなたの言葉遣いを調整し、業界用語をやめる必要があります。

サム:その通り! では、もう終わる時間ですが、またすぐにご参加ください。じゃあまた。

ジョージナ:さよなら。

[ノート]

sign up with:契約する、申し込む、登録する、加入する、入会する
50:50 Parliament:サイトはこちら、50:50 Parliament is a cross-party campaign to achieve gender equality in the House of Commons (UK).(英語版wikipediaより)
register:登録する、署名する、記名する、届け出る
interest in:~への興味、関心
stand:(ここでは)出馬する、立候補する
MP (Member of Parliament):下院議員、国会議員
inspire:ひらめきを与える、動機づける、刺激を与える、引き起こす、呼び起こす
inspire A to B:AにBさせる、AにBする気を起こさせる
get involved:巻き込まれる、引き込まれる、関与する、参加する、関わり合いになる、深入りする、熱中する
engagement in:~への関与、~との関わり、~への取り組み
politics:政治

How do you (do) feel:(二つ目のdoは不要)
there’s a lot around at the moment!:(訳に自信なし。文脈からの憶測)
at the moment:現在のところ、今のところ、今は、ただ今は、ちょうど今、目下
indeed:本当に、実に、まったく、確かに
would like to:~したい
parliament:国会、議会
close to:~に近い、~寸前で、ほとんど~、ほぼ~
elect:選ぶ、選出する
candidate:候補者、立候補者、志願者
vote for:~に投票する、票を投じる、賛成の投票をする
get into:入る、足を踏み入れる、到着する、参加する、関わる、(話題などを)取り上げる、議論する
percentage:パーセント、割合、部分
Rwanda:ルワンダ共和国、通称ルワンダは、東アフリカに位置する共和制国家。内陸国であり、首都はキガリで、イギリス連邦加盟国のひとつ。アフリカでもっとも人口密度が高い国である。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
I’m not sure.:よく分かりません
allow:許す、許可する
currently:現在は、現在のところ
actually:実際は、実は、本当は、実のところ
a number of:多数の、たくさんの、多くの、幾つかの
at the moment:現在のところ、今のところ、今は、ただ今は、ちょうど今、目下
stand for:~に立候補する
campaign:運動、活動、選挙運動
sign-up-to-stand:(訳は適当)
sign up to:~に申し込む、~に調印する、入会する、~に加わる、参加する、署名する
organisation:団体、協会、組織、機構
Lucrece Grehoua:本人のツイッター
take up the challenge:挑戦に応じる、難題に立ち向かう、挑戦に臨む、挑戦に取り組む
take up:始める、着手する、引き受ける、担う、支援する、援助する、受け入れる、応じる、取り組む
challenge:課題、仕事、挑戦、難題、やりがいのある仕事
hope to:したいと思う、望む、願う
upcoming:近づきつつある、、来る、次回の、今度の
election:選挙
always:以前からずっと、前々から、昔から
describe:述べる、言い表す、説明する、表現する
I didn’t really see myself in the Houses of Parliament.:(訳に自信なし。not reallyの訳し方が不明)
see:(ここでは)思い描く、予測する、予見する、想像する
例文I can't see him ever resigning.:彼が辞職だなんて想像もつかない
Houses of Parliament:国会議事堂
When we see (it) on TV it:(最初のitは音声にはない気がする)
extremely:極度に、極めて、非常に、とても
boring:退屈な、うんざりする、つまらない
as a young person:(asだけど、文脈からfor的に訳している)
include:含める、含有する、包含する、取り入れる、加える、取り込む
diverse range of:様々な、多様な
例文diverse range of views:さまざまな意見
this is really for me and it can be for me:(訳に自信なし)
#signuptostand:ご参考
Ever since:その後ずっと、~からというもの、~からずっと
I’ve just been excited:(justの訳し方が不明)
be excited at:~に興奮している、ワクワクしている、ウキウキしている
prospect of:~の見通し、~する見込み、~の可能性
original:最初の、初めての、初代の、元の
feeling:感情、気持ち、意識、感じ、印象
imagine:想像する、思う、心に描く、推測する、仮定する
at a prospect of:~を期待して、予想して
例文excited at the prospect of:~ができそうだと興奮する
possibility:可能性、実現性
before:以前に、前に、早く、先に
change one's mind:気が変わる、考えが変わる
after all:結局のところ、やはり、どっちみち、どのみち、所詮
politician:政治家
within:~の中に、内部に、内側に、内心は、心の中に
get anger:(下記を参考)
参考get angry:怒る
unfortunately:不運にも、不幸なことに、残念ながら、あいにく
all:全ての
例文all muddy:泥だらけだ
jargon:専門語、業界用語、特殊用語、隠語
Even just as a working class person who hasn’t, you know, been to a private school and who’s come from a disadvantaged background and so I realised politics is for absolutely everybody, it’s just the way that you speak about it has to be tailored to everyone. :(訳に自信なし。文脈から全体を憶測して訳したが、'Even just as'と'and so'と'it’s just the way that'が良く分からない。)
even as:~にもかかわらず、~なのに
working class person:労働者階級の人
private school:私学、私立学校
come from:~の生まれである、出身である
disadvantaged background:恵まれない生い立ち、不利な経歴
realise:気付く、悟る、自覚する、実感する
absolutely:完全に、全く、確実に、決定的に、絶対的に、絶対に、間違いなく
tailor:~を合わせる、調整する
tailor ~ to:~を…に合わせる、調整する、変更する
specific:特定の、特有の、固有の、個別の、特異的な、特殊な
language:言語、言葉、言葉遣い、文体、言い方、言い回し、用語、専門語
relate to:~に関連している、~に関わる
profession:職業、専門職、商売仲間、同業者仲間
complicated:複雑な、入り組んだ、理解しにくい、分かりにくい、面倒な、困難な
confusing:混乱させるような、分かりにくい、紛らわしい、ややこしい、複雑な
grow up:成長する、大人になる、育つ
study:学習、勉強
even though:~であるけれども、~にもかかわらず
maybe:もしかすると、ひょっとすると、ことによると、あるいは、~かもしれない
something:(ここでは)興味深い何か、重要な点、いくばくかの真実、興味をそそる何か
例文She has something about her.:彼女には何かしら魅力がある
rather than:~よりはむしろ、かえって、~しないで、ではなくて
fit:合う、適合する、フィットする
in the same way that:~と同じ方法で
tailor:<名詞>仕立職人、仕立屋
cut out:やめる、断つ、よす
That’s just about all we have time for today.:(訳に自信なし)
review:復習する、おさらいする
educated guess:知識に基づく推測、経験に裏付けられた推測、根拠のある推測
make an educated guess:知識に基づいて推測する、目星を付ける
Well done:お見事、よくやった
figure:数字、数量
remind oneself of:~を思い出そうとする
see oneself as:自分自身を~だと思っている、自分自身を~と見る、~を自認する
例文see oneself as a leader:自分をリーダーと思う
hate:憎む、嫌う、嫌がる
except:~以外は、~を除いては、~を別にすれば、~のほかは
access to:~に入る権利、~に近づく手段・権利・機会、~を利用する方法・機会、~を利用できること、~を入手する機会
suitable for:向いている、適している、ふさわしい
particular purpose:特定の目的
accessible:近づきやすい、連絡を取りやすい、利用しやすい、入手可能な、理解しやすい、分かりやすい
Bye for now:またね、じゃあまた後で、次回お会いしましょう(for nowで今のところは、一時的に)