The English We Speak
Skeleton crew
EPISODE 200518 / 19 APR 2020


[要約]

事業を運営するのに必要な最小限の人を言い表すのに、どのような語句を使うことが出来ますか? どのような事情があると、会社はごくわずかな人数でその事業を行う必要があるのでしょう? そうした状況の時に母語話者が使う面白い表現の使い方を、今回の The English We Speakでロイやフェイフェイと一緒に理解してください。

[台本]

フェイフェイ:こんにちは、The English We Speakへようこそ。ご一緒するのは私、フェイフェイ…

ロイ:…そして僕、ロイ。

フェイフェイ:少し違った聞こえ方をしているかもしれません。それは、コロナウイルスが流行している間、いつものスタジオで録音できないためです。

今回の番組で私たちが取り上げる表現は、ビジネスを行うのに必要とされる最低限の人を言い表すのに使われるものです。そう言えば、今日、駅ではあまり多くの人が働いていませんね。

ロイ:おや、本当だ。それは、電車のストライキのせいだよ。

フェイフェイ:ああ、それで今朝は電車に乗るのが大変だったんですね! 鉄道会社は最小限度の要員で電車を走らせることにしたんです!

ロイ:何だって!? 骸骨が電車を運転しているの? これは怪談か何かなのかい? 家まで歩いて帰ろうかな!

フェイフェイ:いいえ、ロイ! 「基幹要員」は、会社や組織を運営するのに必要最低限の人のことを指しています。

ロイ:ああなるほど。そして一般的には、危機の際や非常事態の時に、例えばコロナウイルスの時に、その人たちは最少の人数で会社を回すんだ。

フェイフェイ:その通り。以下の例文を聞いてみましょう…

[例]

会社の財務上の問題の為に、事務所は当分の間、基幹要員だけで切り盛りすることになる。

COVID-19による緊急事態の為、追って別の通知があるまで、バスは必要最小限の人数で運行することになる。

冬の間も公園を開けておくためには、最小限度の要員は必要になるだろう。

フェイフェイ:この番組は BBC Learning Englishがお送りする The English We Speakで、私たちが話しているのは「最小限の要員」という言葉についてです。それは、企業や団体を運営するのに必要な最小限の人について話す際に使われます。

ロイ:僕は「骸骨乗組員」という言い方が大好きだな。骸骨たちが走らせている海賊船を連想させるから。

フェイフェイ:‘skeleton staff’という言葉も、同じ意味で使うことが出来ます。

ロイ:えー、職場に最小限の人数しかいないのが良いことの一つは、社員食堂に行列が出来ないことだな!

フェイフェイ:きっと食べ物のことを考えているだろうと思っていましたよ!

ロイ:まぁ、BBCで働いている本物の骸骨がいなくて何よりだね。あれは怖い話の中だけのことなんだ!

フェイフェイ:その通りです。骸骨が歩き回っているのを心配する必要はありません。あれは実在しませんから! 吸血鬼ですよ、あなたが心配しなきゃいけないのは! ハハハ!

ロイ:何だって!?

フェイフェイ:じゃあね、ロイ。

ロイ:さよなら、フェイフェイ。

[ノート]

phrase:言い回し、言葉遣い、成句、言葉、語句、表現、フレーズ
minimum:最小の、最小限の、最低限の
run a business:事業を営む、会社を経営する、ビジネスを行う
run:運営する、経営する、管理する
business:会社、企業、商売、業界
might a company need to run:(mightをどう訳すべきか不明)
circumstance:周囲の事情、環境、状況
just a few:ごくわずかの
find out:見いだす、解明する、理解する、明らかにする、気付く、見破る、答えを出す、謎を解く、調べる
expression:言い回し、言い方、語句、表現
native speaker:母語話者、ネイティブ・スピーカー

require:必要とする、要求する、求める、義務付ける
Speaking of which:そういえば
strike:ストライキ、同盟罷業
train:電車、列車 
be hard to:~し難い、~するのが難しい
get a train:電車に乗る
run the train:列車を運行する
skeleton crew:必要最小限の人数、基幹要員、最小限度の要員
Skeleton:骨格、骸骨、骨組み、概要
drive:運転する、操縦する
some kind of:ある種の、何かの、どこかの
ghost story:怪談
refer to:~を指す
organisation:団体、協会、組織、機構
in times of:~の時期に、~の時代に、~の際に
in times of crisis:危機の際
during an emergency:緊急時に
emergency:緊急事態、非常事態
Due to:~が原因で、~に起因して、~のせいで
financial:金銭上の、財務の、財政上の、金融の
office:会社、事務所、営業所、オフィス
for the foreseeable future:しばらくの間、長期間、当面
foreseeable future:予測できる未来、見通せる将来
mean:〔主語を要因として〕~が起きる、〔主語の結果として〕~になる、~という結果になる
bus:バス、路線バス
until further notice:別途通知があるまでの間、追って別の通知があるまで
park:公園、庭園、遊園地、パーク
over:(ここでは)~の間ずっと
in the winter months:冬の数カ月間に
crew:乗組員、クルー、下級船員、搭乗員
make someone think of:~を連想させる、~を思い付かせる
pirate ship:海賊船
staff:スタッフ、職員、部員、社員
at work:勤め先で、仕事場に、職場に、会社で
queue:待っている列
cafeteria:カフェテリア、会社や学校などの食堂、セルフサービス式の食堂
Trust you to think about food!:(訳に自信なし。主語は'I'で、「あなたが食べ物のことを考えると確信している」からの意訳) 
Trust:期待する、確信する、きっと~すると信じる、きっと~だと思う
glad:満足して、うれしく思う、何よりだ
horror story:恐ろしい話、怖い話、惨劇
walk around:歩き回る、うろちょろする、散歩する
real:実在する、存在する、現実の、実際の、本物の
vampire:吸血鬼
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「最小&最少」という日本語はあるが「さいしょうげん」は「最小限」しかないと初めて知った。