The English We Speak
A slippery slope
EPISODE 200720 / 20 JUL 2020
[要約]
時として状況や問題がただ悪化していくことがあり、それは悪化しがちかもしれません。だから、そのことを言い表すのにぴったりの英語表現が存在し、ロブとフェイフェイはその説明しようとしています。ともかく、The English We Speakをご覧ください!
[台本]
フェイフェイ:こんにちは、The English We Speakへようこそ。ご一緒するのは私、フェイフェイ…
ロブ:…そして僕はロブ。
フェイフェイ:少し違った聞こえ方をしているかもしれません。それはコロナウイルスが流行している間、いつものスタジオで録音できないためです。ところでロブ、今日のあなたはどうしてその変なゴム靴を履いているのですか?
ロブ:えーと、今日の語句に備えてだよ、フェイフェイ。
フェイフェイ:何ですって? 今日の私たちの英語表現は靴を履くことと関係ありませんよ!
ロブ:ああ。でもこれは特別なゴム靴で、どんなツルツルした坂でも滑るのを防いでくれるんだ。それが僕らが話をしていることだ、そうだろう?
フェイフェイ:うーん、まぁある意味で。でも本当に坂を滑り落ちることについてではありません。あくまで比喩ですよ。
ロブ:分かった。じゃあこれは、悪化していった何かに陥りやすいということと関係あるのかな?
フェイフェイ:ええ。それを阻止しない限り、悪化して行って最後は大惨事になる状況のことを、「転落に至る道」と表現しています。以下の例文を聞いてください…。
[例]
夕食と一緒にグラス一杯のワインを飲むのは破滅への道だ。君は結局、夜がふけるまでに一瓶丸ごと飲み干してしまうだろうから。
フアンは依頼人との大事な会議を欠席し始めたときに、解雇される危険な坂道にいた。
もし課題の締め切りを破ってばかりしているなら、彼は落第のピンチにある。
フェイフェイ:この番組は BBC Learning Englishがお送りしている The English We Speakで、私たちが話をしている表現は「危険な先行き」です。これが言い表しているのは、ただひどくなっているであろう事態です。基本的には、状況や問題は悪化し続けています!
ロブ:分かった。じゃあ、この滑り防止の靴は必要ないだろう。うーん、でもこれはとても快適だから、ずっと履いているかもしれないよ、実際。
フェイフェイ:とんでもない、ロブ。それは破滅に至る道になりますよ。
ロブ:それはどうして?
フェイフェイ:だって、靴下も履かずにその靴を履き続けていたら…
ロブ:…みんな僕のことを笑うかな?
フェイフェイ:いいえ、あなた足は臭くなって誰もあなたの隣に座りたがらなくなります!
ロブ:そりゃ結構! まぁ上出来なことに、僕は自主隔離中だから! じゃあね、フェイフェイ。
フェイフェイ:さよなら、ロブ。
Rob
Bye, Feifei.:(音声にはない)
[ノート]
get worse:悪くなる、悪化する、増悪する、ひどくなる
it might easily go downhill:(訳に自信なし)
easily:容易に、簡単に、たやすく、苦もなく、~しやすい、~しがち
例文mistake that is easily made:よくありがちな間違い
go downhill:坂を下る、悪化する、低下する、衰える
downhill:下り坂、衰退
perfect:完璧な、申し分のない、ぴったり合う、最適な、理想的な、うってつけの、ふさわしい
be about to:まさに~しようとしている、間近である、寸前である
wear:着る、身に着ける
funny:おかしな、おかしい、奇妙な、変な
rubber:ゴム
in preparation for:~に備えて、~に向けた準備をして
例文in preparation for next week's test:来週のテストに備えて
preparation:用意、準備、支度
phrase:言い回し、言葉遣い、表現法、成句、言葉、語句、表現、フレーズ
have nothing to do with:~とは無関係である、~と関係がない、関連がない
stop:(ここでは)阻止する、防ぐ、停止させる、とどめる
slide down a slippery slope:滑りやすい坂道を転げ落ちる
slide down:滑り落ちる、滑り降りる
slippery:滑りやすい、よく滑る
slope:坂、傾斜、傾き
sort of:多少、ある程度、~みたいな、~のようなもの、一種の、いわば、どちらかといえば
metaphorically:隠喩的に
例文speak metaphorically:例えを使って話す
Right:はい、よし、わかった、了解、確かに、はいでは、さあ
so it has got something to do with easily descending downhill into something?:(訳に自信なし。'descending downhill'は、前のセリフでフェイフェイが「比喩であって、本当に坂を下るのではない」と言っているので、ここは「下り坂を下る」とは訳せないように思うので、「悪化する」とした。)
have something to do with:~と関係がある、関りがある、つながりがある
descend into:~へ下降する、~まで降りていく、~へと落ちていく、~に陥る
例文descend into a valley:谷に下りていく
例文descend into chaos:大混乱に陥る、混沌としてくる
descend:~を下る、降りる
end in:~の結果になる、~に終わる
disaster:災害、天災、大惨事、大失敗、最悪の事態、厄介なこと
unless:~でない限り、~である場合を除いて、もし~でなければ
slippery slope:滑りやすい坂道、危険な坂道、危険な先行き、危険な道のり、転落への坂道、破滅に至る道、破滅への道行き
end up doing:結局は~になる、最後には~することになる、~する羽目になる、~するのが落ちだ、結局~と分かる
end up doing:結局は~になる、最後には~することになる、~する羽目になる、~するのが落ちだ、結局~と分かる
finish:(ここでは)食べ切る、飲み干す
例文finish a bottle of wine:ワイン1本を飲み切る
whole:全てを含んだ、欠けたものがない、丸ごと、ひとまとめにして
by the end of the evening:(「夜が更けるまで」?「夜が明けるまで」?→コメント欄参照)
by the end of:~の終わりまでに
evening:晩、夜.
get the sack:首になる、解雇される
miss a meeting:会議をすっぽかす、欠席する
miss:(ここでは)欠席する、休む、乗り損なう
client:依頼人、顧客
failure:失敗、不履行、破綻、破産、倒産、落ちること、不合格、落第
例文failure notice:不合格通知、落第通知
keep Ving:~し続ける
例文keep asking for favors:お願い事ばかりしている、し続ける
miss a deadline:締め切りに間に合わない、遅れる、期限を守らない
参考miss a bed check:門限を破る
assignment:任務、業務、仕事、地位、職、宿題、課題、レポート
例文do a history assignment:歴史の宿題をする
only going to make matters worse:事態をさらに悪化させるだけである:
basically:基本的には、根本的に、大筋で、おおむね、元来、一般的に言って
I won’t be needing:(未来進行形をどう訳すのか不明。機械翻訳は、googleとDeepLが共に「もういらない」と訳している。なぜそうなるのだろう?→コメント欄参照)
slip:滑ること
-resistant:~に耐性を持つ、抵抗力を有する、~耐性の、~抵抗性の
comfortable:心地よい、快適な
actually:確かに、実際、さて、ところで
sock:ソックス、靴下
laugh at:~を笑う
smell:匂いがする、嫌なにおいがする
next to:~の隣に、~に隣接して
Charming:(反語的に)すばらしい、上等な
good job:良い仕事、結構な事態、幸運、良い出来
例文It's a good job you didn't hit him.:彼をなぐらなかったのは上出来だった
self-isolate:自主隔離:
コメント
コメント一覧 (4)
you は二人称(君・あなた)ではなく、(人はだれでも)という意味の‘general you‘だろうと、文脈などから推察されるそうです。you をpeopleに置き換えて妥当なら〜〜と見分ける方法も聞きましたが、nativeはほぼ無意識だそうです。
evening:夕暮れ、晩(日没から就寝時まで)と辞書にあるので、<夜がふけるまで>でしょうか?
#2. I won’t be needing these slip-resistant shoes,then. について
will be doingの使い方として、English grammar in use (青い表紙の本)には、①②が挙げられていました。今回は②に該当するのかもしれません。
①I will be doing something.= I will be in the middle of doing it.
<〜しているだろう>
②We also use will be ~ing to talk about complete actions in the future.
<〜することになっている><〜ということになっている>
= 予定を柔らかく述べるイメージ
(Feifeiの説明を聞き)
それなら、(今回の番組で)靴を必要としない事になっている。
→靴を必要としない(予定)→ → → もういらない。
例1 Our best player is injured and won’t be playing in the game on Sunday.
will be ~ing は、be going to〜(計画性があったり、ごく近い未来について述べる)と似ている・同様とも記載されていました。
Akさん、コメントありがとうございます。
>(人はだれでも)という意味の‘general you‘だろうと、文脈などから推察される
うーん、そうした推察もあり得るかもしれませんが、「一杯飲んだら結局一瓶空ける羽目になる」は、誰でもそうなるとは言えない気がしますので、特定の相手を指していると考えてもおかしくないように思います。
>evening:夕暮れ、晩(日没から就寝時まで)と辞書にある
なるほどです。
>靴を必要としない(予定)→ → → もういらない。
未来進行形が予定や成り行きを意味するというのは分かるのですが、そこから「もういらない」という日本語へは、割と意訳というか飛躍があるように思います。
#1 youが、特定の人なのか?誰でもなのか?問題について
確かに内容をよくよく考えると、特定の相手がしっくりきます。納得です。
#2 I won’t be needing 〜について、
→ ? → もういらない
意訳ですね。
<もういらない>の<もう>とか、、、、いったい何処から来るのか???
<もう!>って感じです。
熟考した結果、ダジャレっぽいのが一つできました。
Akさん、コメントありがとうございます。