6 Minute English
For the love of foreign languages
EPISODE 210114 / 14 JAN 2021


[前書き]

あなたは幾つの言語を話したいですか? あなたは「もう一つの言語を話すことは、二つ目の魂を持つことだ」に同意しますか? ニールとロブは「数か国語に通じた人」について話をし、英語の語彙をいくつかお教えします。

[台本]

ニール:こんにちは。この番組は BBC Learning Englishがお送りしている 6 Minute Englishで、僕はニール。

ロブ:そして僕はロブ。

ニール:ボンジュール、ロブ! コンニチハ!

ロブ:何だって?

ニール:オラ、コモエスタス?(やぁ、元気かい?)

ロブ:ああ分かったよ。多分ニールは「こんにちは」を色んな言葉で言っているんだね。フランス語、かな? その次が…日本語? そして…スペイン語? 合ってるかい?

ニール:シィ、ムビエン!(ええ、とても元気です!)

ニール:英国人は周知のとおり、他の言語をなかなか学ばない。でも、どうやらロブや僕、それにもちろん皆さん、この6 Minute Englishの世界中の聴取者は、複数の言語が出来る人の好例だ。二つ以上の言葉が話せる人のことで、「言語に超堪能な人」と言われることもある。今回の番組で話を聞くように、複数の言語を話す人は多様な強みの恩恵を享受している。

ロブ:'polyglot'という単語には聞き覚えがあるよ、ニール。接頭辞の'poly'は「多くの」という意味じゃないかな?

ニール:その通り。例えば「多角形」。多くの辺を持つ形だ。

ロブ:あるいは「博識家」。たくさんのことを知っている人。

ニール:物事を知ると言えば、僕のクイズ質問の時間だ。'polyglot'という単語はギリシャ語に由来し、二つの部分からなっている。'poly'はロブが言ったように「多くの」という意味。それと'glot'。でも'glot'の意味は何だろう? 'polyglot'という語はどういう意味なのだろうか? それは、

a) 多くの語?
b) 多くの音? それとも
c) 多くの舌?

ロブ:そうだな、'polyglot'には音節が三つあるね、ニール。なのでこれはb)の多くの音だと思うよ。

ニール:分かったよ、ロブ。それが正しかったかは番組の最後に明かそう。この単語の起源はひとまず置いて、多言語話者の要件は正確には何だろう? イギリス生まれの多言語話者、リチャード・シムコットは11か国語が話せる。彼なりの定義を聞いてみよう。BBCワールドサービスの番組「ザ・ドキュメンタリー」で彼が話している。

リチャード・シムコット
私にとっての多言語話者は、次のような言葉に共感する人なら誰でもあてはまります。必ずしもその人の生活に必要ではないけれど、ただ純然たる楽しみや喜びの為に、違う言語や文化の魅力ゆえに言語を学んでいる人です。

ロブ:リチャードにとって、多言語話者であるとは単純に、この考えに共鳴するという意味なんだ。自分がそれに似ている、あるいは密接な関係があるという感覚のこと。

ニール:彼によれば、多言語話者が言語を学ぶのはそうしなければならないからではなく、純然たる楽しみのためだ。その意味は、楽しみ「以外は何もない」。リチャードは純然たるという単語を、その楽しみが如何に強くて純粋かを強調するために使っている。

ロブ:違う言語を話す喜びだけでなく、他の人との意思疎通においても多言語話者は優れている。僕のお気に入りの引用句は、南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラの言葉で「相手が理解する言語で話し掛ければ、それは相手の頭に届き、相手の母語で話せば、それは相手の心に届く」。

ニール:実に示唆的だね、ロブ。言葉を失ったよ! もう一つ挙げると、「もう一つの言語を話すことは、二つ目の魂を持つことだ」。

ロブ:つまり言語を学ぶことは頭と心、それに魂に良いことなんだ。それは人の生命力やその一部で、死後も存在し続けていると考えられているもの。

ニール:そう。そしてその上、言語の学習は脳にも良い。これはハーバード大の神経学者、イブ・フェデレンコによるもので、彼女が研究したのは複数の言語を話すことの、成長中の子供の脳への効果についてだ。

ロブ:イブは、複数の言語を話す子供は、非常に活発な言語脳を持っているだろうと予測していた。しかし実際に見つかったものに、彼女は驚いた。BBCワールドサービスの「ザ・ドキュメンタリー」で彼女が説明しているように。

イブ・フェデレンコ
私たちが発見したのは、これは既に複数の言語が堪能な人のことですが、発見されたのは、彼らの言語部位がどうやら小さくなっていることです。そして驚くべきことに…、人は上達するにつれて、課題の遂行が一層自動化されて、言うなれば時が経つにつれて、活性化は縮小するのです。(ですからどうなるのかと言えば、)その課題をするのに、それほど多くの脳組織を使わなくてもいいようにもなりますから、その人はより効率的になるのです。

ニール:イブが検査したのは、既に言語に熟達している子供たちだ。つまり何かをする技能や能力のこと。例えば言語を話すといった。

ロブ:彼女の驚くべき発見は、こうした子供たちの脳の言語領域が小さくなっていたことだ。彼らの発話技能が劣化していたためではない。その真逆で、彼らは言語パターンを覚えて反復したので、彼らの脳組織は一層効率的になっていた。つまりより迅速により効果的に機能していたんだ。

ニール:ここから示唆されるのは、この効率性の高まりは様々な言語にさらされた結果だということ。

ロブ:だから証明されたわけだよ、ニール。多くの言語を話すことは、頭と心と知性と魂にいいことが!

ニール:言いたいことを先に言われてしまった!

ロブ:単語と言えば、'polyglot'の中の'glot'は実際、どういう意味なんだろう? 僕の答えは正しかったかい?

ニール:ああ、そうだった。クイズ質問で僕が聞いたのは'polyglot'という単語の意味だったね。

ロブ:そして僕はb)の多くの音だと言った。

ニール:だが、実のところ正解はc)の多くの舌だ。君は多言語話者かもしれないけれど、ロブ、でもまだ博識家とまではいかないようだ!

ロブ:ああでは、語彙のおさらいで僕の脳組織を始動させてくれるかな。最初はまず'polyglot'から。多くの言語を話す人のこと。

ニール:多言語話者の脳の言語中枢は'efficient'だ。それは素早く効果的に、組織立って機能している。

ロブ:'Proficiency'の意味は、何かを上手にする技術や能力のこと。そしてもし何かに'identify with'なら、自分がそれと類似していたり密接に関係していると感じている。

ニール:多言語話者が言語を学ぶのはその'sheer'な楽しみのためだ。言葉の意味は「それ以外は全くない」。これは、感情の強さを強調するために使われる。

ロブ:なので、多くの言語を話すことは心と'soul'にとって良いことだ。人の非物質的な精気で、死後も存続していると信じている人もいる。

ニール:今回の番組は以上です。でも、役立つ実用的なヒントも含めて、言語学習について更なる発見をするために、BBCワールドサービスの「ザ・ドキュメンタリー」で「言語に超堪能な人シリーズ」をチェックしてください!

ロブ:ではまた次回!

ニール:さよなら!

[ノート]
for the love of:~を愛するが故に、~のために

language:言語、言葉
would like to:~したい
agree:同意する、合意する、賛成する、同感である
possess:所有する、保有する
second:第二の、2番目の、もう一つの
soul:魂、霊魂
polyglot:数カ国語の混合、数か国語に通じた人、さまざまな言語を話す人、数か国語で書かれた書物(「多言語話者」は私が勝手に作った)

Bonjour:<仏語>こんにちは
Kon’nichi’wa:
Hola:〈スペイン語〉やあ、こんにちは、もしもし、はいはい
?Como estas?:お元気ですか?、調子はどう? 
Si:はい、そう
muy bien!:とても元気です 
The English:イングランド人、英国人、イギリス人
famously:よく知られているように、周知のとおり、~で有名な、非常に
slow:遅い
例文slow to act:なかなか行動を起こさない
global:グローバルな、地球規模の、全世界の
audience:聴衆、観客、観衆、視聴者
'superlinguists':(「言語に超堪能な人」は勝手に作った訳語)
super:素晴らしい、一流の、特大の、巨大な
linguist:言語学者、数カ国語に通じた人
例文accomplished linguist:言語に堪能な人
multiple:複数の、多数の、多角的な、複合の、複式の、多様な
benefit from:~から恩恵を受ける、~から利益を得る、得をする、享受する
advantage:強み、長所、優位性、利点
sound familiar:聞き覚えがある、聞いたことがある
prefix:接頭辞
poly:多くの、多~
polygon:多角形
shape:姿、形、影、形状、外形
side:辺、面、側面 
polymath:博学者、博識家('math'は数学ではなく「学ぶ、理解する」だそうだ)
speaking of:~と言えば、~について言えば、~の話と言えば
come from:由来する
Greek:ギリシャ人、ギリシャ語
be made up of:~で構成されている、~から成る
-glot:~語の、~カ国語の
glot:<ギリシャ語>舌
tongue:舌
syllable:音節
reckon:(ここでは)見なす、考える、~であると思う
find out:見いだす、解明する、理解する、明らかにする、気付く、見破る、答えを出す、謎を解く、調べる
leaving aside:さておき、ひとまず置いておいて
origin:起源、発端
exactly:正確に、厳密に
involve:(ここでは)~を必ず含む、要件とする、必要とする
例文The course involves a great deal of hard work.:この科目は大変な努力を要する
-born:~生まれの
Richard Simcot:Richard William Simcott (born 27 January 1977) is a hyperpolyglot who lives in Skopje, North Macedonia. He speaks 16 languages fluently.(英語版Wikipediaより) 
eleven languages:(11言語と11か国語は厳密には違うが、ここは慣用的に訳した)
definition:定義
BBC World Service:BBCワールドサービス(英語: BBC World Service)とは、イギリスの英国放送協会(BBC)が海外向けに放送を行っている国際放送のことである。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
The Documentary:サイトはコチラ
documentary:ドキュメンタリー、記録物
identify with:~と一体感を持つ、親近感を持つ、共感する、共鳴する
term:用語、言葉
necessarily:(否定文で)必ずしも~でない、あながち~とはいえない
out of:(動機・原因などを示して)~から、~によって、~のために
例文out of fear:恐怖から
sheer:全くの、完全な、混じりけのない、純粋な、まさしくそのものの、純然たる、まったくの
enjoyment:楽しむこと、喜ぶこと、面白がること
pleasure:楽しみ、喜び、満足、娯楽、気晴らし
fascination with:~に魅惑されること、~に感じている魅力
fascination:魅了、魅惑、強い興味、魅力
another:もう一つの、他の、別の、違った、新手の
simply:単に、ただ、
similar:類似の、同様の、似た
closely connected to:~と密接な関係がある
except:~を除いて、~以外に
emphasise:強調する、力説する
pure:混じりけのない、純粋な、全くの、純然たる、生粋の
A as well as B:AもBも、AおよびB、BだけでなくAも
communicate with:連絡を取る、話をする、意思疎通をする、理解を得る、伝達する
favourite:お気に入り、大好きなもの
quote:引用、引用文、引用句
Nelson Mandela:ネルソン・ホリシャシャ・マンデラ(コサ語: Nelson Rolihlahla Mandela、1918年7月18日 - 2013年12月5日)は、南アフリカ共和国の政治家、弁護士である。1994年、南アフリカ初の全人種が参加した普通選挙を経て大統領に就任。民族和解・協調政策を進め、経済政策として復興開発計画(RDP)を実施した。1999年に行われた総選挙を機に政治家を引退した。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
go to:~に行く、~まで進む
one's language:(多分訳のような意味だろう)
go to heart:(下記参考)
参考His words went right to my heart. : 彼の言葉は心に響きました。
inspiring:奮起させる、奮い立たせる、活気づける、元気づける、鼓舞する、感激させる、想像をかき立てる
例文inspiring quote:示唆を与える引用
例文inspiring saying:示唆を与えることわざ
be lost for words:言葉に困る、言葉に詰まる、言葉を失う、言葉をなくす
spirit:生命力、精気、生気、気力、魂、霊魂
or the part of them:(訳に自信なし。themはspiritの複数形だと推測)
exist:存在する、存続する
what’s more:その上
Harvard:(大学と書かれていないが、多分ハーバード大のことだろう)
参考:ハーバード大学(英語: Harvard University)とは、アメリカ合衆国のマサチューセッツ州ボストン近郊のケンブリッジに位置する総合私立大学。アイビー・リーグの1つで、イギリス植民地時代の1636年に設置されたアメリカ最古の大学である。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
neuroscientist:神経科学者
Eve Fedorenko:この人かな
research:研究する、調査する
effect:効果、影響、効力
grow:成長する、育つ、大きくなる
predict:予測する、予知する
multilingual:多数の言語を使いこなせる
hyperactive:異常に活発な、過活動な、精力的な
this is now:(訳に自信なし。文脈からの憶測)
have proficiency in:~が堪能である
proficiency:上達、熟練、熟達、習熟
region:(ここでは)部位、領域
appear to:~するように見える、思われる
get better and better:どんどん上達する
get better:良くなる、上達する、腕が上がる
automatic:自動の、自動的な、無意識の、自然に沸き起こる
perform a task:仕事を遂行する、業務を遂行する
task:任務、課題、仕事、職務、役割
activation:活性化
shrink:縮む、縮まる、小さくなる、少なくなる、縮小する
so to speak:いわば、言ってみれば、言ってみるならば
over time:時間と共に、時がたつにつれて、経時的に、そのうちに
(so they become):(音声との差異)
it becomes so that you don’t have to use as much brain tissue to do the task as well, so you become more efficient.:(訳に自信なし。)
so that:~できるように
brain tissue:脳組織
tissue:細胞の組織
as well:おまけに、その上、なお
efficient:効率の良い、効率的な、高い効率の
test:検査する、試験する
skill:技能、腕前、スキル
ability:力量、手腕、能力、才能、技量
brain region:脳の領域、脳部位
speaking skill:発話技能
get worse:悪くなる、悪化する、増悪する
opposite:正反対の、逆の、あべこべの、対照的な
learn:学ぶ、身に付ける、獲得する、覚える
repeat patterns:パターンを繰り返す
language pattern:言語パターン
work:機能する、動作する、稼働する
quick:迅速な、速い、即座の、素早い
effectively:効果的に、有効に、効率的に
suggest:(ここでは)意味する、示唆する、暗示する
increased efficiency:効率性の高まり
increased:増加した、増大した、さらに高い、さらなる、進展した
efficiency:能率、効果的な働き、効率の良さ、効率
result of:~の結果、~の成果、~のたまもの
exposure:さらすこと、曝露、露出、公表
例文exposure to a different culture:異文化との触れ合い、異文化に触れること
prove:証明する、示す
heart, mind:(訳が正しいのか不明)
heart:心臓、心、胸の内、気持ち
mind:心、精神、知性
take the words right out of someone's mouth:言おうとすることを先に言う、まさにそれを言おうとしていました、それはこっちのせりふです、言いたいことを言われてしまいました
that’s right:(思い出して)あっそうそう
not quite:完全には~でない、~とまではいかない
例文not quite advanced enough yet:まだそこまで進んでいない
get doing:~し始める
例文get the machine working:機械を始動させる
recap=recapitulation:要約
recapitulate:要約する、概括する
starting with:~から初めて、~を皮切りとして
centre:中心、中枢
例文center for taste:味覚中枢
in an organized way:組織的に、組織立って、てきぱきと
do well:うまくいく、好結果を出す
non-physical:非物質的な、非身体的な
that’s it:そこだ、それだ、それでよい、これで終わりだ、それでおしまい、それだけだ、以上だ
discover:発見する、見いだす、掴む、楽しむ、知る、悟る
practical tip:実用的ヒント、役に立つ情報
practical:実用になる、実用的な、実際に役立つ
tip:ヒント、助言
The Superlinguists series:
Bye for now:またね、じゃあまた後で、次回お会いしましょう
p093bgl8
'Kon’nichi’wa!'。こんな風に表記されるんだ。