6 Minute English
Naked in nature
EPISODE 210415 / 15 APR 2021


[前書き]

裸体主義者は、屋外で服を着ないことは健康的な生き方で、気分が良くなると考えています。ジョージナとニールは自然の中で裸でいることがどうして人にとって良いかもしれないのかを話し合います。

[台本]

ジョージナ:こんにちは。この番組は BBC Learning English がお送りしている 6 Minute English で、私はジョージナです。

ニール:そして僕はニール。

ジョージナ:ニール、これはちょっと立ち入ったことかもしれませんが、あなたは今までに服を脱いだことがありますか?

ニール:えーと、それはあるよ。毎日シャワーを浴びる時に。

ジョージナ:それはそうでしょう。私が言っているのは人前で。公衆の面前で裸になったことは?

ニール:ないよ! 脱ぐ、あるいは裸になる、それも人前で。それは僕の趣味じゃないよ。誰がそんなことを楽しみにするんだい?

ジョージナ:それは、裸体主義者はそうでしょう。野外で服を着ないことが健康的な生き方であり、気分が良くなると考えている人たちを、そう呼びます。彼らをヌーディストと呼ぶこともあります。その人たちが裸だから。

ニール:その通り。つまり裸体主義者は、裸でいることが自然だと感じている。自然に興味がある人のことではないんだね?!

ジョージナ:興味がある人ばかりではありません。私たちは、どうして自然の中で裸でいることが人に良いかもしれないのか話し合う予定です。でも先に、質問をするのはどうでしょうか、ニール? 裸で泳ぐ行為は、非公式に全裸水泳と呼ばれています。世界最大の全裸水泳が2018年にアイルランドで開催されました。でも、何人の裸の泳ぎ手が海に入ったのか知っていますか? それはおおよそ…

a) 250人?
b) 2,500人?、それとも
c) 2万5,000人?

ニール:推測でこう言わざるを得ない。冷たい海に、裸で駆け込むほど勇気があるのは、250人だけだろう!、

ジョージナ:では、いつものように、正解は後程明らかにします。つまり、裸になるという考えはあなたにとって恐怖に満ちているかも知れません、恥ずかしく思えるかも知れません。でも一部の人は、浜辺や自分の庭で、裸で日光浴をしています。あるいは裸体主義者のホリデーパークに行ったり。

ニール:でも裸で散策すること、つまり田園地方を裸で歩くことは、そこから更に一歩進んでいるかもしれない。けれどもそのことを、英国裸体主義のボランティアであるドナ・プライスはしきりに推奨したがっている。あるいは公然と提唱している。ここで彼女が、BBCラジオ4の番組「女性の時間」で話をし、その理由を説明している…

ドナ・プライス 英国裸体主義のボランティア
私達は自然と一体になっている感覚を楽しんでいます。もし皆さんが自然の中で裸になることを、裸の屋外を本当に試したことがないのでしたら、肌を感じることが出来れば、肌一面を包む温かな空気を感じれば、それはとても素晴らしい感覚です。ひとたび実際に裸体主義をやってみれば、そこには解放と自由の素晴らしい気分があります。私は、最初のことして、実際に裸で散歩に出かけることを誰かに推奨したりは絶対しません。人々はこれまでそうしていましたが、私はそうしません! ありのままの姿でくつろげなければなりません。ですから自宅でやりましょう。あるいはもしできるのならば自宅の庭で。自分自身に慣れましょう。実際、裸でいることを自然に感じるようになり始めます。私にとっては、そうなんです。

ジョージナ:つまりドナにとって、裸で歩き回ることは自然とつながっていることを意味し、その一部だと感じ、それで気分が良くなります。それが、自然と一体になっているという感覚です。うーん、でもそれって、服を着てはできないのですか?

ニール:えー、彼女は自由で解放された感覚があるとも言っている。それは何かから解き放たれること。ここでは、自分の服からの解放だ。

ジョージナ:ドナはまた、番組「女性の時間」で、裸で散歩に行くことを、やろうとする最初の事にすべきでないとも言っています。まずは自分の行動に安らぎを感じ自信を持つ必要があります。あるいは時として言われるのは「ありのままの姿でいて心地良い」です。

ニール:そう。彼女は、裸の状態が普通だと感じるようになる必要があると話している。思うに、人はみんな裸で生まれてくるし、それは恥ずかしいことではない。そして英国内では少なくとも、人前で裸になることは通常は法に反してはいない。

ジョージナ:うーん、まだ納得はしていませんが、でもドナ・プライスによれば、この表現の自由は、彼女が外を出歩いた時には、かなり評判が良いようです。ここで、彼女がBBCの番組「女性の時間」で再度話しています…

ドナ・プライス 英国裸体主義のボランティア
あなたが実際に出くわす反応の大多数は、あなたが市民に、一般の人に出会った時には、実のところとても励みになります。大抵の場合、人々は大ショックではありません。それは保証できます。多くの人はただ「おはよう」と言って、歩いていきます。中には本当にこう言う人もいます。「わあ、あなたは私より勇敢ですね」と、少々肌寒かったりすると。多くの人がこう言います。「本当にそれができたらいいのに」と。私たちは大抵こう言います。「できますとも!」。

ニール:つまりドナが出くわす、つまり会う人々は、彼女がしていることを支持しているようだ。彼女によれば、それは大ショックではない。これは普通は、何かが驚きではないし怖くもないと actually 砕けた言い方として使われるものだ!

ジョージナ:まぁ大ショックですがニール、私は近いうちに服を脱ぐつもりはありません。いずれにしても寒すぎますし、田園地方にいる色んな虫に刺されたくはありませんから。それでも、人々がこの思想に偏見がないというのは朗報ですね。

ニール:そうだね。試しにやってみたいという人全員の幸運を祈るよ。そして世界最大の全裸水泳に、つまり大規模な裸での水泳に参加した勇敢な人たちは、お見事でした。先ほど、ジョージナ、君は2018年にアイルランドで開かれた大会に何人が参加したかと僕に聞いたよね。

ジョージナ:聞きました。そしてあなたが言ったのは?

ニール:僕は約250人がひと泳ぎしに行ったと言ったよ。合ってたかな?

ジョージナ:いいえ、ニール。ギネス世界記録によれば、2,505人の女性が、アイルランドのウィックローで開かれた、最大の慈善事業の全裸水泳に参加しました。

ニール:わあ、その人たちはお見事でした。そして'skinny dipping'は今日僕らが議論した語彙の中の一項目だ。これは裸で泳ぐ行為を言い表す砕けた言い方。

ジョージナ:私たちは'naturist'の議論もしてきました。野外で服を着ないのは健康的な生き方で、それで気分が良くなると考えている人たちです。そうする行為は'naturism'と言います。

ニール:そしてもし何かを'advocate'するなら、例えば裸体主義なんかを、それを公然と支援している。

ジョージナ:'at one with nature'になるの意味は、自然界とつながりを持って、それで気分がよくなること。そして'liberation 'は何かから解放されるという意味です。

ニール:そして'shock, horror!'と言う時、実はその反対を意味している。何かがショッキングでも意外でもないという意味。皮肉で言っているのだろう。

ジョージナ:皮肉なんてあなたらしくありませんよ、ニール! でも、大ショックなことに、もう時間切れです。私たちには6分間しかなくて、それは赤裸々な真実です! お聞きいただき、ありがとう。さようなら。

ニール:さよなら。

[ノート]

Naturist:裸体主義者、健康や宗教上の理由で裸でいる人
参考:ヌーディズムを実践する者をヌーディスト (Nudist)、ナチュリスト (Naturist)、裸体主義者という。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
outdoor:屋外の、戸外の、野外の
healthy:健康で、健康的で、健全な、健やかな、健康に良い
make someone feel good:人をいい気分にさせる、いい気持ちにさせる
naked:裸の、着衣のない、ありのままの、むき出しの、無防備の
might be good for you.:(mightの訳に自信なし)

sound:~に聞こえる、~に思われる
personal:私事の、私的な、個人的な、プライベートな
take off:外す、取る、脱ぐ
have a shower:シャワーを浴びる
in public:公衆の面前で、人前で、公然と、公の場で
Strip off:脱ぐ、剥ぎ取る
例文strip off one's pants:ズボンを脱ぐ
get naked:裸になる
publicly:公開で、公然と、公に、公の場で
not someone's idea of fun:人の趣味ではない
That’s what we call:(訳に自信なし。)
nudist:ヌーディスト、裸体主義者
nude:裸の
Right:はい、よし、わかった、了解、確かに
it’s not about them being interested in nature?!:(訳に自信なし)
Not necessarily:必ずしも~ない
act of:~な行為
swimming naked:(下記参照)
例文swim naked in the pond:池の中で裸のまま泳ぐ
例文dance naked:裸で踊る
informally:非公式に、口語で、砕けて
skinny dipping:全裸で泳ぐこと
skinny dip:全裸で泳ぐ
参考:全裸水泳とは、水着を着用せずに裸のままで泳ぐ行為のこと。スキニー・ディップ(Skinny Dip)とはヌーディズム思想が背景になって生まれた言葉である。スキニー・ダイビング。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
skinny:痩せた、ガリガリの
dip:<動詞>浸す、漬ける、下がる、沈む、<名詞>沈めること、ひと泳ぎ
take place:行われる、開催される、起こる
swimmer:泳ぎ手、泳ぐ人
approximately:およそ、おおよそ、約、大体
I’d have to guess and say:(訳に自信なし)
例文would have to say:~と言わざるを得ない
guess:推測する、推量する、推定する、言い当てる、~だと思う
brave enough to:敢然と~する、~するほどの勇気がある
brave:勇敢な、勇ましい、思い切った
enough to:~するのに十分な、~するに足りるほど
run into:~の中に走ってはいる、~に駆け込む、~に突入する
as always:いつものように、いつもと同じで、いつも同様、いつもと変わらず、いつもどおり
reveal:明らかにする、暴露する、さらけ出す
fill someone with dread:人を恐怖で満たす、恐怖でいっぱいになる、不安でいっぱいになる
dread:恐怖、不安、心配
embarrassing:恥ずかしい、きまりの悪い、みっともない、ろうばいさせる、厄介な
sunbathe:日光浴をする
holiday park:(キャンピングカーごと泊まれるキャンプ場や宿泊施設のことらしい)
But naked rambling - walking naked in the countryside - might be taking it one step further. However, it’s something Donna Price, a volunteer at British Naturism, is keen to advocate:(訳に自信なし→コメント参照)
rambling:ブラブラ歩く
ramble:ぶらつく、散歩する、探求する
walking:歩くこと、ウオーキング、歩行、歩き方
countryside:田舎、地方、田園地方
take ~ one step further:~を一歩前進させる、~をさらに発展させる
例文take the idea one step further:その考えを一歩先へ進める
Donna Price:
volunteer:ボランティア、奉仕活動家、篤志家
British Naturism:サイトはコチラ(団体名の訳は適当)
Naturism:裸体主義
be keen to:しきりに~したがっている、~することに乗り気になっている
advocate:主張する、推奨する、支持する、提唱する、擁護する
publicly support:公然と支援する
BBC Radio 4:BBC Radio 4 is a British national radio station owned and operated by the BBC. It broadcasts a wide variety of spoken-word programmes including news, drama, comedy, science and history from the BBC's headquarters at Broadcasting House, London.(英語版Wikipediaより)
Woman’s Hour:Woman's Hour is a radio magazine programme broadcast on BBC Radio 4 in the United Kingdom.(英語版wikipediaより)(番組名の訳は適当)
explain:説明する、解説する
at one with nature:自然と一体化している
at one with:~と一体になって
when you can feel the skin, the warmth air all over your skin, it's such a lovely feeling.:(訳に自信なし。when以下は、裸になったことがない人に向けて、裸になってみたらこうですよという話をしているのだと仮定。)
warmth:暖かいこと、暖かい感じ、暖かさ、暖かみ
all over:全体にわたって、一面に、至る所を、くまなく
lovely:素晴らしい、すてきな、楽しい、うれしい、愛らしい、かわいい
great feeling:快感、いい気分
liberation:釈放、解放、自由化
freedom:自由、解放、自主
go out for a walk:散歩に出かける
as the first thing they ever did:(訳に自信なし。→コメント欄参照)
comfortable:快適な、心地の良い、くつろいだ、ゆったりした、苦痛がない
in one's own skin:自分のありのままの姿で
get comfortable with:~に安心する、慣れる、使いこなせるようになる
start to:~し始める
normal:通常の、標準の、平常の、普通の、正常な
which to me, it does.:(訳に自信なし。)
have a connection with:~と関わり合いを持つ、~とつながりがある
part of:~の一部、~の一環
with one's clothes on:服を着たままで
mention:触れる、言及する、述べる、話に出す、口にする
be freed from:~から解放される
go for a walk:散歩に出掛ける
attempt to:~しようと試みる
feel relaxed and confident:心が安らぎ自信を持つ
feel relaxed:くつろいだ感じがする
action:活動、行動、行為、振る舞い
first:そもそも、まず、先に、前に、最も重要で
what we sometimes say is ‘comfortable in your own skin’.:(訳に自信なし。)
comfortable in one's own skin:ありのままの姿でいて心地良い、ありのままの姿でいる余裕がある
get to:~の状態になる、~するようになる
nakedness:裸の状態
be ashamed of:~を恥じる、恥ずかしがる、面目なく思う
generally:大抵、通常、ほとんどの場合、一般に
against the law:法律違反で、違法で、法に触れて
be convinced:確信する、納得する、説得される
freedom of expression:表現の自由
be well received:歓迎された、評判の良い、好評な、受ける
majority:大多数、過半数
response:反応、反響
encounter:出くわす、遭う、出会う、遭遇する
public:国民、市民、公衆、一般人
general public:一般人、大衆、市民、庶民
encouraging:激励の、励みになる、勇気を与える、自信を与える、好意的な、明るい
shock-horror:全くもって大ショック(ショッキングでないことに用いる)、ショックもショックの、大ショックの、扇情的な
time:回、度、場合
guarantee:保証する、請け合う
and carry on:(訳に自信なし。)
carry on:続行する、継続する、移動を続ける、進み続ける
gosh:おやっ!、えっ!
brave:勇敢な、思い切った
chilly:冷たい、肌寒い、寒い、冷える、冷淡な、冷ややかな
It's chilly this morning, isn't it? : 今朝は冷えますね。
support:支持する、支える、支援する、応援する
informal way of actually saying:(actuallyの訳が出来ず)
informal way of saying:砕けた言い方、気さくな言い方、改まらない言い方
surprising:驚くべき、予期しない、意外な
shocking:衝撃的な、感情を揺さぶる、びっくりさせる、恐ろしい
anytime soon:近いうちに、近い将来
bite:かむ、かみ切る、刺す
bug:虫
good to hear:良い知らせだ、良いニュースだ、朗報である
open-minded:心の広い、自由な、偏見のない、柔軟な、寛容な、進取の気性に富む、開放的な
good luck:幸運を祈る
give it a try:試しにやってみる
well done:うまい、お見事、
mass:大量の、多数の、大規模な
go for a dip:一泳ぎしに行く
Guinness World Records:ギネス世界記録またはギネスワールドレコーズは、「世界一」を収集する書籍であり、世界一の記録を「ガイドライン」と呼ばれる公平な基準(ルール)に従って認定し続ける組織でもある。
charity:慈善、慈善事業、施し
Wicklow in Ireland:ウィックロー、またはウィックロウ(英: Wicklow、愛: Cill Mhantain)は、アイルランドのウィックロー県の県都である。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
item:項目、品目、条項、箇条
natural world:自然界
opposite:正反対の、逆の、あべこべの、対照的な
we’re being sarcastic, I guess.:('are being'の訳に自信なし。)
sarcastic:皮肉な、皮肉っぽい、辛辣な、嫌みな
be sarcastic to:人に当てこすりを言う
it's not like you to:~するなんてあなたらしくありません
be out of time:時間がなくなって
naked truth:赤裸々な真実、ありのままの真実
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英国では屋外で全裸になっても違法じゃないって、本当?